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火の世界の豪炎  作者: PP
第一章-太陽の都編-
54/147

54:再出発

2015/3/2:各タイトルにナンバリング記載。

2015/7/22:文章手直し

 俺が寝ている間に厄災が町を襲っていたようだ、そして偶然俺は寝て過ごして生き延びたらしい。


 ギルド支部での円卓会議により、俺とモロ、センチという女性の3人で太陽の都へと向かう事が決定づけられた。


 そこで神様の話を詳しく問いただされたが、俺自身ほとんどわからないのである。実際に今も、神様(自称)はどこにも見当たらないし連絡手段もわからないのだ。


『しかし、モロさんがドリルバンカーを使ったのか……見てみたかったなぁ』


 と、そんな事を考えるくらいしか出来ずにいた。今、俺の手元には新アイテム、ツリィムの世界に没入できる書物を2冊程貰ったのである。


『これで俺も没入し放題だなぁ、何して遊んでみようかな……』


 とか思ったが、モロさん長時間の没入って守ってくれるだろうか。少し不安である。


『そういえば、まだこっちは……』


 一冊の書物を開くと、ペラペラとページがめくれる。


『フレイザーⅤの書物かぁ、使ったらどうなるんだろうなぁ。見てみたいなぁ』


 そんな事を思いながら、ページにかかれた文字が読めずそっと書物を閉じる。


「で、出発準備はこんなもんでいいのかな……」


 現実に戻ろう、そうしよう。俺が発言に対し、目の前にいる皆がコクンと頷く。


「センチさん、案内よろしくお願いします」

「はい」

「……行くの?」

「うん」


 と応えるのはサーモ。視線を移動させた先にはシャーケギルドのサーモが居た。


「太陽の都なんて、なかなか行く機会無いし。大丈夫だよ? リーダーには了解得てるから」

「お、おう」

「それに、あそこってアクセサリーとか多いんだよねー。約束、楽しみにしてるからね!」

「お、おう」


 何かモロさんの視線が非常に怖いです。う、浮気なんてしてないんだからね!


「遊多様、早く出発いたしましょう」

「……メイさん、もですか?」

「はい、あだっ」


 頷くメイドのメイさんに突っ込みを入れたのはシャーケギルドのベンだった。


「お前なぁ、仕事があるだろ、し・ご・と」

「ううう」


 唸るメイさんちょっとかわいいです、と。


「仕方ありません、これをどうぞ」


 そういって渡されたのは赤い宝石が填め込まれた指輪であった。


「遊多様、これを身につけていつでも私の事を思い出してください」

「お、、おう」


 俺はそれを受け取ると、一層モロさんの視線がきつくなりました。お、俺はモロさん一筋だからな!


「深浦君、君にサーモを預けるよ。必ず守れよコイツ」


 そういい、俺とベンは拳をコツンとあわせ約束する。


「ああ、任せとけって」


『モロさんいるから大丈夫だ!』


 と、心の中で付け加えておく。


「では、リーダー。行ってきます。お世話になりました」

「よせよせ、お前の選んだ道だ。太陽の都には厄災がくるんだから気をつけるんだぞ」


 サーモは力強くうんっと頷き、俺の隣へときて腕を組む。


「おまっ、ちょ」


 ついにモロさんが動き出し俺の空いてる腕をガシッと 力強く 掴んでくる。


「遊多、太陽の都に早く行こう?」

「よし、いざ太陽の都へ」


 俺はそういい、モロが呼んだコカリリスへの背へと移動していく。


「えっと、足元に火の制御を集中すればいいんだよ、な」


 俺は確認して、3人揃ってコカリリスの背に乗り込む。続いてセンチさんも乗り込んでくる。


「またコレに乗るのね……」


 不穏な声が聞こえてくる、どういう事だろうか。バサッと翼を広げ、そのまま高度をあげはじめるコカリリスさん。


「……ああ、これな」


 思わずつぶやく、この感覚知っている。幼い頃に体験した事がある。


『ジェットコースターの感覚じゃねーか!?』


 みるみる内に高度を増し、そして……


「ぎゃーーー」


 モロさんが仁王立ちで先頭に立つ中、俺とサーモ、センチの3人は必死にコカリリスにしがみつき悲鳴をあげるのであった。


旅のメンバーは深浦・モロ・センチ・サーモの4名となりました。


メイさんはモコン様のメイドさんなので、連れていけま……


それはさておき、やっと再出発開始です。

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