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トレイマスターの日々  作者: 純菜
第3章 それが恋の始まりでした
37/38

第36話 憧れのお姫様抱っこ 知りません! 覚えてない事は無かった事なのです

デート編、続きですw


うう!

奴の視線が痛い

馬車に揺られて町に向かう

奴とは一番離れて座る

密室だと緊張する


出かける時、玄関ホールで奴と父様、兄様そしてエミーが何故か睨み合ってた

何してるんだか

奴は睨まれたら睨み返してるだけなのに

父様も兄様も大人げない

エミー、ちょっとこっち来なさい

母様と姉様もニコニコしてないで止めてください

何してるんですか、もう

アリサも笑ってないで!


結局、私の服はメイドさん達のお任せになった

だって女の子の服なんて分からないんだよー

白のフリフリブラウスに赤のミニスカ、それにガーターベルトとシルクのストッキング

靴はちょっとかかとの高いサンダルでバレエシューズみたいな紐で結んでいる

ミニスカとガーターストッキングはメイドさん達が何故か猛プッシュしてきた

ストッキングなんてあったんだ


なんかエロいぞ!

何をさせたいんだ君達は!


ミニスカ自体はメイド服で慣れてはいるけど、これはちょっと

後宮で働いてて王様にお手付きされるのを待って、玉の輿狙いみたいな

「奥様からのご指示ですので」

とメイドさん

母様何か勘違いしてませんか!?

娘に何かあったらどうするんですか!


奴とはそんなんじゃないんだからね!


奴の服はお針子メイドちゃん達の力作なのか、かなり気合いが入ってる

シンプルなのに生地や縫製に手は抜いてない

見た目地味なのに貴族服に見える

一見するとどこかのお坊っちゃまみたいだ


 □□□


今日の予定は町でぶらぶらする事

特に目的は決めてない

定番の映画も遊園地もアトラクションも無いのだ

下町の商店街を冷やかそうと思う

あまり貴族の出入りしてる所に行くと、トラブルに巻き込まれかねない

奴は平民なので基本的には貴族には逆らえないし

何かあったら保護者のリンスター家の迷惑になる

厄介事は避けるのだ


揚げたてコロッケみたいな地元の名物とかあるといいな


私としては気楽な方がいいし、リハビリにはリラックスできた方が良いだろう


 □□□


馬車が町に到着した

私達は馬車から降りて一息ついた

馬車はこのまま家に帰した

帰る時は私は転移魔法で帰れるし、奴は歩いて帰れると言ったのだった


ぶらぶら歩きの始まりだ


商店街はかなり賑わっていた

下町なので雑貨や日用品、良いにおいのする屋台とかがならんでいた


「あの串焼きを買ってきて頂戴」

やたらに良いにおいをさせている屋台を見つけ、奴に買ってくる様に頼んだ

貴族のお嬢様風に

「うむ。ここで待っていろ、すぐ戻る」

「待って、お金を渡すわ。今日はお礼も兼ねているのだから。あなたの分も買ってきてね」

うん

芝居掛かってるね

緊張してるのかな


私は震えながらお金を渡した

まだ近寄るのは厳しいか


タレの掛かった串焼きはうまかった

タレで口や手がベタベタになったけど

ハンカチは多めに持ってきたので大丈夫だ

お嬢様らしくないのは勘弁して欲しい

奴もうまそうに喰ってる

自然と笑顔になった

大分緊張も抜けてきた


奴の口もベタベタだ

ハンカチを貸してやる

どうせ持ってないんだろう?

男なんてそんなもんだ


さて、二人で歩いてると、何やら後を付けて来る気配がする

知った気配だ

あー

突っ込み隊だなこれは

それにこれは姉様!?

他には妹ちゃん達の気配が多数

エミーとくろの気配が判らないけど、当然いるんだろうな

二人のステルススキルは大分上がってて私達でも注意しないと見つからない様になってきていた


みんなで付けて来てる!?


「トレイ、気付いているか?」

「うん、突っ込み隊だね。他にも妹ちゃん達と姉様が来てる。気配は分からないけどエミーも来てると思う」

私達は、修行をしているので気配察知スキルは結構高い

「私達の様子を見に来たみたいだね」

奴は思案顔になると

()くか?」

「うーん、突っ込み隊相手だと本気でやらないと撒ききれないと思う」

「望む所!」

奴はニヤリと笑う

「この格好だよ、私。ちょっと無理」

全く、もう少しTPOを考えて欲しい

喧嘩しに来たんじゃないんだから

「しかしどうする。監視されたままでは落ち着かないぞ」

「別にやましい事をしている訳じゃないんだから、気にしなくてもいいんじゃない。そのうち飽きるかもしれないし」

「そうか、お前が気にしないのならいいんだが」

「隠れてるつもりなら、手は出さないでしょう? 横やりが入る方が落ち着きません。目的は一応リハビリですから」

そういえば、男友達とどこかへ遊びに行くなんて今まで無かったなぁ

女の子になるので手一杯だったから

もうちょっと、みんなと遊んだ方が良かったか?

