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火の世界の豪炎  作者: PP
プロローグ
8/147

8:修行はじめました3

2015/2/3:文章手直し

2015/3/2:各タイトルにナンバリング記載。

 俺は落ち着いて考え直す、跳躍の線は無しである。

 ロケットが飛ぶイメージにて豪炎を使った発想はよかったはずだ。盛大に目立つが、間違いなく俺の体は浮遊していたのだ、成功の部類である。


 飛び上がる事が出来ないのならば、残るはやはり木登りしか選択は残っていない事になる。


『樹をのぼるなんて、これ落ちたらやばいよなぁ』


 そんな事を考えてしまうが、ええいままよと俺は樹に手をそえ、登ってみようと試みる。


『つかみどころがねぇ』


 正確には、手や足をかける場所は多々あるのだが非力な俺には体を支えれる事が出来ないのである。


『いや、まてよ』


 そしてふと、とあるスパイ映画のワンシーンを思い出す。吸盤型の道具をビルの壁におしあて登っていく、そんなワンシーンである。


『イメージを吸着へ、手の平と足に円盤型に展開。拡大固定』


 俺は徐々に火のイメージ化への対応をはじめていた、その結果。


「おお、これは良い」


 ペタッと手が樹に吸着したのである。腕を持ち上げる際には剥がれるイメージを持ち見事に俺は樹登りを開始できたのである。が、3分後。



「痛い、痛い痛い痛い」


 非常に困ってしまった。三分の一くらいまで頑張って俺は登ったんだ、登ったんだけど体力が持たなくなってきている。一度おりようと下をみると既に地面は遠く、眩暈を覚えそうになり下をみるのをやめた。


『登る体力が足りない、この高さから降りる覚悟も持てない』


 これは非常にピンチである。実際に傍からみれば地表から5mくらいの位置なのでゆっくり降りたらすぐに戻ってこれる高さであるが、登ってる本人には既に高所なのである。


「モロー、おーい、おーい」


 俺は情けない声で助けを呼ぶ、それはもう必死に。


「たーすーけーてー」


 俺は涙目状態になり、詰んだ今の状態に目は充血しきっているに違いない。

 モロがキャッチして降ろしてくれたから大事には至らなかったが、少女にキャッチされる24歳て、この構図は悲しい。


「ぷぷ、何やってんのさ、でも見違える程遊多の火は賢くなってるよ」


「そりゃどーも、とりあえずありがとう」


 その後、モロは食事をここまで運んできてくれて本日も樹の根本で食事タイムをとるのであった。


「遊多はまず体力作りが必要だったねー、びっくりするくらい体力ないねー」


 悔しいが俺はネトゲ三昧だったから座りっぱなしだったんだよ、運動不足は認めますごめんなさい。


「基礎体力となると、この森の中を走り続けたらきっとすぐ体力つくよ。私が一緒に走ってあげるね」


 俺は豪炎のイメージ化を学ぶも、続いて基礎体力作りという名の特訓の日々が始まるのであった。

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