コタツからは何故、脱け出せないのか?
雪が降ってます。
こんな日はどこにも行きたくないですね。
家の中で一日中のんびりしていたいものです。
暖房の効いた部屋でぬくぬくと……。
そういえば、今の家にはコタツは無いんですが、実家にはありました。
よくある真四角なのではなく、少し大きな長方形のテーブルのコタツでした。
母がよく有田みかんを箱買いしていて、コタツの上のカゴにはいつも10個ほど山盛りになっていました。
学校から帰ってくると、テレビのドラマの再放送やテレビゲームをしながら、そのみかんを頬張る。
疲れたら寝る。
家にコタツが出現すると、その「堕落スパイラル」が延々と続いてしまっていました。
とくにお正月。
書き初めだとかの宿題をしなきゃいけないのに、いっこうに腰が上がらない。
受験シーズンなんてもっと最悪でした。
コタツで勉強なんて、できるわけないんです。ノートを開いても、テレビとか睡魔とか誘惑がたくさんあって、気持ちがふにゃーっとゆるんでしまうんです。寒い自室には行く気にもなれないし。このように冬場は学力が大幅に低下してしまってました。
もし、受験生の方がいらっしゃいましたら、もう遅いかもですけど夏~秋にかけて頑張っておいたほうが良いですね。冬は風邪もひきやすくなりますし。余裕をもって計画を立てておきましょう。わたしは毎年これで失敗しました。どうしても堕落してしまうんです。
あと、コタツと同じ部類に「布団」がありますね。
あれも、寒さが増すほど、朝脱出するのが困難になる魔のアイテムです。
羽毛布団と布団のコンボなんてたまりませんね。
いくらでも眠れてしまいます。
なんでしょう。寒ければ寒いほどそこから出られなくなるって……冬眠中の熊じゃあるまいし。ちょっと人間を堕落させすぎじゃないでしょうか。
人をダメにする●●っていう商品がちまたで人気ですけど、ああいうのを率先して買う人がいるってことは、やっぱりそれなりにこの市場にはニーズがあるんでしょうね。
これを小説に応用できないかなあ。
ふとそんなことを考えました。
つまり冬場におけるコタツや布団のような小説があれば、だれもがどっぷりつかってくれるんではないでしょうか。
お、このアイディアはいいかもしれないぞ。
読者を没入させるためには、まず外界(現実社会)が辛い環境でなければならない。
その反面、小説(コタツや布団)は読者に癒しを与えるものである。
こうすると、人は外界を忘れ、小説にのめりこむ……というわけですね。
恋愛小説でいえば、現実にこんな理想の異性はいないけれど、小説の中でならその相手がいる。
トラベルもの、冒険ものであれば、こんな旅行は現実ではすることができないけど小説の中でならできる。そうした需要を作り出せば良いのです。
異世界転生モノなんて、まさにそれですね。
現実では仕事も人間関係もうまくいかないから、それが全部うまくいく異世界でやりなおすっていうのが、多くの方に好まれてるわけです。
ということは、逆を言えば、異世界転生モノが流行るってことは、それだけ現実が辛い状況ってこと?
日本終わってますね……。
ともあれ、異世界転生モノでなくても、現実にはありえないような夢のある設定を書けば、人はそこに癒しを求めてくれるのではないでしょうか。
あ、そうだ。コタツと布団以外にも、どっぷり浸かりたくなるものがありました。
温泉です。
ただ、これにはとても悪い作用もあります。
どれもずっとそれを使っていると体調を崩したり生活が破たんするということです。なので、ほどほどに使用するのがいいでしょうね。
さあさあ、一回、その毛布を離して。
一度そのコタツから出て。
え? できない?
大丈夫、わたしもパソコンの前から離れられません! 執筆したくてしたくてしょうがないんです。わたしにとっては読むこと以上に書くことが癒しになっているようですね。
まあ、キリが良くなったら離れます。
みなさんも、体をご自愛ください。