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無色透明のトロイメライ  作者: 皐月凉
1章 空っぽの人間から
20/62

19話 曇天の日に

「おっはよー!」

「……随分と元気いいな」


 学校に着き、席に座った途端に鬼塚が来た。

 異様にテンションが高い。


「いやー、聞いてくれよ。昨日台風だっただろ?」

「だな」

「休みになっただろ?」

「警報出たしな」

「そのせいでプールがちょっと使えなくなってな」

「マジで?」

「何でも、プールの水道管が台風でやられたらしい」

「なんで水道管なんたよ……」


 台風でそこダメになるもんか?


「水道管だけつーより、諸々の設備がだな。ここのプールけっこうボロいし」

「そうかい。……で、テンション高い理由は? それだとしばらく練習できないんじゃないか。鬼塚は下手に休むよりかは泳ぎたいんだろ?」

「確かに黒江の言う通り、しばらく工事するみたいで学校のプールは使えない。ただな、その間市民プールを使わせてもらえるみたいなんだ。しかも料金とかは学校側が負担してくれるから、学生からしたら実質タダ!」

「……そんなにいいのか?」

「そりゃあ、あそこ室内だぜ? 雨とか気にしなくていいし、帰りにシャワーも浴びれる。しかも温かいやつ。学校なんてクソ寒い水しか出ないからな。それに室内だと水の温度もしっかり管理されてる。なにせ、市が運営しているプールだからな。テンション上がるだろ」

「お、おう……」


 めっちゃ語られた。何度か足を運んだことあるけど、あのプール何もない気がする。25mプールだけだろ。……泳ぐ人にとってはいい場所なのかな。


「まあ、泳げるんなら良かったな」

「おう。助かったわー。確かこういうのって怪我の功名って言うんだっけ」

「それで使い方は合ってるな。あ、てことは、体育で水泳選択してる奴どうなるんだ?」

「さあ? そこら辺りは知らないな」


 補習になるのか、また別のことでもやるのか……俺は水泳選んでないし、別に関係ないっちゃ関係ないけど。


「まあなんにせよ、部活頑張れ」

「そのつもり……つっても、あともうちょいでテスト期間始まるからなぁ。その間はしばらくお預けだ」

「そりゃそうだろ。ほら、そろそろチャイム鳴るぞ」

「ちぇー、赤点取ったらヤバいし少しはマジメに受けますか」


 めんどくさそうに言い残し、鬼塚は自分の席に戻った。多分だけど、鬼塚途中で寝落ちするな。いつものパターンだ。

 そういや、思い返してみれば、俺らいつも似たような会話しているような気がする。学生だからな。そうなるよな。まあ、俺が振れるような会話の内容がなさすぎるから。鬼塚頼りにしている。

 さてと、俺も授業の用意を…………。


「――――?」


 ……何だろう、視線を感じる。


 いつもの変なモノを見るようなチクチクとした感じではない。なんていうか……よく分からん感覚だ。ジロっと見られているような。腫れ物を扱う感じ……ではないな。

 クラスの誰かか? あたりを見渡したけど、特に俺を見ているような人はいなかった。……俺の自意識過剰だろうか。

 そもそもクラスの中でマトモに話したことある人が鬼塚と九条さんだからな。鬼塚は別のクラスメイトと話しているし、九条さんは机に突っ伏して寝ている。……前にしんどいって言ってたしな。まだ体調悪いのか。よく学校に来るよな。


 他のクラスメイトも授業の準備しているか友だちと会話している人たちがほとんどだ。気のせい、気のせい。特に問題起こしたわけでもない。

 前にイジメがあってから周りの視線には変に敏感になったからな。いつもふと気になれば誰かが俺を見ているような気がしてならなく感じる。今回も似たようなもんだ。よくあること。



▼▼▼▼▼▼▼


「はーい、じゃあ、ホームルームは終わり。明日は土曜だけど、部活ある人は頑張ってね」


 夏木先生のいつも通りの適当な合図で今日の授業は終わった。


 金曜日は同じようなことしか言わないのが夏木先生。高1から同じ担任だったからそういうことろは無駄に覚えてしまった。

 夏木先生はサボれるところはサボって、楽できるところはとことん楽をするタイプ。


 例えば、席替えとか。他のクラスは1ヶ月ごとに席替えしているが、このクラスは下手すれば1学期に1回程度しか行わない。まあ、移動教室がそこそこ多いからそんなに不満は出ないっぽいから。

 他にも、先生が作るテストとか。わりと教科書や参考書から丸々パクってテストに出題することがある。英語の文法の例文や問題だな。……さすがにそれだけではダメなのか、先生が作ったであろうオリジナル問題が最後にはある。それが普通に難しい。

