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近所の薬局は何故、入りやすいのか?

 近所の薬局によく行きます。

 建物が大きめの、某チェーン店です。

 別に薬関係でお世話になってるわけではなく、生活用品を買いに行ってるだけなんですけどね、なんだかふらっと立ち寄ってしまうんです。


 なんでこんなに入りやすいんだろうと思ったので、ちょっと考察してみました。



 まず、立地。

 片側一車線の広い道路沿いにあるということ。

 わたしはよく車で行くんですが、広い道だと入れやすいですね。


 次に、その車が停めやすい駐車場になっているということ。

 車と車の間隔が狭いと停めにくいのですが、わりとゆったりした幅になっているので出し入れしやすいです。


 次に、子連れでも買い物しやすいように、カートが子供を座らせられる仕様になっているものがある、ということ。

 今ではわたしの子供は歩けるようになったんですが、抱っこしないといけない年齢のときは助かりましたね。



 続いて、店のつくりです。

 このチェーン店は近所に2店舗あるんですが、店によって微妙に配置が違うんですよね。

 最寄りの店の方が入りやすいんですが、それはなんでかっていうのを考えてみました。


 まず、入ってすぐのところに調剤所?がある。

 ベンチとかあるし、ここだけ利用するお客さんもいるので、よく棲み分けができています。わたしはここをスルー。

 そうすると、季節の一押し商品コーナーが目に入ります。

 今の季節だと風邪薬とかマスク系ですね。夏だと虫よけスプレーとか蚊取り線香です。


 ここをまっすぐ突っ切ると、突き当りにトイレットペーパーとティッシュのコーナーです。

 その角を右に曲がると洗濯などの洗剤各種。

 壁沿いに進むと、右側の棚にはキッチン用品、ベビー用品、菓子類、と並びます。


 さらに突き当りには食料品コーナー。

 カップめんやペットボトル、パンや冷凍食品など。

 薬類の他に食べ物も買えるっていうのが本当に助かりますね。


 そのため、店の外壁には大きく薬のほかに食べ物のアイコン等が書かれていたりします。


 その食料品の角を右に曲がると、シャンプーやリンス、そして化粧品売り場へと移ります。

 よくできてますね。

 生活に必要なものをカートに詰め込んだ後、ホッとして心にゆとりができた主婦に「化粧品はいかがですか?」と訴求してくるんです。


 恐ろしい配置です。

 まあ、わたしはほとんど買いませんが。化粧品好きな主婦はイチコロでしょう。



 そうしてレジです。

 この周辺にも見切り品とか季節の商品コーナーが鎮座してます。

 つい手に取ってしまいやすい位置にありますね。


 この店はポイントカードがあるんで、それを会計の時に出します。日によってはポイント5倍デーだとか、買い物した人に割引券をくれたりとかして、またこの店に来たくさせるのです。


 行かなくても定期的に新聞にチラシが入ってきて、それにも割引券がついてきます。

 その割引券が「おいでーおいでよー」と誘ってくるのです。

 なんというトラップ。




 うーん。これ、小説に活かせないものか。


「何度も読みたくなってしまう仕掛けをこの店から学び取るんだ!」


 ということで、小説にさっそく当てはめてみます。




 まず、「人がたくさん通る道沿いに店を構える」これは「読者がたくさんいるサイトに上げる=なろうに投稿する」ってことでいいでしょう。


 次に、「車を停めやすい駐車場」これは「読みやすい文章、とか文章量」が当てはまりますかね。


 続いて「建物の外壁に何がこの店で売られているかのアイコンを描く」これはまさに「タイトル」や「あらすじ」または「ジャンル設定やタグ設定」に当たりますね。

 わかりやすい表記でお客さん=読者を取り込むのです。


 それから、「目玉商品が入り口付近にある」これは「読者の読みたいポイントをプロローグに配置しろ」ってことですね。恋愛なら恋愛、アクションならアクションの売りを書く。

 続いて「生活用品が進行方向に並ぶ」これは「読み物としてなくてはならない基礎の部分、王道ストーリー」が当てはまると思います。テンプレならテンプレを踏襲するということですね。あるべきものを網羅するのです。


 続いて「ホッとしたところにプラスアルファの化粧品」これは「王道から少し外れたオリジナルの展開・設定の投入、どんでん返し」とかでしょうか。ちらっと眼の端に映る程度に配置しておきます。


 最後の「レジでのポイントや割引、広告」については「感想返しや読者サービス、また更新のお知らせ」などに当たりますかね。

 あと、「レジ付近にも季節の商品コーナーがある」これは「エピローグにも読者の読みたいポイントをもう一度書いておけ」ってことですね。



 これらを実践していけば何度も「客」=「読者」を足しげく通わせられるような「名店」=「名作」になるでしょう。

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