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プロローグ

え〜この小説は………まだ、許可取ってないんで作者名を出していいのかわかりませんので伏せさせていただきますが、とある作者様から原案をいただいて雨月が書いたものです。え〜シリアスコメディーという矛盾したようなジャンルですが、これからもどうかよろしくお願いします。

プロローグ

 今日は僕の誕生日だ!今年から小学校一年生になって、とても小学校が楽しく感じられている。

 これからもこんな楽しい日々が過ぎていくんだろう………


 子どもの俺は当時、お隣に住んでいた双子の女の子と一緒に帰っている………帰るな、そこにはお前が待っている楽しい日々は待っていない。


 隣で笑っている女の子たちは僕のお誕生日をほめてくれている。この二人、これからもずっと僕と一緒に学校に言ってくれるといった。


 人は裏切る………そんなことはおまえ自身がよくわかっているはずだ。人を信用するなとは言わないが、そいつらは絶対に許すな、信用するな。


「ただいまぁ!」

 僕は玄関の戸を開け、元気よくただいまと家にいるであろうお父さんとお母さんに挨拶をする。元気がないと男の子はいけないのだとお父さんは言っていた。


 俺は目をそらすことにした。そう、この後に待っているのは楽しいことなんかじゃない。今の俺………篝辰也かがりたつやに出来ることはあの頃の俺、水守辰也が息を飲む声を聞くことしか術がなかった。


 ここは、俺の夢の中の世界だ。どうしようもない、ただの空虚なる場所なのだ。


 俺の年齢が今、十七歳………あれから十年前が今の時間だ。次の日の新聞には『幸せの家族、崩壊!何が起こったのか!』という見出しで飾ったものだ。その記事の中身は簡単にいうなら次のように書いてあった。幸せな家族、その父親が母親を刃物で殺害。その後、自殺。残された少年は…………

 ま、こんなところだ。

 俺はそのままその家から学校も通っていたのだが、噂というものは怖いもので、俺は『不幸な子』から気がつけば『不幸を呼ぶ少年』という異名を手に入れてしまっていたわけだ。俺の身の振られ方が親族の方々に決定されるまでいつもの通りの生活を送るしかなかった。

 不幸を呼ぶ少年の日々は少年の心を壊すまでにそう時間を要しなかった。

まず、双子の少女はその少年を汚物でも見るかのような視線を送り始めた。もしかしたら両親よりも信じていたかもしれないというのに、この二人は見事にその少年の心を粉々に砕いてくれた。助けは求めた、それが受け入れることはなかった…………裏切り、そんな言葉をそのときの俺は言葉よりも先に心で知ってしまったというわけだ。

 それを知ってしまった俺は空虚な生活を送ることなく、憎しみだけで生きることとなった。

 親族たちは遺産目当てで俺を引き取るといっていたのだが………親戚の中で最高権力を持つ少年の母方の両親が引き取ることとなったのだ。

 ばーちゃんとじーちゃんは煮ても焼いても喰えないような人だった。

「………僕を引き取ったら不幸になるよ」

 一人になりたかった、もう一度、お父さんとお母さんに会いたかった俺はそういった。

「ほぉ、不幸?不幸というものはあんたの面のことを言うんじゃないのかい?ガキはガキらしく、遊んでおいで」

「友達がほしいんじゃろ?ほら、この子もお前さんと遊びたがっておるのじゃよ」

 ばーちゃんとじーちゃんはそういって俺に友達を紹介してくれた。遠い親戚らしく、その子の名前は篝玉藻かがりたまもという子だった。

 そして、その子のおかげ、祖父母のおかげで………壊れていた心は戻った。あの日にも踏ん切りはついた、俺の世界は………あの頃に比べたらまだ、暗かったが一般人と変わりない程度まで明るくなった。今の俺と満員電車のサラリーマンとを比べたら俺のほうが幸せに違いない。


 高校二年の俺はばーちゃんとじーちゃんが経営しているアパートの一室を借りた。高校になって心の友とよべる二人の友達が出来た。性格はくせがあって変な奴だが、いいやつらだ。


 しかし、世界は笑えないように出来ているらしいと気がついたのは夏休みももう終わるというある日のことだった。


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