みんなお年頃で、これからは遊ぶなんて早々出来ないだろうし

もう少し早く気が付けば良かった

これからは、なるべく皆でいられる時間を増やしてみようかな

アリサみたいに早めに結婚しちゃう連中には会い難くなるだろうし


前世では友達少なかったからなぁ

今度は大事にしなきゃ


 □□□


二人で町を歩く

背、高いなぁ

身長が20cm以上違うぞ

奴はこの上にヒールを履くので、もっと差が出る

この前、くろと並んだら身長差が凄い事になってたし

ちょっと神様、理不尽じゃありませんか?

いや、会った事はないけど

会ってたら『チート来たひゃっふ~』とか言ってるだろうし


確かに小さい子は嫌いじゃないけど、自分がなるとは思わないじゃないか

エミーにも既に抜かれてるし

最近エミーはお人形の様に抱っこして来るのだ

姉様と取り合いになってるし

私の事も考えてくれたまえ、君達


「おお!? なぜこれがこんな所に」

「む? これはブレンバランのコアドリル?」

通り掛かった屋台の一つにアクセサリ屋さんがあった

普段はそんな物は見ないので通り過ぎようとしたら、目の端に意外な物を見つけてしまったのだ

それは前世で見たロボットアニメの主人公が付けていたペンダントにそっくりだった

小さなドリル型のペンダントはロボットの鍵になっていて、主人公の少年はこの鍵でロボットを起動していたのだ


屋台のおっちゃんによると出所は不明だとか

そんなの売るなよ

どうせリンスター家から漏れたんじゃないか?

奴に聞いても知らないと言うし

うーん


ブツを見ながらうなっていたら

「欲しいのか?」

え?

「おやじ、そいつをくれ」

「毎度どうも~」

目が点になっていたら、奴は例のブツを買ってしまった

「お前にやる」

あのー、話を聞こうよ

まあ、嬉しいけど


今度は奴の手にあるブツを見つめていたら

「なんだ付けて欲しいのか?」

な、何ですとー!

奴がペンダントを私に付けようと首に手を回し、首の後ろで止め金を掛ける

傍目には抱きしめられてるように見えるはずだ

首の後ろの奴の手が熱い


私は顔も上げられず、パニックになってた

な、何でこの体勢!?

完全に今の絶対距離を越えてるよね!

何でお前は平気なんだー!


きゅーーー


 □□□


気が付いたら自分の部屋だった

アレカラ、ナニガオコッタノ?


いつもの様に気絶したらしい

なんだか気絶してばかりな気がする


ベッドの横にあるテーブルには例のブツが!


それを見て思い出してたら、顔が赤くなった

ベッドの上をゴロゴロしたり

枕をパンパン殴ってみたり

枕に顔を埋めて叫んでみたり

うおー!


その時突然、部屋のドアがバン! と開きエミーが突入してきた

「ああ、姉様大丈夫!? 何かされてない?」

いや、気絶してたら、何かされても判らないでしょ

「ええ、多分。エミー、あれから何がありましたか?」

エミーは眉をきゅっと寄せた

「抱きしめられて姉様が倒れたので、くろちゃん先輩が転移で家まで連れてきてくれました」

「抱きしめられて!? ……あの人はどうしてました?」

それを聞いたエミーの眉が更にきゅっとなった

「あの人!? くろちゃん先輩では運べないので、姉様を抱えて家まで運んできてくれました」

「そう」

私はなぜか顔が赤くなるのを感じた

どうしてかなー


むー

トレイさん、チョロイかもしれないw


気絶したままお姫様抱っこw

トレイさんは覚えてない

覚えてたら、恥ずかしくて悶絶しそうw


トレイさんも実は鈍いw

特に自分の恋愛方面にw

ピコさんの事を笑えないw


というかドリルさん何故あんな事を!

プロットではコケた所を抱き止める、だったのにw

筆が滑ってしまったw


くろちゃんは絶対二人のツーショット写真を撮ってますねw

という事はくろちゃんはこの頃、既にカメラを開発している事に

大丈夫ですかねw


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