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多難領主と椿の精  作者: 春紫苑
第十九章
503/515

鼓舞

 想定してない時期に、想定してない規模の襲撃。状況は最低最悪であるはずなのに、思考は妙に澄んでいた。


 千人規模の軍隊が、ここに到達しようとしている……。

 隊列は、組み直し等に一日ほど時間が掛かりそうに見えるくらい、乱れているらしい……。

 ならば脱落者も多く出し、編成が用を為さなくなっている。と、いうことだろう。

 笛での報せを躊躇するほどの距離にいるということは、ここに到達するまでの日数はせいぜい三日。準備とこちらの状況把握に二日掛けるとして、猶予と言えるのは四日程か。


 四日あれば、手を打てる。


「マル、俺たちは運が良い」


 麵麭教室を終えたのか、パタパタと小走りでやってきたクレフィリアが、緊迫した雰囲気と俺の言葉の意味を理解できず、首を傾げた。


「あちらより先んじてここに到着できたし、察知もできた。

 どうやら俺たちの方にこそ、アミの加護があるようだな」


 そう声を掛けると、失意の中に蹲っていたマルの瞳にも、辛うじて光が戻る。


「…………間に合ったって、ことですかね……我々は」

「そうだよ。間に合ったんだ。だけど時間は限られる。だから、やるべきことをやらなきゃな」


 そう言うと、そうでした。と、身を起こし、頭の中の図書館をひっくり返し始めた。


「歴史上にも雪中の奇襲遊撃戦は資料がほぼ無いです……。参考になればと思ったんですが……」

「それはあちらだって同じだ。その上山脈越えで疲弊しきっているだろうから、勝機は充分ある。

 その連中の進行方向と位置を正確に知りたい」

「周辺の地形図を用意しましょう」

「現状のな。冬山は普段と様子も違うだろうから。

 その辺りも極力情報を入念に集めてくれ。それを見た上で、何ができるか見定めよう」


 そう言うとサヤが「薄い木箱と小麦を用意しましょう!」と、叫ぶ。


「地形図ならば、立体的に作った方がより状況が理解できますし、描くより時間も掛かりません。

 本当は砂を敷いた箱庭で作るのですが……」


 ……成る程! それは良いな。

 地理情報は基本的に極秘事項になることが多い。そのため、学舎で習った俺たちはいざ知らず、狩猟民らや町人らでは読めない者が殆どだろう。

 特に地形図となると余計だ。高低差を平面に記すため、把握しなければならない情報量が数倍に跳ね上がる。

 しかし、立体に作れば一目瞭然。流石効率化民族!


