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トレイマスターの日々  作者: 純菜
第1章 若気の至り 昔はやんちゃしてました
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第2話 名前を付けるぜ、相棒

ちょっとぐだぐだw


なんぞこれ?

召喚魔法で出て来たこれは?


目の前には銀色の丸い円盤

これはお盆?

銀色で鏡みたいなピカピカのお盆

顔を写してみる

うっ!

そんな顔で見るなよ、照れるぜ

しかし自分とはいえ可愛いなー

自分じゃなきゃ惚れてるぜ

おっと、今はそれどころじゃなかった


何でこんな物が?

これを俺が召喚した?

うーん

手に取ってみる

ひっくり返してみる

回してみる

手の上でくるくる回す

投げてみる

ジャグリングしてみる

うお!? 増えたぞコイツ

止めたら一枚になった


何だろう?

ものすごく馴染む

俺が召喚したからか?


ヘインせんせー、これなんですか?

「銀のお盆? 君が召喚したのか? さっきハリセン召喚した子がいたが」

ハリセン?

そりゃご同輩か!

後で挨拶しておこう


しかし、みんな精霊や魔物、動物を召喚してるのにお盆って

羨ましいぜ

俺も可愛い使い魔、欲しかった

おっと、お前の事気に入らない訳じゃないからな

ただ可愛い使い魔、欲しかっただけだ

そうだ!

名前を付けてやる

お前だけの名前だ

シルバー!

お前の名前は、シルバーだ!

真名も付けよう

真名は銀

センスがないのは勘弁な

俺が気合いを入れて名前付けると変なのが出て来るんだ


おっと、いつのまにか最後だな

どうやら他の奴等はみんな使い魔ゲット出来たみたいだな

ピコの奴は黒猫か?

あいつ魔法はからきしだからな、魔力はあるのに

最後はシャナか

あいつ、またなんかしでかすんじゃねぇか?

って、黒い沼?

あいつ消えやがった


しばらくして、黒い沼に溺れてたシャナが帰って来たんだが、あいつも召喚出来たみたいだ

だが何で子犬の首が三つある

ケルベロスじゃねぇのか、そいつ?


○月×日


それからしばらくして、シャナに呼ばれた

何でも、綱引きを手伝って欲しいとよ

綱引き?


シャナは前にやった沼を呼び出すとその中に飛び込んだ

ノル先生も一緒だ

綱はシャナにくくり付けてある

三回引いたら引き上げる


おっと来たぞ、1、2、3、それ!

くそっ!

全然上がらねぇ

その時巨大化したケルベロスの奴が綱を引っ張るのを手伝った

すると、すぽぽーんとシャナ達が釣り上げられた

サルベージ完了だなっと思ったら

その沼から白い首が幾つも飛び出して来やがった

気持ち悪いそいつ等が飛び回り、シャナはブルブル震えていた

あいつにも苦手な物があったんだな

おっと、白首がこっち来た

ピコ、他の奴等も下がってな

俺だって怖いが純粋な女の子じゃないんでな

守ってやるさ!


その時、俺の中の何かが囁く

そう言う事か


「いくぜ相棒! 出て来いシルバー!」


俺の手にはこの前召喚した俺の相棒

シルバートレイが握られていた

飛んで来る白首を、トレイでパカンと殴るとゴロンと転がる

何だ?

気絶?

いや、寝てる!

そうか、お前、睡眠効果付きか!

はっはっはー!

ノッて来たぜ!

俺はトレイを増やすと、フリスビーの様に白首に向かって投げ付けた

白首はトレイに当たるとやはりゴロンと転がった

俺はトレイをビュンビュン飛ばして白首を寝かしつけてやっていたが、ようやく数が減って来た

時々バシッと音がするのはハリセンだな

あの音からするとかなりの腕だな


あれだけいた白首は全部ケルベロスが喰って行く

騒ぎが収まり、白首がなくなって、事件はうやむやの内に終わった

一体何だったんだ、あれ

説明を求む!


まあ、俺にも収穫があった

シルバーの特性が判ったしな

修行でもするか?


あれから俺の周辺で変わった事と言えば、何故か女の子達の熱い視線を浴びる様になった

何でも俺がカッコ良かったんだと

照れるぜ!

じゃなくて、確かに俺は女の子が好きだ

だがそれは前世が男だからであって、今の俺は女の子だ

じゃあ男と恋愛するのかって?

うぉー!?

俺どうしたらいい?

こんな事考えるの後十年位余裕があると思ったのに orz

もうちょっと体に馴染ませてくれよ

女としての覚悟なんてまだ無いぜ

おまえ等、お姉様とか呼ぶな!


いくぜ相棒!

相棒に名前が付きました

全然喋らないw

ホントに使い魔?

それは私にも分からないw


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