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12 旅程 其弐

リアクションありがとうございます!

(^^♪



人知れず使った補助魔法の効果もあってか、宿には予定より早く着いた。


まだ王都に近いという事もあり、商材を積んだ馬車の往来も盛んだ。

そういった商人専用の宿で荷馬車置き場には

宿が積み荷の見張り役を常駐させている。

馬は荷馬車から離して専用の厩舎へ連れて行き休ませる。


「王都に近くて商人の往来も多いからそれなりの宿もあって

今日の宿はゆっくり出来るけど、明日からは二人が交代で

荷物の番をする事になるのよ。」

「大変ですね。私は加わらなくていいんですか?」

「貴方は私の侍女の仕事が有るから・・・もっと大変よ?」

「ふふっ、覚悟しておきます。」

「よろしい。それじゃあ、ニックさんに今からしごかれてきてね。」

「はい。とても楽しみです。」


日課になっている剣道の素振りをするために

薬草採取のついでに森で見つけた手頃な木の枝を加工した木刀を取り出す。


「手解きのほどよろしくお願いします。

田舎の師匠独自の剣法で、実践をしたことがないんです。

出来れば対人の戦闘は避けたいんですが・・・。

冒険者として魔物相手に剣を振るいたいので魔物と戦う場合での

欠点など教えて下さい。」


この世界は野盗に襲われるとか国によっては争い事も有るようだ。

しかし平和な時世を生きてきた者にとっては

命の危険が無い限り対人戦は当然避けたい。


両手で持ってとりあえず中段に構える。


「ほう、変わった構え方ではあるが、攻撃にも守りにも瞬時に対応できそうだな。

両手で剣を持つというのは力の弱い女性向きではあるな。

ただ、リーチが短いうえに両手で持っていては剣の長さによっては

相手の懐に踏み込む必要が出てくるのではないか?」


「はい。出来れば片手で扱えるようになりたいです。

あと体術と簡単な攻撃魔法も使えるので

出来れば小回りの利く戦法を習得したいです。」


「では、とりあえずお手並みを拝見しよう。いくぞ!」

切り込んで来た剣を弾く。


ここへ来てから身体能力は桁外れに上がっている。

しかし実戦どころかこの世界の剣技を見るのも初めてだ。

最初は防御に徹し様子を見ながら徐々に攻撃のペースを上げていく。


程よい攻防を続けて気持ち良い汗を流す。

ニックさんの息が荒くなってきたので何方ともなく徐々にペースを落としていく。


「凄いな。剣を受け止めるだけでなく私の動きにしっかりついてきている。

それだけ早く反応して動けるならば対人戦は問題無いのではないか?

ただ、魔物相手となると相手の動きが読めない上に攻撃力が半端ではない。」

「そうですよね。剣士の方たちは基礎があって動きが読みやすいのですが、

魔物は種類や個体によっても強さや動きが異なるから

より臨機応変な動きが必要ですよね。

その辺を重点的に鍛えて頂きたいと思っています。」


「魔物を狩るのなら、本で読むより実際に対峙した経験者から聞いた方が

より特性が理解しやすいだろう。

遭遇しやすい魔物の特徴と戦い方から教えよう。」

「経験豊富な方に手解きして頂けるなんてとても光栄です。」

「生半可では怪我どころか命だって危ない。

あと三日でどこまで習得できるかは分からないが

教えるからには厳しく指導するから覚悟しておいてくれ。」

「はい。ご指導のほどよろしくお願いします。」


それから夕食に呼ばれるまで色々教えて貰いながら実戦を学んだ。

広い食堂は沢山の商人や護衛の剣士で賑やかだ。


「すみません。ニックさんをお借りしたうえ

自身の仕事も疎かになってしまいました。」

先に席に着いていたスーザンさんに声を掛ける。


「気にしないで。いつもは持て余してる時間よ。

ニックさんも若い子の相手が出来て満更でも無かったでしょ。」

「それを言われると弱いな。でも筋も良いし呑み込みも早いから教え甲斐がある。」

褒められて少し照れながら席に着く。


「そうなのか。私も一度手合わせ願おうかな。」

シドさんがそれとなしに呟いた。


「それなら明日の朝、少しだけでもお願いできますか?」

「ああ。それなら早起き出来るようがんばるよ。」

やった。色々な人と手合わせしたい。


「私にも付き合って貰うわよ。今日を逃すと入浴出来ないから、

食後に一緒に入りましょ。」


「勿論です。この宿には浴場があるんですね。」

「ええ。大勢が利用するから併設されてるの。」


皆に優しく接して貰えて自分はなんて幸運なんだろうと思う。


食事を終えて一旦部屋へ戻る。

男女別れて二人部屋だ。侍女らしく?着替えを揃えて一緒に浴場に向かった。


食堂と同じで風呂場もそれなりに人出がある。

スーザンさんの背中を流しそれぞれで髪を洗った。

湯船に並んで浸かるとやはり私の痣が気になったらしい。


「・・・変わったあざ?があるのね。」

「変ですか?生まれた時から有るみたいで

あまり気にしたことは無いんですけど。」

「いえ、なんかはっきりと鳥の形に見えるから・・・。」

なるほど。鳥、と思って見ると鳥にしか見えない。


「それより、明日の朝、シドさんお借りします。

今日雇って頂いたばかりなのに図々しいお願いばかりして

申し訳ないです。」

「いいのよ。そのうち貸しはしっかり回収させて貰うから。」

「えっ、なんか怖いです・・・。」


「ふふ、私は商人ですからね。損になる取引はしないのよ。

出世払いを期待しておくわ。」

「そういう事なら・・・あまり期待しないでくださいね?」

「貴方は期待の新人冒険者よ。」

はっきり言って期待には添えない気もするけど何だか嬉しい。

これといった侍女らしい仕事もせずベッドに入る。


翌日の馬車の旅も相変わらずひどく揺れるけど、

バレない様に補助魔法を掛けてほんの僅か揺れを軽減しておく。

食事も朝晩はしっかり摂れるし、

ベッドで寝られて疲れも心配していたほどは酷くはない。


剣術の手解きも順調で、最初は見た事の無い剣術に戸惑いも有ったが、

アイラは呑み込みが早く二日目には片手で剣を扱えるようになり

五分で手合わせ出来るようになった。


体術にも優れ、こちらも見た事の無い戦術を混ぜ込んで動き回るので

指導する側の二人が度肝を抜かれた。

事あるごとに色々聞いては試すので、シグの街に着く前に

ほぼ教える事が無くなっていた。



話の内容はゆるゆる設定

剣技については素人。あくまで想像上の自論です、、、

(;^_^A

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