「砂なら鋳型用のものが鍛冶場にあります。それを一部貰ってきましょう」

「ユスト、今一度職人らの所に走ってもらえるか。あと、夜を待ってられなくなったから、報告を直ぐに聞きたいと伝えて」

「夜……ですか?」

「何か伝えたいことがあったそうでね。夜にと言う話だったから」


 畏まりました! と、外に飛び出そうとするユストの腕をシザーが引き、毛皮の外套を押し付ける。その様子を横目にしつつエリクスの名を呼んだ。


「襲撃に備え、街の守りを強化したい。そこでお願いしたいことがあるんだが良いか」


 そう言うと、まだ状況について来れていない動揺した様子はあるものの、こくりと頷いた。役人としてやるべきことだと弁えているのだろう。


「村の外周沿いの家の者を、極力内側の家に避難させてもらいたい。食料等も忘れずに移動させて。

 守るべき場所をある程度絞り込みたいんだよ。こちらの人数的に、この町全体をというのは無理があるから。

 それと合わせて、小麦の空袋を極力集めてもらえるか」

「こ、小麦の袋……ですか?」

「うん。あるだけかき集めてくれ」

「あ、もうひとつお願いします! 寝台の敷布などで構いませんから、体を覆えるほどに大きな白い布も、極力多く集めてください!」


 サヤがそう付け足すと、それにもこくりと頷く。そして、母ちゃん仕事が入った! と、叫びながらドタドタと走って行った。


 オブシズが、クレフィリアを抱き寄せ、村の女性らと出来る限り麵麭を作ってくれと伝え、頬に口づけをする。

 クリフィリアは不意なことに慌ててしまっていたけれど……。

 場の雰囲気で状況は察したのだろう。心配そうに表情を歪め、ご武運をと囁き、自らもオブシズの背に腕を回した。

 そうして次は……。


「……リアルガー」

「おう」

「仮面はもう要らない」


 顔面を覆っていたそれを頭上にずらし、顎の痣を晒したリアルガーは「皆を呼ぶ」と言い、こちらに背を向けた。

 その背中に向かい「中心部の空き地へ」と声を飛ばす。


「オブシズ……お前もリアルガーと行ってくれ。

 万が一狩猟民らが町人らと揉めるようなら、俺の指示であることを伝え、守るんだ」

「はっ」


 動く皆を見送ってから俺たちも「暖炉の部屋を借りるぞ。作戦会議だ」と、踵を返した。



 ◆


 そこからは一分一秒も惜しむ話し合いの時間。


「まずはなんとか削りたいんだがな……。隊列を組み直される前に叩くべきだ」

「丁度長く伸びた隊列ですもんね。後方からなら、少しずつ切り離すことは可能かと」

「獣人を含む部隊だからな。風下確保が必須か……攻めにくいな。極力悟られずにいきたいが……」

「そうは言ってられないでしょうね……とりあえず、あちらの現在の目標は拠点確保で確実でしょうから、後方からの切り崩しでは隊列を止められません。

 行軍を止めることを考えませんと」

「止める……か」


 ユストが戻り、即席で作られた平箱の中に砂が入れられた。マルが左奥の砂を外側に押しやり、浅い窪みを作り、そこからせっせと砂を押しやっていく。

 頭の中の図書館にある周辺地図を、砂の上に写し取る作業は思いのほか簡単だった。更にその箱庭の中に、貨幣を並べる。


 銀貨が百、銅貨が五十、半銅貨が二十五、四半銅貨が五を表し、隊列の伸びを図にしていく。


 そこから、話はどうやって進軍を止めるかに移った。


「然程深くなくて良い。ここやここならどうだ」

