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火の世界の豪炎  作者: PP
プロローグ
9/147

9:修行はじめました4

2015/2/3:文章手直し

2015/3/2:各タイトルにナンバリング記載。

 基礎体力トレーニング


その1:走る

 モロを追いかけて密林地帯の中を駆ける、駆ける、駆ける。

 このトレーニングは非常に堪えた、置いて行かれたら間違いなく俺はこの世界でリタイアしてしまうからである。足が棒になるまで走り続けた。モロさんマジ鬼畜。



その2:握力をつけよう

 俺の食事には固い木の実を用意してくれるようになったんだ。当然この木の実の殻は食べれない訳で、殻を剥くためには力が必要になるのだ。そして1粒が本当にちっちゃくて、殻をわっても中から米粒1個分くらいの実しか出てこないのである。俺は必死に殻を割り続けた。モロさんマジ鬼畜。



その3:視力を高めよう

 えっ、て思うだろうが、モロさん曰く樹の恵みとやらで視力を高めることができるそうだ。遠くを眺め続けるだけの楽な修行である。たまにとんでもないスピードで俺の体を貫く木の実。食べ物は大切にしようね?

 躱すも良し、キャッチするも良し、ご飯の用意をしてくれるモロさんマジ感謝。



その4:火中に慣れよう

 これもう基礎体力関係ないじゃん、と思ったが野暮な事は言わなかった。

 モロさんが用意してくれた焚火に、手を突っ込むという訓練。もちろんモロさんが火の流れを操作して作った特製焚火は熱々である。

 このように操作された火への耐性をもつ必要があるのだとか。俺は熱々の木の実を素早くとる動作を繰り返し、俊敏力と火の耐性をつけだしたんだ。

 焼き木の実をそっと食べてみたが美味しくなかった。しかし何を勘違いしたのかモロさんが、俺が焼き木の実が好きだと思い込んでしばらく焼き木の実を食べる日々が続いたんだ。モロさんマジ鬼畜。



その5:体力を回復させよう

 毎日バテバテになり、いつ逝っても可笑しくない程にボロボロになった俺がこうしてまだ頑張れているのは、モロさんのおかげである。

何って? 樹の精霊さんは癒しの力もあるそうで、俺を癒してくれるんだ。


『それじゃー、今日もお疲れ様だよ』


 ギュッと俺を抱きしめてくれるモロ。決してやましい事をしているわけではない、こう抱く事により俺の体は癒されていくのだ。

 疲れ果てた体、そして心も。モロさんマジ天使。




そうして30日という日々があっという間に過ぎ去ったんだ。

この地点で深浦君が異世界にきて33日経過してます。

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