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01話 プライド

「みてみてー、私のフォロワー数やっと一万人突破したよー!すごくない??」

とある公立高校、女子生徒は友人に得意げに話しかけていた。


「・・・ふぅん、で?その中に何人リアルな友達がいるのよ?あんた、数字にこだわりすぎじゃないの?」

少女は冷めた口調で返答した。


「相変わらず、冷めてますなー。ルカちゃんは!今の時代リアルな友達だけじゃなく、その気になれば世界中の人たちと知り合いになれるかもしれないんだよ。知らない人に認知してもらえるってなんかこう、ワクワクしない?」


「しねーよ。私はよくわからないネットの連中と何百、何千人と知り合うより、数が少なくても信頼できる人物が近くにいればいいってタイプなんだよ。」


「えー勿体ないなあ、ルカちゃんのルックスならSNSのフォロワー数なんてあっという間に万単位だよ?

ヨンチューブとかBigdog(ビッグドッグ)とかの動画配信サイトならお金を稼げるかもしれないのにー。」


「あーそういの一番苦手なんだよね、一人でカメラに向かって自撮りとか、話しかけるのっていうのがさ、あと踊ってみたーとか、えっちぃ動画とかさー。あぁいうのって、絶対あとあと黒歴史になるでしょ。一度ネットに上げたらもう回収不能なんだから。あんたも個人情報とか気をつけなよ。」


「お母さんかよ、ルカちゃん・・・。大丈夫だって!ネットリテラシーはわかってるつもりだよ。じゃあルカちゃん、また気が向いたら一緒に動画撮ってねー!」

ルカの幼馴染のレンは走って部活動に出かけていった。


「だから、撮らないって・・・。」


私は今年17歳の高校2年生、いわゆるデジタルネイティブ世代だ。周りの子たちはスマホを持っているのが当たり前で、みんな休み時間や、昼食の時間などにSNSやアプリゲーム、動画撮影などをしている。


私も一応はスマホを持ってはいるが、基本的には通話や連絡手段のアプリくらいしか使っていない。

なぜかって?単純に興味がないからだ。定額の電子書籍や動画配信サービスが今では充実してしてるが、本を読むときは本屋に行くし、見たい映画があればレンタルで借りてくる。


スマホは便利な反面、落としたりしたり使い方を間違えるとトラブルに巻き込まれる。

まぁ、ただ単に私が新しいことに挑戦する勇気がないだけかもしれないが。


ーーーヴーヴーとルカのスマホが振動した。

なんだろう、新着メッセージ?


『 九条ルカ様

新着アプリのご案内です♪あなたはこの度弊社の新作ゲームのテストプレイヤーに選ばれました。

おめでとうございます。尚、このメッセージを確認後、120秒後に転移システムが作動します。

転移時の衝撃にご注意下さい。』


「はぁ?またこの手の詐欺メール?こういうのは無視するのが一番よね。決して返信はしないようにと・・。しかし、何で私の本名知っているんだろう、どこかで入力したっけ?いや、そんなはずは・・・。」

ルカは何か自分に原因があるのか、思い当たることをあれこれ考えていた。

そうこうしているうちに、スマホの画面に数字が表示された。10・・・9・・・8・・・とカウントダウンが始まった。


「うそ、メッセージは削除して受信拒否も設定しておいたのに、どうして!?いやまさかね、何かのいたずらメールだよね・・・。」


3・・・2・・・1・・・0


『転送準備完了、転移システムが発動します。』


次の瞬間、真っ昼間だった風景が突如、辺り一面暗闇に覆われた。

「な・・・。急に夜になった、それに何だか目眩が・・・。立ってられない。」

ルカの膝ががくんと崩れ落ち、そのまま気を失ってしまった。


――あれ、ここは・・・?私の、家?


ルカが意識を取り戻したとき、見慣れた風景が目の前に広がっていた。

「このベッド、ぬいぐるみ、机のレイアウト、間違いない私の部屋だ・・・。」

あれは夢?だとしたらどこからが、夢だったんだろう。

気持ち悪い・・・。


「ちょっとルカー?起きてるの?学校遅刻するわよー!」

いつもと変わらない母親の声だ、今日は2月2日。確か意識を失った日も2月2日だったような。


「はーい。今から行ってきます。あ、朝ごはんは食べてる余裕ないか。」

ルカは急いで着替て、学校に向かった。


学校の正門をくぐったところで友人のレンに会った。

「あ、ルカちゃん!おはー!みてみてー、私のフォロワー数やっと一万人突破したよー!すごくない??」


「え、えぇっと・・・すごいんじゃないかな?」

(あれ、今なんて言った私、なんでこんなこと褒めているんだろう・・・。)


「はあ?すごいんじゃないかな?だと、お前フォロワー0人のド底辺の分際で、このフォロワー数一万人

超えの私に向かって随分舐めた口きくじゃないの。」


「ど、どうしたのレン、口調がヤンキーみたいになってるけど・・・。何か気に障ること言ったかな?」


「その態度が気に入らないって言ってんのよ!跪きなさい!!」


「はぁ、いくら幼馴染だからってそんな態度よくないわよ。誰がそんな命令――」

「っ・・・?身体が重くっっ・・・。」

ルカの意識に反して、身体の上から何か見えないものに押さえつけられ、膝からくずれ落ちてよつん這いのような体勢になってしまった。


「あはははは!!!跪いちゃってみっともないなぁ、ルカちゃん!」


(・・・このやろー。・・・いったい何が起こってるっていうのよ?)


急に態度を豹変されると、こわいですよね・・・。

新規連載です!よければ最後までお付き合い下さい!



<お読み頂き本当にありがとうございます!!>


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