「それならここですかね。あ、確認したいことがあるので今一度鍛冶場に使いを頼みます。

 今ある武器、今日中に製造できる数、一日で作れる量を正確に申告してください」

「あと獣化できる者は何名だ? 騎狼部隊を作りたい」


 シザーやユスト、吠狼らにも走ってもらい、得られる情報は全て拾った。

 そしてこれならばという方策を片っ端から吟味する。

 学舎で繰り返し行った軍事演習。あれも貴重な経験だったのだと、今更有難さを痛感した。

 指揮も取り、一兵卒としても動いた。あれはこういった時のための実技だったのだな。


「彼らが拠点確保より優先するようなものがあるとすれば、俺だろう……。

 知りすぎてる俺を生かしておくと、色々ややこしいだろうから」

「それ以外にしたいんですよ。

 分かってます? 貴方が死ねば、こっちは先の交渉役を失うんですよ?」

「その前に現状を打破できなければ意味が無いだろ。

 万が一があった時はグラヴィスハイド様を頼ってくれ。それ以外はお前が頑張るしかないかな」

「嫌ですよ! あの方が僕を信頼するはずないでしょ!」


 マルは強く反対した。けれど……。


「守る」


 と、シザーが声を発した。


「今度は俺の番。俺がレイ様の盾」


 命に代えても、必ず守る……と。


 ……ハインがその役を担った時、きっとシザーは歯痒い思いを抱いていたのだと思う。

 本来なら、武官である彼が残り、壁になるべきだったのにと……。

 けれど、あの役は、ハインでなければ成り立たなかったろうし、異国人風の様相をしている彼では、捨て駒として捉えられられた可能性が高い。

 あの場で囮役となったのがシザーであったとしたら、半数以上を釣り上げるなどできなかったろう。


 だが今度の戦場ならば、彼の存在は活きる。浅黒い肌も、雪の中ならきっととても目立つ。

 俺を必死に、命懸けで守ろうとすることが、俺の価値を高めてくれる……。


「マル……これで行こう」


 結局、他に良い獲物を見つけることができず、俺の案を採用するしかないという結論に至った。


「絶対嫌だったのに……」

「匂いでバレるって言ったのはお前だろ。もう諦めろ。

 で、どうだ……いけそうか」

「残念ながらね……。準備が必要なので時間は掛かりますが……でもそれよりも問題は、貴方が片手で騎狼できるかどうかです」

「最悪身体を縄で括り付けてでも乗れれば良いんだ」


 そう言うと、見目が悪いのでやめてください……と、マル。軽口を叩く余裕が出てきたようで何よりだ。


 そんなやりとりをしている途中で呼び出しが掛かった。

 空き地に皆が集まったという。すっかり失念していたが、だいぶん時間が過ぎていたらしい。


 席を立つと、駆け寄ってきたユストが、籠手を着けますかと俺に問うた。

 まだ必要ないかなと考えたけれど……見た目も大切かなと思い直し、着けてもらうことに。

 シザーが丁寧に俺の腕へと革を巻き、籠手を装着してくれた。


 そうして毛皮の外套を纏い、エリクスの家を出て、空き地に向かう。


 強く降りしきっていた雪は、折り合い良く控え目になっていた。

 そうして足を進めた先には、紺色の装束に上から毛皮の外套を纏った吠狼らと、幾人かの職人。頭蓋の仮面を頭上に押し上げた長ら。狼に変じた獣人たち。その後方には更に、狩猟民の出で立ちをした者たちがひしめいていた。どうやら現場を離れられない者以外、皆で来てしまったようだ。

