第21話 進化 リトルレアメタルドラゴン
(進化が完了しました。これによりステータスの上昇と全スキルがLV1上昇します。)
目が覚め、身体を起こすと視点いつもより高くなっていた。2足で立って周りを見るとティアナの頭が下に見える。
「思ったより大きくなったな。進化も後2日かかると思ったんだが嬉しい誤算だな。」
これで足の歩幅も大きくなり移動が楽になる。いつもティアナやセフィリア達の歩幅に合わせてたので殆ど速歩きの状態で大変だったのだ。
「身体の調子はどうなの?」
「ちょっとステータスを見てみる。」
名前─シルバー
性別─雄
職業─モンク
種族─竜種(希少種)
種類─リトルレアメタルドラゴン(異常個体)
LV 1/40
HP 183/336
MP 168/309
STR 521(+80)
VIT 427(+40)
AGI 406(+40)
DEX 392
INT 384
MND 363(+30)
LUK 318(+574)
スキル
MP回復速度LV2
竜の眼LV7
竜鱗LV6
気配感知LV7
気配遮断LV5
見切りLV7
拳技LV8
脚技LV7
縮地LV6
投技LV3
練氣操作LV7
力持ちLV8
尾技LV5
爪技LV5
大物喰いLV6
速足LV4
思考加速LV3
並列思考LV3
嗅覚強化LV2
味覚強化LV4
聴覚強化LV2
魔力感知LV3
魔力操作LV6
物理耐性LV4
魔法耐性LV3
威圧LV2
火耐性LV2
毒耐性LV7
苦痛耐性LV7
麻痺耐性LV3
幻惑耐性LV2
睡眠耐性LV2
悪食LV5
丈夫LV4
頑固LV3
ユニークスキル
神の先導
英雄の卵LV4
成長補正
極運
魔法
火の息LV7
ドラゴンブレスLV2
ヒールLV8
身体強化LV6
雷纏LV5
おぉ、HP以外はヴェノムスパイダーを上回っている。予想以上の成長だな。
身体を動かし状態を確認。身体が大人の大きさに近づいたので動きやすくはなったがその分攻撃は当てやすくなっただろう。翼も大きくなり飛べそうな感じがする。
(慣れは必要ですが飛行可能です。それにウィンドバットのように翼による鎌鼬も可能です。)
それは良いことを聞いた。身体を触ってみると鱗が前よりも硬くなっていたし、頭を触ってみたら角も生えていた。尻尾は先の方が収納可変式のヒレが付いており、近くの岩に当ててみると綺麗に斬れていた。
「まだ万全じゃないが身体に不自由はない。ヴェノムスパイダーの毒の耐性も出来たし、だが腹が減ったな。そこらの魔物は食べていいか?」
「そうだな、魔物は構わないだろう。俺たちは冒険者のギルドカードと遺品を回収しておく。」
俺は周りの魔物の死体を食べてから焼けたヴェノムスパイダーを食べ始める。途中でガリッと固い感触があり、掌に口から吐き出すと3cm程の紫色の魔石が出てくる。
「魔石が出てきたがどうする?」
「殆どお前一人で済ませたようなものだ好きにしていいと思うぞ。」
「そうですわ。私達が付いてきたようなものですもの。」
「私もシルバーが無事なら問題ありません。」
「分かった。ならこの魔石はティアナとセフィリアの金にしてくれ。俺は命を助けられたし、ギルバートは大人だからな。」
「子供には甘いのな。」
「別にそれだけじゃないさ。」
さっきのヴェノムスパイダーは雄だった。ポイズンスパイダーの大量発生には繋がらない。
「どういうことだ?」
ギルバートが言い回しに引っ掛かりを覚えて訊ねる。
「確実にもう1体いる。こいつを食べたらそいつを狩りに行く。俺に付いてくるなら今度は万全のヴェノムスパイダーと戦うことになるがどうする?」
「それは一人で勝てるのか?」
「周りにポイズンスパイダーも多くいると思うが毒は効かないし問題ないと思う。」
「俺達が居たら邪魔にならないか?」
「一概には言えない。ヴェノムスパイダーの攻撃から守りながら戦えるがポイズンスパイダーまでは意識が回らないと思う。」
「ポイズンスパイダーなら問題ありませんわ。」
「私達の役目は後方支援ってことになるのね。」
「そういうことだ。で、どうする?」
2人の言葉を聞けば分かりきっていることだが聞いてみる。
「「勿論行きます(わ)」」
俺は翼に魔力を軽く集めて広げ、壁に向かって魔力の刃を放つイメージを作って翼を羽ばたかせる。
(鎌鼬LV1の魔法を取得しました。)
放たれた鎌鼬は翼が羽ばたく度に壁を削っていく。
そのまま今度は翼に込めた魔力を維持するイメージで羽ばたかせると身体が浮いてく。魔力をより大きく込めると速度を増して上昇する。翼の羽ばたく力、角度を変えて広場を飛び回る。
(飛行LV1のスキルを取得しました。)
そして地上に降りていく。良い練習になった。
「此方の準備が出来た。待たせて悪かったな。」
「いや大丈夫だ。主力はお前なんだ。お前に何かあったら俺達が危なくなる。」
2人も頷いて同意する。
「それじゃあ毒蜘蛛退治に行くか。」
そしてヴェノムスパイダーを探しに歩みを進めて行った。