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動物を通して

将来の夢は獣医師だった。実家で犬と猫をたくさん飼っていたし、親の仲も悪かったからすがるものが動物しかいなかったのもあるのかもしれない。実際、高校を卒業するまで人間と接する時間より動物と接する時間の方が長かった。これから弟子入りする犬の訓練所の期間があるから、これからの人生、動物を追い抜くのはもうちょっとかかりそうだ。それよりも時間がかかるのは女心なのは言うまでもない。


小さいころから動物関連の仕事をしたいと思っていた。生まれた時から犬と猫がいて、そう考えれば当然だと思う。最近知ったんだけど、動物の気持ちを表情とか体の動きでわからない人もいるらしい。初めて動物を飼う人の話を聞いて衝撃を受けた。これから話すドッグトレーナーのことを言うと、理解するまで時間がかかった。どうしてわからないの?と。人間は言葉で気持ちを理解する動物で、言葉がないとわからないのか。そう考えた時もあった。


幸か不幸か親の不仲が私の能力を引き出してくれた部分もあると思う。父は気性が荒い人でよく母親に暴力をふるっていた。その時の私は2階の自分の部屋で布団にくるまってそれが聞こえないようにするのに精いっぱいだった。もちろん大きな音が嫌いな動物たちは一緒になって布団に入ってきてくれて、私を慰めてくれているようにさえ感じることもあった。そんな親の元で過ごすと顔色を伺うことを覚えてきて、怒っている時がわかるようになるらしい。成長してきて、やばそうだなと思ったら2階に逃げることができるようになった。それが動物にも反映しているか、嬉しくはないが…


続。



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