朝のひととき
汚い文章ですみません。
豪華な屋敷の一室にて。
「ん…。んあぁぁ…、朝か…」
窓から差し込む太陽の光の眩しさから避けるようにフカフカのベッドから顔を上げると、ベッド近くのテーブルにモーニングティーの準備をするメイドの姿が視界に入る。
ハーブを調合し、そして空気を吸って悪くなる前にポットにいれる。ただそれだけの動きだけれども無駄が無い。滑らかでいて、的確。実に洗練されている。
しばらくその光景を眺めていると、彼女はこちらを振り返り顔をあげる。
彼女は突然目が合った為か少し驚き耳がピクッと動いたが、すぐにいつもの顔に戻り、声をかけてくる。
「良いお目覚めですか?」
「ああ、ベッドがフカフカで良く眠れたよ」
「それはそれは。今日のベッドメイクはニャーミの初めての仕事ですよ」
「なるほど。あの小さかったニャーミがこんなに上手くできるまで育ってたのか。よし!今日のモーニングの隣はニャーミにしたいが、できるか?」
「かしこまりました。ニャーミにはそう伝えておきます。それでは、今日のモーニングティーはシソを使ったお茶です」
「よろしく頼む。さてと……ゴクッ…うん、美味いな!今の時期はシソが良いからな。…明日もこれで頼めるか?」
「では、ミントに相談してみますね。私はこれから朝食の準備があるのでこれで失礼します。着替えはそこの椅子の上に置いてありますので」
「ニャーミによろしく頼む。」
その言葉に彼女はお辞儀をして部屋から出て行った。
さて、じゃあすぐに着替えてミントに直談判しに行くとするか。
着替えに袖を通すと仄かに柑橘系の香りが漂った。ニオイの主張は決して強くないが、それでも引き立てるような濃さのバランスがとれている。
どの仕事を取ってもキチンとしていて完璧だ。やはり、適材適所というのは大事な事なのだろう。
そんな事を考えながら着替えを終えると、部屋を出る。ミントの植物園に用があるためいつもより遠回りに屋敷を歩く。
ミントの植物園に向かっていると前方から沢山の書類を運ぶメイドの姿が見えた。
ちょうどすれ違う直前、彼女は何も無い所で躓きバサバサッ!と書類を撒きながら倒れ込んでしまった。
「あっと、ミルフィ大丈夫か?」
「ごめんなさい!ごめんなs…あれ?あ、ご主人様!おっはよーございまーす!」
目の前にいる人を確認したミルフィは聞いていて気持ちいい声量で挨拶をしてきた。
「ああ、おはよう。それにしても大丈夫か?痛い所は?怪我とかしてないか?」
「アハハ!ご主人様ったら心配性なんだから~♪私は大丈夫ですよ!どっこも痛くありませんから!」
「それならいいんだけど。痛い所があったら言うんだぞ。大事な家族なんだから無理とかしなくて良いからな。これからは気をつけてな」
「は~い!次コケる時まで頑張ってみます!書類の回収手伝って下さりありがとうございました!」
「本当に気をつけるんだぞ!」
「は~い」
大丈夫だと良いんだが。
ミントの植物園に着くとちょうどミントが中から出てくる所だった。
「ミント、ちょっと相談があるんだが、」
「シソの事ですね?メイド長から伺ってますよ。」
「さすが仕事が早いな。…で、明日も用意できるか?」
「ご安心を、今年は豊作ですからね。今日の朝ご飯にも使ってると思います。」
「そうか!わがまま聞いてもらって助かる!このお礼は…」
「いえいえ、私達はご主人が暮らしやすいように働いていますので、これぐらい当然の事です」
「じゃあ、今日の朝食隣で食べないか?」
「え?いいんですか♡是非、お願いします♡」
「よし、決まりだな。さあ、食堂に行こうか」
「はい♡」
後半ハートが多いのは多分気のせいだろう。
食堂に着くと皆は和気あいあいと朝食の準備をしていた。
「あ!ご主人様♪おはようございます!」
1人が気付き挨拶をすると
『おはようございます!』
食堂にいた全員が挨拶をしたあと綺麗な姿勢でお辞儀をした。
「うん。おはよ」
軽い感じに返しておく。
「ご主人こちらです」
呼ばれた先にはメイド長とニャーミがいた。
「ではご主人は真ん中に座って下さいますか。ニャーミとミントはその両脇に座って下さい。」
『はーい』
「よろしいですね。今朝食を運んできますね」
メイド長はそう言い残し料理を取りに行った。
袖を引っ張られる感じがあり、その方向を見るとニャーミが不思議そうな顔をしていた。
「ごしゅじん。今日はどうしてニャーミを隣にしたの?」
「ベッドフカフカにしてくれたのはニャーミかな?」
「うん!そうだよ!太陽さんに手つだってもらったの!」
「ニャーミがフカフカにしてくれたベッドで寝るとよく眠れたんだ。ニャーミが大きくなっていて嬉しいよ。これからもベッド頼めるかい?」
「うんいいよ!これからはずーーっとわたしがごしゅじんのフカフカにしてあげる!」
「よろしくね」
とりあえずニャーミの頭を撫でて、ご機嫌をとることにした。
頭を撫でると気持ち良さそうに目を細めしっぽの先はクルクルと丸まった。
そのあと他のメイド達、皆で談笑しながら美味しい朝食を食べた。
ここはニャーバッカス。人と人猫が暮らす街。
人は半端な人猫を見下し、人猫を奴隷として使い生活する街。
そんな中、その思考のあり方に異を唱え、人猫と人は共存すべきと行動する男が居た。
その男は人猫を愛し、人猫も男を愛する。
この話はそんな男の奮闘記である。
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