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トレイマスターの日々  作者: 純菜
第2章 メイド喫茶は大変な所でした
24/38

第23話 似た者姉妹と言う事で

第15話のドリルさんのイラストをヒールなしに変更してあります

月音さんに頂きました

ありがたや~


○月×日


わが家は朝食をなるべく家族一緒に取る

余所では知らないが、わが家ではそうだ

私が、泣きはらした目をして起きてきたので家族に心配された

特に昨日一緒にいた兄様はしきりに気にしてた

姉様はそれをやんわりなだめてくれた

姉様は私の方を見て優しく微笑んでた

何でだろう

私は怖い夢を見たと嘘をついた

いくらなんでもホントの事なんて言えないよ


 □□□


真っ赤な目をして学園に行ったら、やっぱり皆に心配された

「大丈夫だよ」

前世の自分を思い出してニカッっと笑った

アリサはまだ心配そうだ

「ちょっと昔を思い出して泣いてた」

私がすっきりした顔をしているので少しは安心した様だ

「後で話してね」

「分かった」


転生者組は‘昔を思い出して’というフレーズに納得顔だった

ホームシックと思われたかな

皆経験があるらしい

何だ、通過儀礼かよ

これでやっと一人前って事かな


 □□□


姉様の朝の様子が気になったので、姉様の部屋へ行ってみた

姉様は優しい笑顔で迎えてくれた

「姉様はもしかして私が泣いた理由に気付いてましたか?」

「ええ、大体はね。貴女自身は気付いてなかったみたいだけれど」

そんなに露骨だったのか

我ながら恥ずかしいぜ

「私にも経験があるから」

なんですとー!?


姉様は何でも出来る兄様か大好きだった

何時のまにか恋してたらしい

そして私の兄様への自分でも気付かない、憧れ以上の感情に気付いてしまった

「姉様は泣きませんでしたか?」

「ふふ、泣きましたよ、思いっ切り。簡単には諦められないけれど、兄様には幸せになって欲しいですからね。アリサちゃんが良い子で良かったわ」

姉様は私よりずっと兄様を見て来た

どれ程辛い時間を過ごしただろう

その姉様は、今は笑ってる

かなわないなと思った

「そうそう、エミーも貴女と同じみたい。気を付けて上げてね」

なんですとー!?


「私達、似た者姉妹と言うことですか?」

「理想の男性のタイプが同じだったのね」


それから兄様の事を楽しく色々話し合った

良い所、優しい所、残念な所、良い上司に恵まれない所

姉様と本気で話したのは初めてな気がする

姉様、本当に兄様の事、好きだったんだね


「姉様も早く結婚して下さい」

「貴女が結婚するまではするつもりはありませんよ」

「私は結婚とか出来そうもありませんよ? 相手の方を待たせ過ぎませんか?」

「そう言うのを分かって下さる方よ。貴女の事も話してあるの」

姉様、一体何を話したんですか?


○月×日


私はアリサと兄様を呼んで話をした

一応誰にも内密にと言う事で


私が転生者である事

前世が男だった事

兄様に恋してた事

失恋して泣いた事

二人には幸せになって欲しい事

二人とも大好きな事


「と、まあ、これからもヨロシクと言う事で」

はぁ、なんか全部話せてすっきりした

でもまあ、元男の自分が実の兄様に恋するとは思わなかった

自分でもびっくりだぜ

二人もびっくりしてた

アリサは抱きついて来るし

二人とも今の話は内緒にしてくれるという

有り難いね

さすが親友

これからは大親友かな


○月×日


アリサには親の決めた許嫁はいなかった

と言うかアリサに来た縁談は全部断ってたらしい

アリサの両親が考えてたのは家の兄様だった

小さい頃から私が良くする兄様の話をアリサから聞いていたので、この人ならと思った様だ

だったら縁談を進めれば良いじゃないかと思うだろうが、アリサの気持ちに任せていたらしい

きっとアリサが好きになると確信していた様だ

大したもんだ


こうして二人は両家公認のお付き合いとなった

国にも届け出ていて、順調に行けば晴れて婚約が成立する

幸せになってね、二人とも


「さあ! 兄様と結ばれたいのなら、私を倒して行きなさい!」

アリサはトレイをそっと抱き締めて頬にキスをした

「にゃ~!?」

その場にヘタリ込むトレイ

「えっと、これで良い?」

アリサの勝ち!


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