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火の世界の豪炎  作者: PP
第一章-太陽の都編-
42/147

42:町が見えました-2-

これが腹ペコキャラなのか。引き続きモロさんのお話。


2015/3/2:各タイトルにナンバリング記載。

2015/4/10:文章手直し

「センチ、外はどんな感じなの?」


 私は尋ねちゃいます。だってそこには卵、いえコカリリスが沢山いるのだから。


「後数分もしたら真上を通過しそうね……」


 センチは少し嫌そうな顔で答える。反して私は笑みがこぼれてしまった。


「ちょっと行ってくるね?」


「はい!?」


 センチに怒られる前に私は扉の外へと駆けだした。


「どっれっに、しよおっかっなー♪」


 思わず選別を開始です、どれが『美味しい』のだろうか。ちゅるり。センチの静止の声が聞こえたような気がしたけど、私は気にせず進みます。


「わぁ」


 その中でひときわ大きいコカリリスがいるのを見つけました。


「決めた、あれにしよう」


 目の前を一杯に覆い尽くす数の卵が飛来してきたのは、そう決めたのと同時だった。


「よっと!」


 ベチャ、と音をたてて飛来する卵の一つを掴むも、私の手の中で卵が壊れてしまいました。


「ありゃ、変な臭い……」


 それが私の卵に関しての感想でした、こんな臭いの食べ物が主食になるのだろうか。それにしてもあの高さから吐き出される卵は普通にキャッチしてもダメみたいである。


「んーベトベトだぁ。次こそぉ」


 再び飛んでくる卵のうち一つを受け止める。


「よいっと!」


 火を纏った掌がそっとやさしく卵を包み込む。そして、卵を掴んだまま体の中心を軸に外向きに大きく回転してみせた。


 一回転したところで、無事に飛んできた勢いを殺し無事に卵をキャッチすることに成功する。


「後でセンチに食べ方教えてもらおうっと」


 そんな事を思いながら、次はあの子と定めをつける。そう、最初に品定めしたひときわ大きいコカリリスへと。ちゅるり。再び舌なめずりをしちゃいました、砂が口に入ってジャリジャリするから次からは控えようと思いながら、私は駆けだしました。

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