5:楽しい事が増えました
毎回短いのは仕様です、読者が増えるような事があれば、、、(フラグ)
2015/2/3:文章手直し
2015/3/2:各タイトルにナンバリング記載。
深浦 遊多という青年と出会い、半日が過ぎようとしていた頃、私は眠りもせず遊多の事を観察しづつけていた。
『一緒になら居てあげてもいいわよ』
とは、私の言葉。遊多はどうも、この世界で生きぬく術を持ち合わせておらず、この私に生きる為のサポートをお願いしてきたのである。
本当に面白い。
この世界に生まれて13年、私は日々に退屈していたこともあり、お肉など皆が普段食べないような食べ物を食べる事により興を満たしていた。実のところ、あの濃い味が気に入っているだけなのだが。
私は、あのまま放っておくと遊多が死んじゃうと思うと、その事を惜しく感じた。私の生活の刺激が目の前にあるのだ、手を差し伸べたいと切に思うようになっていた。それに、私はいつの間にかあの拙い火が好きになっていたよようだ。未だに見る度に笑いが込み上げてくるけどね。
「ぐがぁー、、、ぐ、、ぐがぁ」
先ほどまで寒さを堪え震えていた遊多だが、私が焚火の火力をあげて暖を取り、会話を少しした後すぐに眠りについてしまった。
私はまだ、この国の情勢くらいしか説明してなかったが、遊多が起きたら生きていく術、火の操作について教えていこうと思っている。
『楽しみだなぁ、早く起きないかなぁ』
遊多の寝顔を覗きつつ、こんなにも朝が待ち遠しい日は初めてだという事にも気づかない程、私は彼の顔を覗き込みながら起きるのを待ち続けるのであった。