 長だけと言ったのだけどな……。でもまぁ、良いか。二百人程なら全員収まるのだし。


 更に町民らが強張った表情で、獣人らを囲むように集まっている。

 斧や棒を握りしめた民らは、警戒を露わに獣人らを見つめていた。

 それに対し獣人らは平坦な表情。特に威嚇したりもせず、整然と並んでいる。

 彼らにとって、町人らの反応は当然予想していたものであるのだろう。


「あの町人らの避難は?」


 俺の後を追ってきていたエリクスに問うと。


「引っ込んでられなかったんですよ……晴れてないのに、武装した狩猟民(かれら)がこの町に踏み込んできてるんです」


 しかも、素顔を晒して……な。

 成る程。獣人らを警戒したがゆえに、空き地を取り囲んでいるのか。


 ならば、彼らには状況を正しく理解してもらおう。

 そう思い、「道を開けよ!」と、俺は声を張り上げた。


 町人らが声に飛び上がり、人垣が割れた。その中心を真っ直ぐ歩き、獣人らの前に進み出る。

 あれは誰だ……ほら、聞いたろう、例の男爵様だ。何故他領の男爵様が、狩猟民らをここに引き入れたんだ? などという、サワサワと雪に溶けるような囁き声が広がった。

 白い布を集めるよう言われたどこかの家の娘が、敷布の束を抱きしめ、耳や鼻を赤く染めて白い息を吐きながら、こちらを見ている。

 恐怖に瞳を染めたご婦人が、唇を戦慄かせて獣人らを悪しく罵る声がした。強い警戒を抱いた猟師らしき男性が、手斧を握りしめて尾のある者らを睨み据えている姿も……。

 そんな視線の中にもやはり、誰かを探すように彷徨う視線も見受けられた。もしくはただ一人を、じっと見つめる瞳も……。


 いつか狼に捧げたはずの命が、目の前にあるのだものな……。

 あの時の子の色を、表情を、特徴を、忘れられる親などいやしないだろう……。

 忘れられるわけがない……。


 集まった人々を見渡して……俺は用意されていた空箱の上に上がった。舞台代わりになるよう、マルが用意させたのだ。

 俺の横手後方に、サヤ。シザーとマルも付き従う。

 この町の名士扱いであるというマルの登場に、町人らは口々、現状の説明を求めたが。


「男爵様の御前です。許し無く口を開く行為は不敬にあたります。控えなさい」


 と、言われ、口を閉ざした。

 慌ててエリクスが謝罪の言葉を述べ出すが、それを良い。と、手で制す。

 当然、村の者らは貴族慣れしていないわけだ。

 ならば……例え他領の血であっても、貴族出身者であるということが、絶大な威力を発揮するだろう……。

 そう思ったから、敢えて慇懃に。周りのざわめきには視線も移さず、眼前の戦士らのみに告げる。


「先程、スヴェトランより山脈を越えて進軍する部隊を発見した」


 ザワリ……と、町人らが揺れた。並んだ皆はすでに了解済みという無反応。


「かねてよりスヴェトランの動向は警戒していたが、山脈越えは想定外。しかも越冬の最中だ。あちらもそれだけ本気なのだろう。

 敵兵は約千。この里を占拠し、侵略の足掛かりとする目的での進軍とみているが、その場合……ここの者らに求められるのは、死か、里の放棄だ」


 俺の言葉に悲鳴が上がった。


「そんな⁉︎」「この時期にここを捨てるなんて、死ねって言ってるも同然だろ!」「国は何をしていたんだ!」「救助を要請しなければ……」と、騒めく場に。


「援軍を求める余裕は無い。近日中に、部隊はここへ到達する」


 と、俺が告げると、今度は水を打ったように静まった。

 マルが「放っておけば三日後には到着しそうな位置ですね」と言えば、一同が揃って息を呑む。


「まさかこんな田舎が標的なんて……そんなはずない、なぁ、そうだろ……」


 近くにいた男性が、そう言って視線を彷徨わせ、へらりと笑った……。

 この状況を受け入れることを拒否したのだ。

 だがそうしたところで現実は変わらない。逃げようとした男にマルは、それを叩きつける。


「この立地だからこそ、狙われたのです。

 ここは国の目が届きにくいうえ、寝起きできる家屋もあり、住人は身を守る術も持たないような平民ばかり。

 本来なら百人程度の部隊で充分落とせるのでしょうが、そこに千。

 レイ様は、死か、里の放棄が目的とおっしゃいましたが、ほぼ確実に、進軍の情報が漏れないよう、ここの者を皆殺しにするための人数でしょう」


 キッパリ言い切ったマルに、現実逃避もさせてもらえなかった皆が、顔色を失う。


「しかし、今の段階ならば逃げることも可能である……と、いうことです。

 あちらの進軍は確認しましたが、こちらが察知したことはまだあちらに知られていませんから、確かに逃げること自体は可能です。

 まぁ、先程どなたかがおっしゃった通り、この時期に村を捨てるということは、ほぼ死と変わりませんが」


 雪の中を近くの村や街まで歩いて逃げるのだ。必ず途中で力尽きる者は出るだろうし、その逃げ込んだ村が安全であるはずもない……。ここを占拠されれば、確実に次の村、次の街が狙われるだろうから。


「あと、逃げたことは当然知られますので、追われるでしょう。

 極力情報の漏洩は潰しに来るでしょうからね。あちらにも鼻のきく、獣人が多くいることですし」


 獣人という言葉に、住人らの視線がまた、集まった狩猟民らに向かった。

 敵を見る視線……。それが遠慮もなしに注がれて、獣人らの視線がほんの少し、揺れる……。


 やはり町人たち(こいつら)は、俺たちを受け入れない。

 分かっていた。だけど俺たちがここに来たのは、こんな連中を守るためだ。

 守るのか……これを?

