第4話 初めての睡眠
オーガの肉を先ずは生で食べてみる。ゴブリン種なのに味も食感もサラミに近い。
次は焼いて食べてみる。味は変わらないが固くなってビーフジャンキーのような食感だった。
自分より3倍以上の大きさがあるオーガを平らげてしまった。旨かったから仕方ない。
(大物喰いLV1のスキルを取得しました。)
何だこのスキル?
(格上相手に勝利を納めた証です。格上の敵に対してステータスの補正がかかります。)
それは嬉しいスキルだが、それにしても俺の身体の何処にそんな量が入るんだか不思議でしかない。
いっぱい食べて寝たいところだが寄ってくる魔物は狩らんければこっちが食われる。
寄ってくる魔物を狩っていく。ゴブリンやスライムだけでなくオークやアースウルフなどもたびたび出てきた。
ナビィの言う通りオークとアースウルフはそれなりに美味しくいただいた。
初めこそ味を楽しむ余裕があったがその後は地獄だった。昼夜問わず四六時中魔物から襲われ休むことも寝ることもできず3日間戦い続けた。
リキュアル草の効果が切れたのか急に魔物の気配がなくなり現れなくなった。
プチメタルドラゴン
LV 14/20
HP 84/156
MP 42/137
STR 273(+50)
VIT 162
AGI 191
DEX 212
INT 175
MND 180
LUK 137(+393)
スキル
竜の眼LV3
竜鱗LV4
気配感知LV5
気配遮断LV3
見切りLV4
拳技LV5
脚技LV4
縮地LV3
練氣操作LV3
力持ちLV5
尾技LV3
爪技LV2
大物喰いLV1
ユニークスキル
神の先導
英雄の卵LV3
成長補正
極運
魔法
火の息LV5
ヒールLV3
ステータスをみるとオーガより数値が高いものもあり、スキルも増えたり上がったりしてる。嬉しいが成長補正の効果が高すぎると思う。
それはそうとようやく休める。辺りに散らばっている魔物の死体は食べられない分は火の息で燃やし、俺は臭いのしないところまで移動した。
移動したところ川を見つけた。3日も戦い続けて疲れない訳がない。ドラゴンなので汗をかくのかは分からないが魔物の返り血は至るところに付いている。
俺は川で汚れを落とし近くの岩場に身体を預けた。生まれたばかりのドラゴンに三徹だ。眠くて当然。
一応周辺に魔物の気配がないことは確認済みだ。とりあえず今日は寝て明日考えることにしよう。