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柿崎零華のコント新作集 Season5  作者: 柿崎零華
パロディコント①
6/27

episode6~フムキーズ~

とある日の事だった。高校教師の川村は活動休止処分を受けている野球部を何とか再生させようと、奮闘していた。

しかし、その野球部のメンバーはほとんどが不良だった。

今、川村は校長と話をしていた。


教師「どういうことですか。野球部を解散だなんて」


校長「妥当な判断だと思う。あんな部活があったって。所詮邪魔なだけだ」


教師「それは言いすぎじゃないんですか?」


校長「どちらにせよ。野球部は解散だ」


教師は深く頭を下げながら


教師「お願いします。どうか1週間だけ時間をください。その間になんとか野球部を最強のチームに育て上げます」


校長は黙って教師を見つめてから


校長「分かりました。1週間だけ時間を上げましょう。しかし、もしそれが達成できなかったら、今度こそ解散ですよ」


教師「分かっております」


教師はそのあとに、教室で不良の野球部メンバーを集めていた。教室に入ると不良メンバーのリーダー格の男子が


男子「おい。なんだよ急に呼び出して」


教師は明るく


教師「よし。お前らには再び野球を始めてもらう」


他の不良らが驚いたのか、すぐに席から立ちあがり教師を睨みながら見つめている。

教師は至って冷静に


教師「お前らには、野球で最強になってもらいたい。決して喧嘩とかそんなことで最強のレッテルを貼ってもらいたくない。俺はお前らが出来ると信じている。元野球部だったら必死にそれに向き合え、そして甲子園に行き、日本一になれ!」


その言葉に少しは響いたのか。少し冷静になり、椅子に座る。するとリーダー格の男子が


男子「でも、俺たちは何も知らないぞ」


教師「何が?」


男子「だから野球だよ。カーブとかスライダーとか全く分からないし」


教師「え?へ?」


教師は驚きと戸惑いが混ざり、わけわからない状況になった。

男子は他の生徒を指さして


男子「だって、こいつは前にキャッチャーやってたけど一回もボールを取ったことないし」


教師「え?」


他の生徒を指さして


男子「こいつは、外野守ってたけど一回もボール取ったことないし、いつもエラーばっかりだし、それも俺はピッチャーやってたけど、スライダーとかカーブは一回も投げたことない、つか投げられない。全部ストレートだし」


教師はいきなり悩みだし


教師「ちょっと待ってな」


一回教師が教室を出て、悩み始めた。そして何かを決意した顔で


教師「よし、校長に解散を告げに行こう。ダメだあのメンバー。よく野球部に入れたよな」


そのまま校長室に向かっていく教師であった。




~終~

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