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トレイマスターの日々  作者: 純菜
第1章 若気の至り 昔はやんちゃしてました
4/38

第4話 学園へ登校する…… わよ?

文中の■は後にトレイさんが消した後です

大抵は誤字ですが、トレイさんの名前は徹底的に消してあります


理由はまあそのうちに

大した理由じゃありません

ケジメって奴です


○月×日


「ルーお兄ちゃん、セルお姉ちゃん、■■お姉ちゃんいってらっしゃーい」

「いってきまーす」

うう、エミーの奴可愛いぜ

どうやら■私もシスコンだったらしい

前世だったら「リアル妹キター」とか叫んでるね、絶対

この美少女が■私の妹なんて夢じゃ無かろうか


■私達は学園に向かうため馬車に乗ってる

■■■兄様は学園の上級生で騎士見習いをしてる

しばらくは騎士になるための修行だそうな

■姉様は■私を膝に抱いてご満悦だ

■私は姉様の膝の上に乗り無表情だ

馬車の中には大きなクッションが沢山積まれている

全部姉様のお手製らしい

そんな趣味があるとは知らなかった

しかも結構上手だ

「こんなに作らなくても良かったんじゃないか? ほら■■が埋まりそうじゃないか」

「だって兄様、馬車がとっても揺れるんですもの。■■ちゃんが怪我しちゃうわ」

どうやらこのクッションの山は■私のためらしい

馬車は時々大きく揺れる

舗装道路なんてまだない世界だ

中世で魔法でファンタジーな世界なのだ


私をどこかへぶつけないために用意したのか

もしかして私を膝に乗せてるのもそのせい?

いやこの顔は単にダッコ出来て嬉しいだけだな

私はと言うと緊張して無表情になってる

女の子らしくするってどうすれば良いんだ?

可愛らしくって?

私は相棒を呼び出して鏡代わりに覗き込んだ

そこには無表情の美少女が

自分で言うか?

ほっぺたを摘んでむにーとしてみたり口角を上げてみたり

全然笑顔にならない

一緒に映る姉様も美少女である

「■■ちゃん、どうしたの変な顔して」

むむむ

いかん眉間にシワがよる

「笑顔にならないです。難しい」

私はゆっくり言葉を選んで話す

乱暴な口調にならないように

まるで幼児だ

いいのか私幼児だった

「んー、笑顔かぁ」


そんな事を話していたら学園に着いた

紳士な兄様は先に降りて姉様の手を取る

次は私だ

やるな兄様

様になってる

これだけ美形で身分もそれほど低くはないのに彼女も婚約者も居ないのはやはり残念だ


さて私達はそれぞれの教室へ向かう

姉様は私の付き添いで教室まで来る

だからそんなにぎゅっと手を掴まないで痛いから

ここ学園だから!

誘拐とかされないから!


さて少し姉様の事を書こうか

姉様は何故か自分が美少女だと言う事に気づいていない

何故なら大親友のノーラ様と何時も一緒に居るからだ

男共の視線は何時もノーラ様に集中するため姉様はスルーされてる

なので姉様は自分が可愛くないと思い込んでいるんだ

だが実は決してモテない訳じゃない

私を通して手紙を渡してくれないかと頼まれた事は沢山ある

自分で渡しやがれヘタレ共め!

いけないいけない

ちょっと、はしたなかった

貴方達には私のお姉様を渡しません事よ?

うおー!

今のゾッとした

こう言うのは少しずつだな


日記形式にしたのは失敗だったかも

途中で注釈や突っ込みが入れられないw


女の子らしく話すのに苦労してます

始めたばかりですからねw


第1話にトレイさんのイラスト追加しました

月音さんからの頂き物です


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