 こんな視線を注がれてるってのに、何でこいつらを……。


 そんな獣人らの苦悩は見えていた。

 だけど、だからこそお前たちを、ここに連れて来たんだ。


「狼も、獣の特徴を持つ者らも確認された。

 つまり、当初の推測通り、スヴェトラン側から山脈を越え攻めてくるのは、スヴェトランと、神殿の造った獣人の混合部隊だ」


 そう言った俺の言葉で、ザワリとまた、町人らに動揺が走った。神殿? と、疑問を呟く者。スヴェトランに何故獣人が加担するんだ? と、悲鳴をあげる者……。

 獣人が攻めてくると言われ、皆が想像しているのはひとつきりだろう。

 だから俺は敢えて、その言葉を先んじて口にすることを選ぶ。


「故郷を守る時が来た!」と、叫び、更に言葉を続けた。


 思い出せ。ここが、お前たちの何であったか。


「大災厄を招いてはならない! この戦いは、ただの侵略にあらず。人と獣人が争い喰らい合う時代を招こうとする、侵略者の陰謀である!

 それを阻むためにお前たちはここに来た。己の故郷を守りに来た。今まで立ち入らなかったこの地に舞い戻った!

 この風景を、目に焼き付けよ。お前たちの生まれた地で、お前たちが守るべき地だ。お前たちが抜かれれば、ここが焼かれ、血に染まる。

 それを阻止するために命を惜しむな! お前たちの肉をもって防ぎ、血を捧げて守れ。捨てられた地だが、産んでくれた地だ。ここへお前たちの生まれた意味を、悪魔に屈さぬ心を、存在価値を示せ!」


 声を張り上げた俺に、高揚した表情で、槍を掴んだ拳を振り上げて、おう! と、応えたのはグラニット。

 吠狼の皆が、我が主の命に従う! と、声を揃えて張り上げた。

 それに動揺したように、町人らがざわめく。

 言葉は耳に入っているけれど、意味は理解できていないといった焦りを見せる。


「守れ、故郷を‼︎」


 口元を両手で覆い、涙を流すご婦人がいた。表情に後悔を滲ませ、獣人らを見つめる男性が。疑い混乱した表情で周りを見渡す者が。ねぇ、お耳があるよと、指差しはしゃぐ幼子の声が。


 故郷で素顔を晒せと言ったのは……人側を揺さぶるためだけではなかった……。

 獣人らにも、生まれた地を、同じ血の通う血族を見せるために、この形を選んだ。

 本来ならば、死しても戻れなかったはずの場所だ。そこに少なからず残っているだろう、思慕や、憧憬の気持ちを煽るためにそうした。

 自分が人から生まれたのだということを、自覚させるために。

 ここを守れば、少なくとも自分に流れている血と同じ血が、これからも続くのだと見せるために。

 そうして、それを守るために、命を捨てる覚悟をさせるためにだ。


 今世しかないお前たち。捨てられたのに……その血を求める気持ちをまた利用され、命を失うかもしれない戦いへと身を投じさせる。

 そんな道しか示してやれず申し訳ない……。だからせめて、俺も同じ戦場に立つ。


「この戦いに勝利すれば、お前たちにも……来世を用意する。お前たちも等しく人だと証明する。

 獣人とはなんたるかを、必ず私が世に示す。だから命を賭けて戦え! 己が悪魔の使徒などではないと示すんだ‼︎」


 毛皮の外套をバサリと払い、隠していた右手を空に突き上げると、瞬間的に雲の隙間から覗いていた陽が刃に反射して閃いた。

 それに対し帰ったのは、闘志の満ちた咆哮と、狼の遠吠えだった。

今週の更新開始です。あああぁぁぁ、また時間足りない、あああああああぁぁぁぁ!

今週も土曜日が仕事なんですよ……来週もなんですよ! だけどそれが終わったら……再来週からは……休みだ‼︎

と言うわけで頑張ります。まだ一話半も書けてないけど、頑張る!

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