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トレイマスターの日々  作者: 純菜
第2章 メイド喫茶は大変な所でした
19/38

第18話 突っ込み隊の仲間達がやって来ました

突っ込み隊、来店です

自分のキャラの口調と違うよとか

家の子、こんな性格じゃないとか

いう場合はご連絡下さい、修正します


からんころ~ん

ドアベルが鳴った

次のお客様が来た様だ

メイド喫茶にドアベルは不自然かもしれないが、お店という業態なのだからしかたない

何か良い方法があれば良いのだが


「おーい、来たぞー」

相変わらず派手な衣装のハリセンと、それに率いられて突っ込み隊がやって来た

私は普段学園では見せない飛びきりの笑顔で迎える

仲間が来てくれてやはり嬉しい

「お帰りなさいませ、お嬢様方。こちらのお席へどうぞ」

一瞬、私の笑顔にびっくりしていたが、みんなニコニコ顔で入って来た

私は普段、余り表情を変えていないせいか、ことの外、喜ばれているみたいだ


今、店はガラガラなのだが、コイツ等は‘濃い’連中だからな

後から来る客が引かない様に少し端の席に案内するか


「結構可愛くなったねえ。ファンシーになった」

可愛い物にはウルサイ仲間の内の一人、ピコが感想を述べた

「ありがとう御座います。頑張りました」

「ん? ■■じゃないや、トレイさんが作ったの?」

「はい。リンスター家のお針子メイドちゃん達に特訓して頂きました。力仕事が出来ないので、内装関係を担当したのです」

一同が感心してくれる

ちょっと嬉しい

「そのメイド服も可愛い! それはロゴかな?」

しーがメイド服を褒めてくれた

胸元やエプロンの目立つ所にはロゴが入っている

ニーソックスの絶対領域にもロゴを入れたのでかなり宣伝効果があるはずだ

「ありがとう御座います。これはリンスターブランドのロゴです。お針子メイドちゃん達の力作です。かなり無理をさせてしまいました」

ブランド起ち上げの途中で割り込んだからな

倒れてないと良いけど

「メニューをどうぞ。お水をお持ちしますので、少しお待ち下さい」


水を持って来て注文を受ける

仲間が相手だからボロが出ないか緊張する

普段の自分を知られてるからな

「セットメニューはパンだけなのかわん。お茶は選べるみたいだわん」

くろわんこの主張はもっともだ

「申し訳御座いません。市場にも米が出回っていなくてライスは出せないのです」

店長も知らないと言う

日本人の主食が無いのである

「うちの店でも扱っていないみたいです」

しーの家は商人で結構色々な物を扱っている

でもその中に米はなかったようだ

「米ならリンスター家で作ってたぞ」

何ですと!

聞き捨てならん!

「本当ですか!? ハリセンさん。でもどうしてリンスター家が?」

「さてな、メロン辺りに聞いてみるんだな」

メロンが見つけたんだろうか

リンスター家御一行もこの店に来るそうだからその時にでも聞くか?

「……そうします。所で皆さんメニューは決まりましたか?」

「うーん。もうちょっと! ケーキセットが良いんだけど、料理の方が気になるんだよ。だってスパゲティナポリタンにミートソースにゴロゴロカレーに海老フライに唐揚げ、他にも一杯!」

ピコは意外なメニューがあって迷っている

「プリンアラモード、チョコパフェ、マカロン、チーズケーキ、レモネードにラムネ!?」

しーは甘い物が好きな様だ

他のメンバーも迷ってる


チョコは媚薬の原料の一つとして輸入されてる

高価な材料なので前世の様にふんだんに使うと言う訳にはいかない

チョコパフェといえど結構な値段がする

同じ材料のココアも同様だ

カレーに使ったスパイスも輸入品で高価だ

プリンとアイスは材料が入手しやすいので、逆に安価になっている

牛乳と卵が入手しやすくて良かった

でないとケーキが全滅だった

バターがあるのでクロワッサンも行ける

仕込みは大変だけどね

マカロンは時々失敗してる

どうもオーブンとの相性が悪い様だ

シュークリームのシュー生地も膨らまない時がある

火力にムラがあるのかな

でもオーブンを新調する程、壊れている訳ではない

こう言うのは儲けが出てからだ


そうそう、この世界には冷蔵庫がない

代わりにあるのが氷式冷蔵庫だ

上の段に氷の塊を置いて、下の段で保存する

賞味期限は一日位だ

前世では氷屋さんなる職業があったが、こっちでは魔法で氷が作れる

朝、私が冷蔵庫の氷を仕込む

店長は余り魔法は得意ではないとの事

冷たい飲み物なんかはここにしまう


「頑張りました。再現出来る物は再現しようと思ったのです。まだ食材が足りないので、再現出来ない物が多いのですが」

ケーキやデザートの方も前世の物を出来るだけ再現した

こっちの世界の人には目新しく感じるはずだ

別に前世にこだわっている訳ではないが、まずは基本に忠実で行こうと思ったからだ

もっとも、メイド喫茶の基本ってなんだろう

やっぱり萌か!?

