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トレイマスターの日々  作者: 純菜
第2章 メイド喫茶は大変な所でした
20/38

第19話 リンスター家御一行が来店です ワタシハトレイサン……

第18話のしーちゃんの口調が堅かったので微変更しました


登場人物が多くて大変な事になってるw

空気になってる人達ごめんなさい


「行ってらっしゃいませ、ご主人様♪」

帰る兄様にメイド喫茶定番の台詞を言ったら、兄様に変な顔をされた

まあ、これが普通の反応だろう

家でも余りやらないからな


兄様は仕事が残っているとかで、帰って行った

さてアリサに話を聞かねば!


からんころ~ん

むむ

タイミングの悪い

「お帰りなさいませ、ご主人様?」

おお!?

王太子だ!

? お供が居ないぞ、大丈夫か?

「御一人ですか? 奥へ御案内します」

「やあ、君が店をやっていると聞いてね。是非とも来たいと思っていたんだ」

むー

何でコイツは私を気に入ってるんだろう

謎だ

イカン、イカン

笑顔を忘れてはいけない

「私のお店ではありません。それからお花をありがとう御座います」

貴族の令嬢としては礼位はしないといけない

私は王太子を奥の方に案内した

こんな所を騎士とかに見つかったら騒ぎになってしまう

兄様とは良くすれ違わなかったな

見つけてたら釘でも刺しているだろうに


私は王太子に店のシステムを説明し注文を待った

「つまり、ここに来れば君に会える訳だね」

いや、まあ、そうなんだけど

早く注文してください、お願いだから

王太子はお茶とクッキーのセットを注文した

クッキーは私の手作りと、メニューに書いてあるのを見つけてしまったからだった

「是非とも君の手作りクッキーとやらを食べてみたいね」

あーもー、そんなに嬉しそうに笑うな!


ちりんちり~ん

注文を店長に伝えると、ベルが鳴っているのが聞こえた

この音は突っ込み隊のテーブルだな

もっとも客は二組しかいないからな

音が聞き分けられて良かった


「お呼びでしょうかお嬢様」

「大丈夫だった? あれ王太子様でしょう? 私、昔パーティに連れていかれた事があって、覚えてる。何か言われた?」

アリサは王太子に会った事がある様だ

突っ込み隊のみんなには王太子に会った経緯や、余り関わり合いになりたくない事を話してあるので心配された

それより兄様の話が聞きたい

「むー、王太子様だったか。忘れてた」

ピコの家も貴族だからパーティ位、出た事があるのだろう

因みに私はパーティーに出るのを可能な限り断っていた

代わりに姉様が出て、煙に巻いてたらしい

もっともデビュー前だからそんなに多くはなかったが

「今の所注文しただけです。ご心配ありがとう御座います」

他の客がいるので堅い口調になってしまった

「転ばせる位、簡単だわん」

「まあまて、くろ。ここは様子を見よう。その方が面白そうだ」

くろ、お願いだから何もしないで!

ハリセンも様子見は有り難いけど面白いって何!

お願いだから、騒ぎを起こさないで!

「助けが必要そうなら、またベルで呼ぶね」

しーのプランは有り難い

「ありがとう御座います。それでご注文はどうされます」

ここでずーっとダベってアリサにさっきの事を聞きたいが仕事中だ、切り上げなければ

気になるけど明日にでも聞くしかないか

「あ、じゃあ私が。お茶のお代わりを」

アリサが代表してお代わりを注文した

何かあった時、順番にベルを鳴らすつもりらしい

「かしこまりました」


私は店長に新しい注文を伝え、王太子の所へ注文の品を持って行った

ティーセットはワゴンで持って行く

カップを暖め、茶葉を十分蒸らし、カップに注ぐ

お茶の入れ方はわが家のメイドさん達に習った

おかげで王宮で働けると太鼓判を押される位にはなった

ここはメイド喫茶なので宮廷メイドの作法に従う必要はないのだが、何となく対抗したくなったのだ

子供っぽいって笑うなよ!

王太子は香りを堪能した後、一口すすり、うまいと言った

ちょっと嬉しい


からんころ~ん

お客様だ

笑顔、出来るかな

「お帰りなさいませ、大奥様? 奥様、お嬢様方、ご主人様」

わお!

リンスター家御一行様と姉様だ!

