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火の世界の豪炎  作者: PP
第一章-太陽の都編-
39/147

39:火の指輪製造Ⅰ-3-

2015/3/2:各タイトルにナンバリング記載。

2015/3/30:文書手直し

「つ、つかれたぁ」


 俺は今、ギルドの机につっぷしているところである。無事『火の指輪製造-1-』の情報を書物に収めシャーケの皆と戻ってきたところである。


『あんな事になるなんてな』


 とは俺の感想である。帰り道は物凄くハードだった、ハードすぎて思い出したくもないのである。


「お疲れ遊多兄ちゃん!」


 皆矢の残量は底を尽き、ボロボロになるまで走り続けたのだがシゼルが助けにきてくれて無事帰還というわけだ。


「午後も特訓とはいい心がけだな!」


 とはシゼルの言葉、いやもう勘弁です。


「深浦さん、ありがとうございます」


 とはフライ。トタトタと小走りにリーダーベンの元へと戻っていってしまった。

きっとあの子、ベンが好きなんだろうな……。と、今度はサーモが顔を出す。


「深浦さん、お疲れ様でした。これで良いアクセサリーが買えるわ。今度付き合ってね?」

「はいはい、わーたよー」


 と、疲れているので適当に返事をしておく。


「やり、約束ね!」


 そういいサーモもこの場から去った。ギルドの奥の方ではフライとベンが話ながら報酬のやり取りをしていた。


「オギリとモクって無口だよなぁ」


 と、声をだすとギッと二人から睨まれた気がした。あ、あれ、もしかしてだけどあの二人、フライの事が……いや、気にしないでおこう。

 そんな感じで俺が疲れを癒すために突っ伏していたら聞いたことある声が聞こえてくる。


「あら、もう依頼が終わったのですね。流石はシャーケのベンですわ」


 この声は、まさか。


「ああ、メイさん。ほら、これが依頼の物だよ」


 ベンがそういい俺達が回収してきた『火の指輪製造-1-』がメイさんへと手渡された。ぱらぱらっとページをめくり、確かめた後メイさんは言う。


「うんうん、よくりやりましたね。これで指輪作りが出来ます」


 と嬉しそうな声で本を抱きしめていた。


「メイさん、今度は誰にアプローチするんですか」


 苦笑いでベンが突っ込む。


「あら、貴方にではないから安心していいわ」

「冗談きついよ」


 そんな会話が聞こえてくる。そして続く言葉。


「これは遊多様に作って差上げるのです。あの方はきっと良い男になりますわ」


 メイさんの背後から謎のオーラが見える気がする。あれは思いの力が火の操作を勝手に具現化させているから発せられるのだろうか、謎である。


「程ほどにしときなよ、メイさんのシゴキは半端じゃないから」

「ふふ、私はいつだって本気ですから」


 そういいながらギルドから出ていくメイさんである。


 な、なんかお、俺はとんでもない事を……。そう思いながら、メイさんに見つからないように机に突っ伏したままやりすごすのであった。


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