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トレイマスターの日々  作者: 純菜
第1章 若気の至り 昔はやんちゃしてました
6/38

第6話 トレイの修行と害虫駆除

○月×日


裏庭でトレイの修行

まだ幼児なので筋力も無くふらふらしてしまう

トレイに振り回されてる感じだ

でも少しずつ、ほんの少し成果を感じる

女の子なのでマッチョにならない様に気を付ける

何事も程良くだ

腕力で振り回すのではなく、流れる様に途切れぬ様に

足運びも気を付ける

格闘術の基本は足運びだ

ジャッキー先生も映画でやってた

酔拳みたいなのは憧れるけど女の子がスカートでやる訳には行かない

はしたないのはアウトだ

優雅なのが良いなぁ

となるとスカートの裾捌きも技になる様にするか

しかし何で学園の制服はミニなんだ

我々は改善を要求する!


私は相棒の事をとても気に入っている

私の相棒はダメージがほとんど無い

効果は睡眠

後遺症も無し

傷付けずに対象を無力化出来るのだ

武道と言うのは対象を如何に無力化するかと言う事

つまり私のトレイはまさに最強と言って良い


いずれ魔法も含めた格闘術大系の流派になるだろう

トレイ流闘技とかトレイ流魔術とか分けるかな

ううっ、厨二臭い

でもしかたない、やってる事はそうなんだから


 □□□


「全員集合です」

学園の放課後、シャナの号令の元、一同に集まった突っ込み隊のメンバー

大半が転生者だが、そうでない者もいる

皆ノリの良い奴等ばかりだ

「ここに集まって貰ったのは他でも無い。お姉様に群がる害虫を駆除します。皆さんヨロシクお願いします」

「おおー」

ノーラに群がる害虫駆除と聞けば、私が出ない訳には行かない

ノーラ様親衛隊のメンバーでもある私には義務ですらある

「シャナさん、親衛隊には連絡しないのですか?」

私以外の親衛隊はほとんど男子で、今ここに集まっていなかった

親衛隊の始まりはファンクラブの真似事の様な物から始まった

そこから害虫駆除に内容が変わって来た

だが何故かここに呼ばれていなかった

「何故なら今回の害虫は親衛隊の連中だからです」

ざわっ!

「あの人達がですか? 協定によって抜け駆けは禁止されています!」

幼児の台詞ではないね

非転生者の子たちはポカンとしている

でも難しい言葉と語調で面白い事が起きていると言う事は分かるようだ

それより協定を破った者達が居ると言う事だ

「その通り、協定は破られたのです! これより害虫駆除に向かいます、A班は私と来て下さい、B班はシャンティに、C班は■■ちゃんの指揮下に入って下さい」

「待ってシャナさん。親衛隊員の私が内通してるとは思わないの!?」

「■■ちゃんのお姉様への思いは本物です。■■ちゃんは信頼出来ると判断します」

「シャナさん!」

「さあ、時間がありませんよ。全員出動!」

「おー」

こうして害虫駆除が始まった


 □□□


学園中を巻き込んだ駆除作戦により親衛隊は壊滅した

捕まった親衛隊員達は反省としてノルディーク先輩のお説教が待っていた

ん? 何で先輩がお説教?

「気にしたらダメなのです!」

あ、いや、シャナ

そこは気にしようよ?


お説教の終わった元親衛隊員達は何故か体を震わせながら帰って行った

作戦が終わってシャナは胸を反らし得意気に「ふふーん」と鼻息を荒くした

なぜシャナが得意気?

ノル先輩がお説教すると何故か何時も皆、人が変わったみたいになるんだ

一体何が起こってるんだろう?

「彼らは更生しました。もうお姉様に近付く事もないでしょう」

「更生? 洗脳の間違いじゃ?」

「更生です!」

シャナ、顔近い

触れてはいけない様な気がした


「あれが最後の害虫とは思えません。きっと第二、第三の害虫が現れるのです!」

シャナはザパーンと後ろに波が立ってそうな口調で宣言した

「何度でも駆除しますよ!」

そう言ったシャナの様子を見て、私はこれが日常になるのかなあと不安に思った


トレイさんはまだ黒ノルさんを知りません

彼らに何があったかw


親衛隊壊滅w

抜け駆けはいけません!


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