来店したのはイネス様、ノーラ様、シャナ、それと老婦人

メロン、ドリル、それに特別ご招待のお針子メイドちゃん達

お針子メイドちゃん達にはメイド服制作のお礼として私の奢りと言う事になっている

ドリルは執事服を着ている

初めて見た

リンスター家でも見かけなかったからな

修行でもしてたんだろう

ドリルとメロンはさりげなく警備の配置になっているのに気付いた

そう言う役目か


大テーブルはないので幾つかのグループに分かれる事になった

イネス様は老婦人を紹介してくれた

その御婦人はナーシャ様と言って旦那様のアルバート様の育ての親であるらしい

シャナはお婆様と呼んでいるようだ

ところでこのナーシャ様、全然隙がない

歩き方からして普通じゃない

普通の人には分からないだろうけど、トレイ流なんてやってるせいか分かってしまう

達人クラスの隙の無さだ

全然勝てる気がしない

私は冷や汗を流しながら緊張していた

ノーラ様がいるのに、そちらに気を配る余裕もない

ふと、気が緩むのを感じた

ナーシャ様が緊張する私の事を気にして、気を緩めてくれたのだ

正直助かる、あのままだったら気絶してた

「ほほほほ、ごめんなさいね、つい」

駄目だ、色々な意味でこの人に勝てる気がしない


私は気を取り直してメイドの仕事に戻った

「エイダさん、ビーナさん、シィルさん、今日は私のおごりです。何でも頼んで下さいね。それと屋敷に残っている他のメイドさん達にはお土産にクッキーを焼きました。後で持って行って上げて下さいね」

私はお針子メイドちゃん達を労うためにわざわざ呼んで貰ったのだ

三人は恐縮している


と、そこへ、その様子を見ていた王太子がやって来た

だがその前にドリルさんが立ちはだかり睨みを利かせた

王太子は慣れたようにそれを無視しイネス様に挨拶をした

「お久しぶりですイネス様」

「? 王太子殿下? どうしてここに?」

「彼女がここで働くと言うので様子を見に来ました。彼女の違った一面が見られて来た甲斐がありましたよ。それと、お忍びなので内密に。やあ、レオノーラ、シャナ、久しぶりだね。そちらはセルスティアだね、久しぶり」

王太子は素敵笑顔で笑った

だが私には効かないぞ!

お針子メイドちゃん達は本物の王太子の登場にびっくりして黄色い声を上げている

何だ王太子×ドリルって?


「さて騎士達が嗅ぎ付けて来る前に私は出るとしようか」

王太子は会計を済ませ出て行こうとする

「行ってらっしゃいませ、ご主人様」

にゃ~~~!?

こ、こ、こ、コイツ私の手にキスしやがった!

硬直していると、奴は笑いながらメイド喫茶を出て行った


 □□□


俺達はイネス様に連れられメイド喫茶に来ていた

前回来た時と違って、ファンシーになっている

学友のトレイがメイドをやるというのでイネス様が連れて来てくれたのだ

トレイの奴のメイド服はお針子メイド達が作ったので、その子達も招待されている

出来映えを見て欲しいらしい

俺とメロンはシャナとノーラ様の警護役として付いて来た

まだ修行中で役には立たないが、かばう位は出来るだろう

トレイはナーシャ様を紹介された時、もの凄く緊張していた

アイツにもナーシャ様か達人クラスと分かるのだろう

なかなかやるじゃないか


と、そこへ奥の席にいた貴族風の男が近付いて来た

俺はとっさにかばうようにソイツの前に出た

王太子!?

ここにいると言う事はトレイを気にしていると言うのは本当だったか

俺はシャナの警護の知識として王太子の顔を知っていた

ルイン王子の交友関係を調べた時に、しばらく尾行した事があるのだ

俺はソイツを睨み付ける

ソイツはそんな視線に慣れているのか気にしていない


奴はイネス様に挨拶する

ノーラ様とシャナにも挨拶していた


しばらくするとソイツは店を出て行った

そのときアイツはトレイの手を取り優雅にキスをした!?

俺は何故かその光景が気になった


 □□□


気が付くといつの間にか姉様に抱き付かれていた

姉様?

放して下さい

もう大丈夫です

しばらく放心していた様だ

「大丈夫? 貴女はトレイさん、貴女はトレイさん。言ってご覧なさい」

「ワタシハトレイサン、ワタシハトレイサン……」

「そう、良い子ね」

ふう、何とか帰って来れた


トレイさんにとってイベントが盛り沢山の一日でしたw

アリサちゃんの話を聞く余裕もないw


色々予定に無い話になってしまいました

王太子、さっさと帰る予定だったのに

ドリルさんとニアミスしたら面白そう、と言う事でこんな事にw

おかげでトレイさん大混乱w


ナーシャ様も紹介しないとなー、と思っていたら隙がなかったw


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