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トレイマスターの日々  作者: 純菜
第1章 若気の至り 昔はやんちゃしてました
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第5話 私は姉様の抱き人形…… くすん

教室ではいつものメンバーが待っていた

転生者は全員だ

どうも一クラスに集めたみたいだ

厄介事はここだけで納めるつもりなんだろうが、こんなんで大丈夫か?

問題はシャナだと思うんだが


クラスメイトの中には■私に熱い視線を送る奴もいる

だからお姉様とか呼ぶな!

「クラスメイトなのですし、お姉様とか呼ばないで下さい」

「きゃー、可愛い!」

はあはあ、言えたぞ!

大丈夫か■私!

可愛いって何だよ!

教室の外にはなぜか鈴なりの人

セル姉様の妹の■私を見に来た奴もいた

シャナを見に来た奴もいる

まあ、ノーラ様の妹だからな

注目されない訳はない

全く、どんだけ噂が早いんだ

上級生までお姉様とか言い出して、おまえらいい加減にしろよ


 □□□


授業が全部終わり放課後だ

後は帰るだけなのだが、一緒に帰る姉様を待たねばならない

シャナもノーラ様を待っている

廊下が騒がしくなったので見てみると、姉様がノーラ様の手を取って、今にも走り出しそうな勢いで大急ぎでやって来る

こら! ノーラ様が転ぶだろうが!

ノーラ様はまだ目が良くなったばかりなんだ、走らなくても良いじゃないか

「■■ちゃーん、会いたかったー」

はあ、何でこの姉様はこんなにハイテンションなんだ?

私の所へ来るなり、いきなり抱きしめた

苦しいー!

放せー!


「姉様、ノーラ様を走らせるなんて酷いです」

姉様に抗議を試みる

女の子っぽく丁寧に話す

ノーラ様も見てるんだ

「走ってないわ、■■ちゃんに早く会いたくて急いでただけよ。私がノーラの転ぶ様な早さで歩く訳ないじゃない」

これは驚いた

さすがノーラ様の親友

わがままで気配り出来ない人かと思ってた

私に早く会いたい、でもノーラを置いて行く訳にはいかない、のせめぎ合いで急いで来る事になったと言う事らしい

そう言う意味で言うと姉様は裏表の無いはっきりした性格だ

今の話からするとちゃんと気配りも出来るらしい

まさにノーラ様のご学友にふさわしい人材と言えるだろう

最近、シスコンが酷くなってる以外は

「■■ちゃん、シャナとも仲良くして下さいね」

ノーラ様が■私にお言葉を!

「はいっ! シャナさんは心の友です!」

そう言うと、私は鼻血の海に沈んだ

「きゃー! ■■ちゃん!?」

ああ、姉様

後は頼みます


 □□□


何とか落ち着いて再起動した私を連れて家路を急ぐ

帰りの馬車も私を膝の上に載せて姉様はご満悦だ

いつも時間の遅い兄様とは帰りが別だ

見習いは雑用があるのだろう

あるいは押し付けられたか

残念だけに


私は帰りの馬車の中で考えていた

家でも学園でもべったりな姉様がいるおかげで全然修行にならない

トレイの修行も女の子修行も人には見せられない

痛すぎる

誰かに見られたら、きっと死ねる

学園の帰りに寄り道して、なんて出来ない

まだ入学したての美少女が人気のない所をわざわざ歩いてたら、さらって下さいと言ってる様なもんだ

となると家から抜け出して人気のない所へ行かねばならない

全く、ハードルが高いぜ


家に帰り、母様に一人で運動がしたいです

と相談してみたらあっさり練習場所を教えてくれた

心配はされたけどな

裏庭を使って良いとの事

家からも丁度見えないので練習には良いらしい

兄様も昔、ここで剣の修行をしてたとか

姉様も練習中は寄って来ないと言っていた

■私はトレイ格闘術を極めるぜ!

女の子修行は学園の女の子を観察しながらだな


女の子修行はクラスの子たちを観察する所から

でもクラスの子たちの大半が転生者

普通じゃない事にトレイさんが気付くのは何時の事かw


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