現実なんてこんなもん(ぐだぐだとした日々)
どうやったらおもしろくかけるのか不思議でたまりません。
「ん〜ひまね〜。」
そんな言葉が少女の口から零れた。なるほど。その言葉通り少女は、みるからに退屈そうにテーブルに突っ伏している。
「あ〜、今日俺、きもいわ〜」
少女の傍らにいた少年も退屈のようだ。以前、掃除の際に窓ふきに使った新聞の余りをつまらなさそうに眺めていた。
「はっ?なにいってんの?あんた昔からキモいじゃない。何を今更。」
「ちげぇよ。具合が悪いってことだっつの。」
少年は新聞を眺めるのを放棄し、少女は突っ伏したまま2人は会話をし始めた。
「変な略しかたするんじゃないわよ。てっきりあんたが今まで俺はそこそこいけてる!なんて可哀相な勘違いしてるんじゃないかと心配したわ。」
「・・・・・・」
「何?どうかした?」
「別に・・(orz)」
「あっそ。じゃあ罰としておもしろいジョークね。」
「何の罰だよ。」
「いいから。3.2.1.はいどうぞ。」
「ふとんでふっとんでみた。」
「・・・・・」
「・・・・・」
どれくらいの時間が経っただろうか。そこにあるのは荒れ果て、生命力を感じられない空気だけになっていた。無言で佇む2人は今、何を思い、何を感じているのだろうか。
永遠に続くかと思われた静寂はあまりに突然に終わりを迎えることになった。
「アハハハハハ!」
「ワハハハハハハハ!」
「アーハっハっハっ!」「ワハワハハワハハハハ!」
「ふふふくふアハハハ!」
「くくっふふふワハハ!」
「アハハはぁ、はぁ。」
「ふぅ、ふぅ。」
「はぁ・・・・ひまね。」
「・・・・・・だな。」
「そういや、あんた具合悪いんじゃないの?」
「あ〜あれ嘘だからな。」
「何無意味な嘘ついてんのよ。あほらしい。」
「えっ?何?心配し・・・・・・あぁ、うそうそ。なんでもない。」
「・・・・・あっ!そうだ、あんた知ってる?」
突然思い出したかのように立ち上がり少女は少年に尋ねる。
「何が?」
「人間が無力なくせにどれだけ傲慢で愚かなのか」
「・・・・だれ?きみ?」
常日頃、少年は少女のことを宇宙人かなんかだと思っていたので、本気で尋ねてみることにした。
「いい?人間ってねその身一つじゃ何もできないくせに自分達が食物連鎖の頂点にいるなんて思い込んでるのよ。」
「ふ〜ん。ところで傲慢の正確な意味知ってる?」
少年は質問に答えなかったことに気にもせずその辺にあった辞書(暇つぶしに眺めていたものの一つ)をとり、おもむろにページを開いた。
「それで自分達は何をやってもいい、自分達こそが正しいのだと、疑いもせずに信じきってる。」
「えっと、あったあった。ん〜、何なに?」
「その行為が自分達の首を絞めてるだけだというのに・・・。」
「傲慢。極端に思い上がり、むやみに人を見下す様子・・・・だって。」
「あぁ、なんて愚かなんだろうか。これをなんてら(何て言えばいいかわからなかった)と言わずしてなんと言えばいいのだろうか」
「正にいつものお前のこと・・・・・」
「それで、どこまでいったかしら。そうそうそれで人間はさ」
「・・・やめ・・」
「間違ったなんてらをしても舌の根も渇かぬ内また同じなんてらを繰り返す。」
「・・ぎゃ・・・」
「そしてなんてらがなんてらでなんてらして、またなんてらしたあと、最後になんてらするだけ」
「・・・・・うごっ」
「・・・・・あきた。」
「・・あっ・・そう・・・とりあえず・・黙々と・・相手を畳み掛ける・・・のはやめ・・ぱたり。」
瀕死の人が間違っても倒れる時にぱたりとは言わないだろうが、少年はその言葉を最後にぴくりとも動かなくなった。
「ふ〜、そろそろ春も終わりね。陽射しが眩しい。」
「なぁ、少しくらい俺に対するツッコミがあってもいいんじゃないかな。」
「あんたがもう少し面白いこと言えるようになったら考えてあげる。」
「あっそ。まぁいいや。・なぁ、ところで部室にきてからどれくらい経った?」
「さぁ?少なくとも短い時間ではないわね。」
「だよなぁ。今日ってさ部活休みだったっけ?」
「さぁ?少なくとも私はそんなこと聞いた覚えはないけど。」
「だよなぁ。」
「・・・・・」
「・・・・・」
「なぁ。」
「何よ?」
「なんでもない。」
「何?殺されたいの?」
「なぁ。」
「・・・・・・」
「あ〜いやいや今度はちゃんと意味あるから。なぜかあるトンカチとか持ち出さないで。後スパナとかもやめて。」
「・・・・・なに?」
ちっ、という音が聞こえなくもなかったが少年はきずかないことにした。
「どっちかがコンビニでアイス買ってくるゲームやりませんか?もちろん負けた奴のおごりです。はい。」
「いいわよ。私に勝負を挑むとは身の程知らずね。」
「よかったです。んじゃ何やりましょう?」
「そうね〜。とりあえずその話し方続けると二度と日の出みれなくなるからやめたら?」
「そうだな。」
少年のその一言が奮え裏返ってたことはいうまでもない。
2人がゲームになりそうなことをしばらく考えてたら、久しく開いていなかった部室の扉がゆっくりと開かれた。
「ん?自分らしかおらんの?
扉から現れたのもまた少年だった。
「あら!ちょうどいいとこにかもがきたわね。」
「よっ!かも。」
「何の話しだ?」
「まぁ、要するにカックンしっかん。」
「ふ〜ん。いいぜ。その勝負受けてたとう。で、何をやるんだ?」
「それを今から決めるとこよ。ていうかよくさっきの会話で把握できたわね。」
「細かいことは気にすんな。それより大富豪なんかどうだ?。」
そういうとかばんの中から多少汚れたトランプを取り出した。
「ん〜それが無難か。少々し飽きた感があるが。」
「仕方ないでしょ。他に思い当たることもないし。」
「じゃあ、早速始めるか。」
〜10分後〜
「いってらっしゃーい。」
少年少女の元気のよい声が響き渡る。
「俺、ハーゲ○ダッツのチョコクッキーだからな」
「私はバニラね。」
「くそっ。お前ら来たばかりの奴を容赦なく狙いやがって。覚えてろよ。しかもハーゲンだと?俺でさえ滅多に食えないのに。」
一方、現れたばかりの少年Bの声はぶつぶつ呪詛を唱えるがごとく。怨念に満ちた声だった。
「さてと、アイスも食べれるらしいしそろそろ終わりにしますか。」
少年Bを見送った後、部屋に戻り少女は提案してきた。
「何を?」
「この話し。」
「・・・・・オチは?」
「そんなもんないわよ。ぐだぐだだから。」
「・・・・まじ?」
「まじ。」
というわけで終わります。
「・・・・前代未聞だな。いいのか?」
「おら〜アイス買ってきてやったぞってなに?・・・・・えっ?終わり?俺の出番は?・えっ?なし?」