 それに前に俺と九条さんが持ってたノートもだな。あのときは先生は一度に運べない云々言っていたが、俺なら周りには頼むことが難易度高いから何往復かして運ぶ。でも、夏木先生はしない。使えるものは使って楽をする。そういう先生だ。


 とはいえ、先生という職業は大変らしい。そういうところで手を抜かないとやってられないかもしれない。働いたことなんてまだないから分からないが。


「…………」


 なんて思いながら教室から出ていく生徒をぼんやり見送る。

 鬼塚が手を振ってきてくれたから俺も振り返して……ボーッとする。


 今日は何しようかな。このまま帰る? 最近よく通う図書室に行くか? それとも市の図書館にでも寄るか? うーん、どうしよう。

 …………あー、そういや、朝に感じた視線はやっぱり勘違いだったのか。あれ以降は特に何もなかったし……神経質になりすぎたか。

 さて、改めて今から何をするかね。もう教室にはほとんど人がいない。残ってるのは日直や部活をしていない人が数人いるたけだ。とりあえず教室から出て考えるか。


「うーん……」


 廊下で一人考えごとをしており、小さな唸り声が漏れた。おっと、気を付けよう。誰かに聞かれたら変な人と思われる……いや、多少はそう思われているかもだな。手遅れか。

 けっきょくこれからどうするか……図書室行くか。なんだかんだで静かな空間で俺好みだし。本は持ってきている。のんびり読もう。


 そして、図書室に移動した。人は……図書委員の人以外はいないな。掃除している事務員さんがいるくらいだ。というより、図書委員の人寝てるよ。……まあ、こんなに人がいなかったら寝たくもなるか。

 事務員の人に会釈してからテーブルの端っこに座る。前に借りた推理小説の残りを読み進める。あとは100ページほど。まあ、クライマックスとエピローグ部分だからそこまで時間をかけずに読めるだろう。それに時間もあるしのんびり読むか。


 ――――図書室が閉まる30分前。


 よしっ、無事に読み終えた。やっぱり昔から人気な本はいつ読んでも面白いな。非常に読み応えがある作品だった。

 キリがいいしそろそろ帰るか、と余韻に浸りつつ荷物をまとめる。

 図書委員の人に本を返却してから玄関に向かう。靴を履き替えて、さあ帰ろう! と意気揚々に足を踏み出したとき――――玄関の入り口の端に気分が悪そうに口元を抑え寄りかかっている人が俺の視界の端に写る。


「…………?」


 あれ、誰だろ? 具合悪そうだし、先生に言って保健室に連れて行った方が良いか? 誰が? ……俺が? ……ちょーっと、誰か通りがかってないか? ……誰もいないな。困ったぞ。

 自分から知らない人に声をかける勇気なんてないから、こんな誰かに頼る考えになるが。しかも寄りかかっている人、見たところ女性だし…………ってあの人、見覚えが。あの髪が長い、特に前髪が目を隠すくらいの長さ……。