私が萌えるキャラクターにならないといけない?

例えば猫耳付けて語尾に‘にゃん’とか付けるのか?

うおー!


はぁ、ハードルが高いです


 □□□


からんころ~ん

おや?

次の客か?

出迎えねば

笑顔、笑顔

「お帰りなさいませ、お嬢様」

店に来たのはアリサだった

私にお嬢様と言われてびっくりしている

「■■ちゃん!?」

「お嬢様、私の名前はトレイと申します。以後お見知り置き下さい。ただ今、ご学友の方々がいらしています。お一人の方がよろしいですか?」

「えっ、もうみんな来てるの? 私が一番乗りかと思ったのに」

「あ、アリサちゃんだ。おーい、一緒しよう」

ピコがアリサを見つけて呼んでいる

「一番は姉様とエミーでした。開店前から居たみたいです」

そう言って、私はため息をついた

「開店前!? ふふ、トレイちゃんの事心配だったのね。あ、私みんなの所に行くわ」

「かしこまりましたお嬢様、ご案内します」


「みんな早く来たんだね。結構早く来たつもりだったんだけど」

「ハリセンさんが張り切っちゃってさー」

「早く見た方が面白かろう?」

「早起きしろって言われちゃった。飲食店の開店時間はそんなに早くないよね」

「寝てたら起こされたわん」

みんな楽しそうだ


私は注文された料理を運んで行った

メイドの所作なんかは、わが家のメイドさん達にレクチャーして貰った

かなり厳しかった

彼女達にもプロのプライドがあるのだ

音を立てず、順番に、綺麗に並べる

ピコもアリサも貴族の娘だから、おかしければすぐにバレる


「あ、シルバー使ってるんだ」

アリサは私のトレイに気付いてそう言った

「シルバーは私の相棒、私の半身です。決して離れる事はありません」


ハリセンはゴロゴロカレー

ピコは迷ってカルボナーラ

しーはチョコパフェに未練があったがプリンアラモード

くろわんこはBLTサンド

アリサはクレームブリュレと紅茶のセット、馴染みのないお菓子に興味を引かれた様だ

皆それぞれ、交換して食べる様だ

ピコは何時か全メニュー制覇してやると息巻いていた


しーがチョコを気にしてたのが気になった

かなり高いからな

今度おごってやるか

貧乏はもう脱出したはずなのに貧乏性はまだ完治してないか


それにしても、萌え萌えビームのない料理ばかりで助かった

ふわふわオムレツはかなり危険だ

米がないのでオムライスがないのがまだ救いだ

何時か平気で出来る日が来るのだろうか?


「何だかトレイちゃんに給仕されるのって変な感じ」

「お嬢様の御実家にはメイドはいないのですか?」

「いるけど、友達がメイドになった訳じゃないもの。喋り方も普段と違うし」

「特訓の成果が出て何よりです」


 □□□


からんころ~ん

おっと?

お客が来た

お出迎えだ

笑顔、笑顔

よしっと!

「お帰りなさいませ、ご主人様♪」

もうびっくりである

兄様だ!

どうしてここに?


近くに寄ったので、兄様は私の様子を見に来たという

学友達が来ていると言うと、皆に挨拶をした

兄様もテーブルに着き、お茶とクッキーのセットを注文した

「あ、そうだ兄様、チョコパフェおごって上げて下さい、食べたそうな人が居るので。みんなで分けると良いと思います」

値段を見て納得した兄様は、快く注文した

学生には厳しい値段だったからだ

さすが兄様

やるな!


ふと見るとアリサがもじもじしてる

心なしか顔も赤い

チラチラと兄様を見てるって、ええーっ!

まさか!?

アリサちゃん、もしかして兄様を?


チョコは高いという設定

確実に輸入ものです


料理に矛盾点がある場合はお知らせ下さい

その食材がないのにその料理あるの?とか


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