episode4~タイムスリップ~
とある日の事だった。中年の男性は考えていた。もしもタイムスリップが出来たらと。
彼は高校生の時に初恋の女性がいた。しかし、その恋人が他の男性に取られてしまい、結局付き合えずに卒業し、未だに独身のままだ。
そんな過去を変えたいなと思い、家の2階のベランダから外を眺めていると
仙人「過去に戻れると言ったら、君は信じるかね」
男性が声のする方向に振り向くと、そこには長いひげの仙人らしき格好したご年配の男性が立っていた。
男性「あ、あんたは?」
仙人「わしは仙人だ。あんた今過去に戻りたいと考えてただろう」
男性は驚愕な顔をして
男性「なんで知ってるんですか?」
仙人「あんたが何を考えてるかくらいお見通しじゃ」
男性が少し悩みだすと
仙人「これを使ってみなさい」
それで男性に仙人は、一つのiPadみたいな機械を渡した。するとその機械には日時指定やGOボタンといったまるでドラえもんのひみつ道具に出てきそうな、そんな感じがした。
男性「これ本当なんですか?」
仙人「疑っているのか?」
男性「疑ってはいませんけど」
仙人「よし、日時を指定して、そこにあるGOボタンを押すのじゃ」
男性「分かりました。そしたら行けるんですね」
仙人が頷く。男性はその機械を見つめている。ふと、仙人の方向を見ると、既に仙人はいなくなっていた。
まぁそれでもタイムスリップできればいいと思い、日時を高校時代の1970年代に指定し、そのままGOボタンを押した。
すると完全にタイムスリップしている感覚があった。すると気づいたら、既に過去に戻っていた。
男性「ここが過去か」
すると周りが何故かさとうきび畑で囲まれていた。
男性「ん?ここどこだ?」
すると向こうから年配の女性が近づいてきて、男性は思わず
男性「すいません。ここはどこですか?」
すると女性は少し困った顔で
女性「ここはどこって。沖縄さ」
男性「沖縄?!」
自分の耳を疑ったが、まぁそりゃ見ればそうかと思った。でもなんで沖縄にいるんだと思うが、ふと考えると気づいた。あの機械には場所指定は無かった。恐らく最初から沖縄に行く設定だったのかもしれない。
そう思ったのか、少しキレ気味になりながら
男性「おい仙人!どこにいるんだ!」
仙人「呼んだかい?」
声のする方に振り向くとそこには仙人が立っていた。仙人は笑いながら
仙人「なんじゃ」
男性はブチギレながら仙人の方に近づき
男性「なんじゃじゃねぇよ。戻せよこの野郎」
仙人の胸ぐらをつかみ、体を揺らす男性。仙人は少し怯えながら
仙人「暴力反対ーーー」
男性「うるせぇこの野郎」
仙人はひたすら暴力反対と叫んでいるのであった。
~終~