集団は何故、分裂するのか?
人は何故、集団をつくるのでしょうか。
それは一人ではできないことをするためですね。
・大勢で大きな獲物を狩る
・個人の資産では成しえない大きな事業にとりかかる
・弱い立場が集まることでひとつの大きな意志を世間に示す
このような例が挙げられると思います。
様々なメリットがあるから、人は集団をつくるのです。
一方、その集団が崩壊するときはどんなときでしょうか。
それは個々のデメリットの方が大きくなったときだと思います。特に、集団の中で意見が割れたときなどはその分水嶺となるでしょう。上の例で言いますと、
獲物の狩り方。
事業の進め方。
意志の示し方。
などが当てはまると思います。
人数が増えていくほど、考えもまた多様になっていきます。
うまくそれらが調整できればいいんですが、いろいろな原因が重なってうまくいかないときもあります。そして過半数の人間が「この集団に属していてもそんなにメリットないな」と思ったとき、集団は分裂・崩壊するのです。
人には、時間が限られています。
時間が有限にあれば、多少自分と違ったやり方であっても、一回それでやってみようかな、となります。ですが、余裕のないものにとっては「自分の望み」と違ったやり方はどうしても納得いかなくなるのです。
ですので、戦国時代などでは謀反が起きました。
このリーダーのやり方じゃだめだと思って、代わりに「自分がやったろう」「一旗あげたろう」となったわけです。
でも、その次の人物もリーダーシップが発揮できなければ三日天下で、周囲の賛同は得られず、すぐにまたトップから引きずりおろされてしまいます。
しかも、代替わり後しばらくはその集団に動揺が広がり、様々な混乱が起きます。
集団が崩壊しない方法は主に三つ。
集団の総意を常に調整できるような強力なリーダーシップを持った人物が存在すること。
時代や周りの状況に応じて、常に変化し続けること。
人数を過剰に増やさないこと。
これらさえできていれば、まあまず間違いなくその集団は崩壊しません。
リーダーシップというのは難しいです。
いかに人心を掌握するか、それに長けている者でないと集団のリーダーは務まりません。
また、優れた人物であっても、その集団の人数に見合った力というのがあります。
ですので、人数を過剰に増やすとだんだんとキャパオーバーとなっていくのです。
これは矛盾ではあるのですが、優れた人の元にはたくさんの人が集まってきます。ですが、集まりすぎると必ずなんらかの弊害が起きてしまうのです。
これを小説に当てはめてみますと……。
「風呂敷を広げすぎない」ということに尽きますね。でないとキャラや、設定や、ストーリーに謀反を起こされてしまいます。自分ができる範囲、目の届く範囲でまとめることです。
そうしないとスランプになったり、最悪エタったりします。
わたしもたまに設定を忘れて、話の前後で矛盾が生じたりします。
読者の方々には申し訳ないのですが、たまに途中であれ?って疑問に思われることもあるかもしれませんね。
一流の作家はそんなことしないです。でも、わたしはまだ、ここで「修業」をしている身ですので。多少のことには目をつぶっていただけると嬉しいです。誤字や矛盾などのご指摘、ご報告をいただければもっと嬉しいですが。
商業ではできないことが、ここではできます。
キャパオーバーしているとわかっていても、自分の限界値をあげるための「挑戦」ができるんです。
もしかしたら「集団」もそうなのかもしれませんね。
人というのは、失敗や挫折を繰り返しながら、なお新しいことに挑戦し続けていく生き物なのでしょう。わたしは集団行動が苦手なので、そうした方面の挑戦はできるだけ避けていますが、集団として成長していこうという方々には頑張っていただきたいと思います。(オリンピックの団体種目、村おこし、起業家などなど)
わたしも読者様をがっかりさせないレベルで、自分の修行をしていこうと思います。