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リアルな異世界・突然編!  作者: 慣 海桜
異世界転送!?・準備編!
5/22

源精霊

ん...........嫌な夢を見た.....亡霊(ゴースト)が....


『目覚めましたか?』


夢じゃなかった......


「って.....ここ....ベッド? 部屋も...綺麗になってる...」


彼女はニコリと笑いかける


『私が.....掃除....しました....つい』


「つい?」


『この体になってから....物に.....触れた事は....なかったので....』


ん? 矛盾するぞ?


「でも...掃除したんだろ?」


『はい.....あなたを寝室に運んでる最中に気付いたんです.....あなたに触れたら.....触れた分....実体化できる....』


「..................やっぱり」


『.....? 心当たりがあるんですか?』


「眠ってたときにな.....夢を見た...」


『夢....?』


「なぁ....光る球体.......あれって何なんだ?」


彼女は何のことを言ってるのか理解しようと考え込み、まるで憶測を言うように...


『.................もしかして......源精霊(げんせいれい)のこと....ですか?』


源精霊(げんせいれい)?......あの光の球体は....源精霊(げんせいれい)って言うのか


源精霊(げんせいれい)って何なんだ?」


『ご存じないのですか!?』


「マジか?」と言わんばかりの驚き方だな


源精霊(げんせいれい)っていうのは知ってて当然の存在なのか....


「教えてくれ」


『隣......座っても良いですか?』


え?


「あ.....どうぞ」


そう言ってベッドの座る位置をずらす


源精霊(げんせいれい)とは生物や物質....概念などの(みなもと)が精霊になった物....とされています。』


(みなもと)精霊(せいれい)源精霊(げんせいれい)....名前の通りか......


「それが.......人の体に入り込む事って...あるのか?」


『入ったんですか?』


「入ったんだ」


彼女は言いにくそうに顔をしかめる


『入ります......そして入れば.....その源精霊(げんせいれい)の加護を一生受けることになります。』


加護っていうのは.....だいたい分かる....


「加護を受けることを何でそんな嫌そうに言うんだ?」


源精霊(げんせいれい)には意思が無く、知能もありません....なので行動に意味は無く、予測も不能.......寝てる間に源精霊(げんせいれい)が入り込んだ事例もあります.......』


マジか.....可哀想


『それに源精霊(げんせいれい)の見た目は全て同じ......どんな加護を受けるかは入られるまで分かりません。自分の意思に関係なく今後の一生を決められてしまうのです。』


まさにギャンブル....加護によっては一生苦しむ可能性だってある訳か......


「夢の話に戻るけど.....俺に入り込んだ源精霊(げんせいれい)が夢の中で色々な事を見せてくれたんだよ......それで分かったんだ」


『分かった....?』


「俺があんたが見えるようになったのも、触れるのも.......俺に入り込んだのは.....亡霊(ゴースト)源精霊(げんせいれい)だ.......」


そして源精霊(げんせいれい)が夢で見せたのは、与えられた加護の内容だった

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