「九条さん……?」


 そこにいたのは最近俺と少し話すようになったクラスメイトの九条さん。

 朝は授業始まる前机に突っ伏して寝てたはずだが、やっぱり体調が優れないのか。……って、思わず声をかけてしまった。余計なお世話だろうか。


「え? ……あ、黒江君」


 それは本当に具合の悪そうな声色だった。

 こっちを向いた九条さんは明らかに普段とは違う。いつもも目が隠れていて表情がよく分からないけど、今はそんなの関係なしにヤバい気がする。


「大丈夫? 先生呼ぶ?」

「い、いえ……ご心配なく」

「おい、それはさすがに……」

「違うんです。さっきまで保健室で休んでて帰ろうとしてたとこです」

「親御さんは?」

「どちらも仕事で……すぐには無理です。先生には自分で帰ると言い張りました」

「ホントに呼ばなくていい?」

「お願いします。先生には言いたくないです」


 そう断言された。こうなると俺も強く出れない。


「っていうか、風邪? 前に寝不足言ってたけど」

「……………………そ、そんな感じです」


 随分と返答に間があったな。ちょっと誤魔化された気はするが、そうこう話している余裕なさそうだ。


「念を押すようだけども、本当に先生には報告しなくていいんだな?」

「できればそうしてほいしです。これは私……の問題なので」


 壁にもたれかかる九条さんに向かって話を続ける。


「歩ける?」

「は、はい……あっ」


 そうやって九条さんはゆっくり立とうとしたが、途中でバランスを崩し倒れそうになる。

 俺はなんとなくこうなることが予測できていたのですぐさま助ける。まあ、見るからに問題なく動けるような感じには見えなかったし。


「ご、ごめんなさい……」

「大丈夫」


 九条さんを支えながら考える。

 このまま彼女が無事に歩けるとは思えない。近くにいるけど、熱はなさそうな雰囲気。風邪なのか。単に調子が悪いのか。イマイチ判別つかない。

 訳があるのか先生には頼りたくないしらしいから、無事に九条さんの家に帰る手段はタクシーくらいになるか。


「とりあえず肩貸すからゆっくり動いて」

「はい……」

「ところで今手持ちどのくらいある?」

「手持ちですか? すみませんが財布は家に忘れて」

「俺も全然ないし、タクシーも呼べないな」


 他に何か手は…………。

 正直不安だ。九条さんの体調云々が心配で不安ではなく、俺がこのまま九条さんを置いていき九条さんに何かあったら、俺が嫌な気持ちになる。ありったけの後悔の感情に蝕まれる。俺がひたすら嫌な思いをする。


 ――――それが何より嫌なんだ。


 普段は他人とロクに関わらないからそんな気持ちはない。下手に関わりを持って俺に不幸が降りかかるのが嫌だ。それはあのイジメから避けていたことだ。だから他人との関わりは最低限に留めていた。

 しかし、こうやって誰かと関わってしまったら、そうは言ってられない。後で後悔するのは俺だ。


 でも、どうする? こういう時のために金は持っておかないとダメということを理解した。反省。次からはいくらか持っておこう。

 四の五の言ってられない。やっぱり先生に事情を話して……と職員室の方角を向いたら九条さんに袖を掴まれて首を振られた。何がそんなに先生に頼ることを拒むのか分からないが、それを考える時間が惜しい。


 残された手は……。

 ……。

 …………。

 ………………。

 これしかないか…………。


「家の近くまで送るよ」

「――――ッ」


 そのとき、長い髪の隙間から九条さんが見せた表情の意味を理解はできなかった。

 何かに驚いているような、何かに喜んでいるような、何かに謝罪をしているような……そんな複雑な表情だった。

 しかし、俺はそんな九条さんの様子を気にしなかった。自分で言うのもなんだが、イマイチ掴みどころのない性格をしているから特別気にも留めなかった。


「それで、どうする? 近所までが無理なら駅の近くまで送るけど」

「……できれば、家の近くまでお願いしいです」

「おう。分かった」


 奏さんに帰るの少し遅れると連絡してから九条さんのペースに合わせて歩く。

 流石に往復できる交通費くらいは財布に入っている。電車に乗っても問題ない。


 九条さんは俺の肩を持ちゆっくりと足を進める。息がかなり荒く、足元はおぼつかない様子だ。顔色も優れない。白を通り越して青く見える。

 医療的な専門知識とかは皆無な俺だ。これがどのくらいヤバいのかは判断できない。家に着いたとしても、そこから危ない可能性も……その頃には親御さんたちがいるからどうにかなるか。


 ふと周りを見渡す。誰かに見られてないか――――そう思ったけど、もう外で活動している部活はいない。あれ、まだ部活動の終了時刻には程遠いはず。

 今度は空を見上げると、まだ天気は悪く、今にも雨が振りそうな――いわゆる曇天といった感じだ。グラウンドも昨日の台風でぬかるんでいる。


 ……そういや、校舎内からいつも聞こえる吹奏楽部の音も聞こえてこなかった。天気も荒れそうだから早めに部活動も終わっていたのかもしれない。

 幸いにも九条に肩を貸し、支えているこの状況を目撃されたという事態にはならなそうだ。知らない誰かに見られていたら恥ずかしい。それに加えて、変な噂が起きたら九条さんにも迷惑がかかる。


「熱はありそう?」

「多分、大丈夫です……」

「曖昧な答えだな。体のどこが調子悪い?」

「全身気怠くて、体に力が入らない……そんな感じ、です……」

「それマジで大丈夫なの? 無理そうならもう救急車呼ぶぞ」

「そこまでしなくても……。もう少しで治まるはずで」


 もう少し? 治まるはず? どことなく引っかかる言い回しだが、明日には調子が戻るってことかな。本人がそう言うならひとまず信じるとしよう。

 駅に着き、切符を買ってからホームに並ぶ。電車が来たら九条さんを空いている座席に座らせ、俺は九条さんの前に立つ。


「どのくらいで最寄り駅に着く?」

「10分ほどです」

「それまで耐えれる?」

「は、はい……」


 しんどそうに九条さんは答える。……早く着いてくれ。

 焦れったくしながら10分待つ。ようやく九条さんの言う最寄り駅に着いた。

 改札から出て、歩道橋を歩く。


 にしてもまあ、北の方は随分と久しぶりに来たな。やっぱ緑が多い。ここからでもかなり大きい山が見える。あ、田んぼも遠くに薄っすらと見えるな。

 ここ、北には高層ビルはあまり建っておらず、せいぜいが15階ほどあるマンションくらいだ。それに住宅街が多く、穏やかな街だ。自然との調和が取れているように思う。めちゃくちゃど田舎ってわけでもなくそれなりに交通の便が整っているから住みやすい街なんだろうな。


