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火の世界の豪炎  作者: PP
第一章-太陽の都編-
17/147

17:救助-3-

更に新キャラ投下。


2015/2/20:文章手直し

2015/3/2:各タイトルにナンバリング記載。

 俺の名はシゼル。このタナダタの町で兵をしている。砂漠と川に挟まれたこの町は決して大きくは無いが、治安の維持を優先している為大きな都市よりもよっぽど住みやすい町である。


 身長が184cm、体重も80kgで筋肉万歳な俺だが、フルプレートアーマーを着込み、日々町の巡回を行っている。俺の他にも兵は大勢いるのだが、雇い主であるモコン様専属で働いているのは俺だけである。巡回ルートも自由、休憩時間も自由、全てが自由。但し、民の為に全力で命を懸けよと命を授かっている。


『俺よりも、民を優先しろ』


 とはモコン様の言葉。俺は一生この人についていこうって心に誓った。


 俺の火の扱いは一流と言っていいだろう。フルプレートの重さを感じさせる事もなく、そして暑苦しさも無く軽快に巡回を今日も続けていた。俺がこの町の巡回を始めてから、治安はだいぶ良くなったといっても良いだろう。


 何せ俺は……。


『ん、あれは』


 そこで俺は船場に引っかかってるある物をみつける。実際に船は現在なく、釣りをする為だけにあるような場所ではあるが。俺はソレが何かを確認する為そこへ近づく。


『なっ』


 俺は見てしまった。この町へ来てから始めて見てしまった。人がこの船場に流れ着いているのを。そしてそれの意味する事は。


『いや、考える前に行動だ』


 動揺を振り切り、俺は船場に引っかかってる人物を引き上げる。腕力には自信がある。片腕でひょいっと流れてきた人物を拾い上げた。


『いき、てはないよな』


 この町に来て3年が経つが、この事件は初めての遭遇だった。


 昔、水の汲み方を知らない人がよく流れ着いたという曰くつきの場所だったが、それが現実になるとは思いもよらなかった。


「ん、これは」


 そして俺は更に驚く事となる。半ケツ状態のその人物は、まだ体温が残っている。しかし謎のズボンのせいで引き揚げた際にそれは伸び、半ケツ状態になっており、見た目がかなりシュールである。


「人命救助だな」


 そっと俺はヘルムを取る。何故かって? 人工呼吸には邪魔だからである。


「今助けてやる、しっかりするんだ」


 すぅ、と息を吸い、俺は命の伊吹をこの人へあたえたのだった。



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