「さて、家までどのくらい?」

「20分くらいです」


 九条さんのペース合わせてまたゆっくり歩く。俺もここはけっこう不慣れだからな。普段用事がないから行かないし、どこに何があるのかさっぱりだ。駅近くなだけあってスーパーやら家電量販店はチラホラ見かけるけど、ちょっと歩けばもう山の中みたいだ。坂も多い。

 ここから20分ってそれなりにしんどい。それを毎日か。よく通うよ。俺だってここらでランニングしたいとは思わないな。坂道多すぎてキツいわ。


 ――――チラッと九条さんを横目でどんな感じか改めて確認する。


 やっぱり息は多少なりと荒い。顔は赤くないし、風邪って感じはしない。髪で隠れてよく分からないが、隈はけっこうハッキリしている。熱もなさそうだ。寝不足か、疲労か。それにしては、あまりにも体調が悪そうだな。何があったんだ。


「…………」


 俺は黙ったまま、たまに九条さんが喋り、案内されつつボーッと歩く。

 街灯が南よりかは少なくて若干暗い。街灯というより、あそこは色んな店やビルが夜遅くまでやっているからその光で明るい。しかし、ここはそういう店や建物はほとんどなく、住宅街ばかりだ。そのせいで灯りが街灯しかないから余計に暗く感じる。

 まだ5時過ぎで空は明るいが、曇っているからなぁ。いつもよりかは暗いよな。


「あ、そこ右です」


 九条さんに言われ交差点を右に曲がる。

 ……おぉ、めっちゃ森だ。周りが森だ。車道側の反対に柵があるんだけど、その向こうは完全に森だ。語彙力どうした。

 ちょっと覗き込む。柵を超えたら斜面になっていてその奥には小川が薄っすら見える。

 俺は車道側を歩いていて柵の方には九条さんがいるからこれ以上は見れないな。


 と、そのとき――――


「あっ……」

「ちょ、大丈夫?」

「ごめんなさい。フラッとしまして」


 九条さんが倒れかけたから思わず腕を掴んで勢いよくこっちに引っ張る。


「ちょっと休憩する?」

「いえ……あれ?」

「どうした?」

「スマホがどこかに……」

「マジか。どこかで落としたのかな。……あっ、あれ」

「え? ……あ」


 ポケットやリュックを確かめている九条さんの奥――つまり柵の向こう側を注視する。


「……落ちちゃいましたね」


 どうやら俺が九条さんを勢いよく引っ張ってしまったせいで、ポケットからスマホがこぼれ落ちたみたいだ。で、斜面になっているから転がってけっこう奥に行ってしまった。多分だけど、小川近くまでいったな。

 柵を越えれば取りに行けそうだけど、その後がな……。柵から森の斜面までザッと2mちょいの高さがある。戻るのは難しそうだ。


「どうする? どこかあっちに入れそうな場所ある? 俺が悪いし取りに行くけど」

「本当に度々すみません。こっちに確か行けそうなとこはあります」


 ちょっと移動する。お、ここなら確かに森への階段があって降りられる。


「じゃ、ちょっと待ってて」


 そう言い残し、森へと足を踏み入れる。

 スマホの場所はだいたい覚えている。3分ほどで無事に拾えた。小川近くまで降りてしまった。階段まで戻るのは一苦労だな。

 ……っていうか、けっこう暗いな。アレだな、周りに木が多いし跡地でのことを思い出してしまう。

 それに足元が分かりにくい。さっさと出るか。


「見つかりましたか?」

「おう。バッチリな。……って、え?」


 突如俺の後ろから聞こえた声に驚く。なんで九条さんここにいるの?


「いやいや、なんで降りてきたの? 調子悪いんだし待っときなよ」

「ここなら大丈夫かな……と」


 ――――――――大丈夫?


 それはどういう意味だ……? そう尋ねようと思った。けど、できなかった。

 なぜなら――――


『葵! 不味い! ここから離れて!』

「ガルルッッ……!」


 レーヴェの警告と共に後ろから唸り声が聞こえてしまったから。


「――――え?」


 俺はそれだけしか反応できなかった。

 理解が追いつかない。

 振り向かなくても分かる。


 ――――アイツがいる。


 それだけは辛うじて分かる。

 でも、それ以外が分からない。

 どうしてここに?

 どうして九条さんとアイツが一緒に?

 俺を狙っているはずのアイツが? 

 なんで? どうして? どういうこと? 

 目の前にいる九条さんの顔をマトモに見れない。


「…………」


 ワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナ――――




 




 


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