第17話 メイド喫茶、本日開店です 姉様、エミー二人共、開店前から待ってたんですか!?
原作を確認したらルイン君が学友である事が確認出来ました
そこで第12話を微修正しました
入学式の後、出番がなかったのですっかり忘れてたw
と言う事はルイン君も使い魔持ちなんですね
メイド喫茶タグを追加しました
これで引っかかる人はいるのだろうか?
いよいよメイド喫茶、新装開店です
ちょっと長くなったので分割しました
○月×日
大変な事が判った
営業再開に向けて、オーナーが許認可を取りに役所へ行ったらそんな物はないと言われたそうだ
例の詐欺グループは転売するために登記は行ったが、そもそも営業許可を取っていなかった
このままだと違法営業になってしまう
今から許可を取ると何ヶ月にもなってしまう
早くするには賄賂が必要と言う訳だ
大人汚い!
私は兄様の事を思い出し、相談する事にした
すると兄様は何人かの役人を紹介してくれた
私達は早速その人達の所を巡り認可を得る事ができた
勿論、賄賂無しである
さすが兄様の人脈
仕事も早かった
私が兄様の妹であると言った時、びっくりされた
兄様、私の事、何か話してませんよね?
恥ずかしい事とか言ってませんよね?
賄賂を取ろうとした役人達はいずれ逮捕されるのだろう
スキャンダルなので内密に処理されるのだと思う
○月×日
許認可も下り、商店会に挨拶も済ませいよいよ営業開始だ
商店会に挨拶に行った時も大変だった
こう言う所で営業する場合はご近所付き合いも大切だ
ゴミ出しや清掃も重要である
誰が汚い店や臭い店に行きたがるだろうか?
詐欺グループの連中はオーナー達に情報が行かない様にトラブルがあったり会合があった時は自分達がやっておきますと言っておいて、商店会の人たちを脅してたりしていた
おかげで最初は商店会の人達の対応がすこぶる悪かった
まあ、オーナーと店長の人柄に触れたら、一発で氷解したのだけど
良い人過ぎて、逆に商店会の人に心配されてた
あんまり商売には向かないのかもしれない
開店前にリンスター家から花輪が届いた
新装開店と書いた札が付いていた
よくパチンコ屋で見かける奴である
リンスター家と書いてあるがシャナが言い出したのだろう
後、私宛てに花束が届いた
「トレイさん、君当てに花束が届いてるよ」
「花束? 差出人は誰ですか?」
「君の新たな門出を祝して。クラウス・イル・クリセニア。ってこれ王太子様の名前じゃ!?」
店長はびっくりしている
まあ、普通びっくりするよね
「文通しているのです。ここにいるのは知らせてなかったのですが、誰かが知らせたのでしょう」
ルインかシャナが面白がって伝えたな
全くアイツらときたら
「文通!? 王太子様と? はあ、さすが貴族様は違うねぇ」
さすがお人好し
例え相手が王太子であっても華麗にスルーした
王太子は姉様達のデビューパーティの後、手紙を寄越した
名前は言わなかったが、身元はバレていた様だ
まぁ、ヒントは沢山あるからな
それ以来、時折手紙が来る様になった
貴族の娘が王太子から手紙を貰ったら返事を書かねばならない
簡潔な返事を書いていたら、ラブレターと誤解する者も居た
こっちは義務で返しているのに良い迷惑だ
それはともかく開店である
喫茶店によくある、立て看板を出さなければ
メニューとかおすすめの書いてある奴だ
そうだ、今度くろわんこに食品サンプルを頼もうかな
アイツ以外と手先が器用だからな
取り合えず、小さなテーブルを出して見本を置く事にする
店を開けようとしたら、外に姉様とエミーが居た
他には誰も居ない
朝から居たのだろうか?
開店前から並ぶなんて超人気店みたいじゃないか
でも、特に宣伝はしてないから並ぶはずがないのだ
「何をしているんです姉様、エミーまで」
「何って、貴女のお店の一番乗りよ」
「出遅れました。セル姉様に何時もどうして勝てないのでしょう?」
「ほほほほほ、姉としての年期が違うのよ」
姉様、いい加減にして上げて下さいね
それと笑い声がわざとらしいです
「んっんー…… お帰りなさいませ、お嬢様方。こちらのお席にご案内します」
私は軽く咳払いをして、初めての客に初めての挨拶をする
メイド喫茶新装開店
メイドデビューである
今出来る飛びきりの笑顔でお出迎えだ!
「んー、■■ちゃん可愛い!」
「姉様、素敵!」
二人はいきなり抱き付いて来た
だー、苦しいー!
放せー!
シスコンなの、忘れてた!
「放して下さい。それと私の名前はトレイさんです」
「はぁい」
「メニューはこちらをご覧下さい。ただ今お水をお持ちします。ご用の際はそちらのベルを鳴らして下さい。すぐに参ります」
各テーブルにはメイドを呼ぶためのベルが置いてある
テーブル毎に音階や音色を変えてあるのでどのテーブルの呼び出しかすぐに判る
前世のファミレスではボタンを押すとテーブル番号が表示される電子式の物があったが、ここにはそんな物はない
ベル方式を思い付いた時は天才かと思ったね!
私は水を持って行き、注文を待つ
姉様は紅茶とケーキのセットを、エミーはスパゲティナポリタンを注文した
姉様が軽食なのは後でノーラ様とリンスター家御一行と一緒に来るらしい
エミーの注文したナポリタンは本場イタリアには存在しないメニューだ
トマトソースの代わりにケチャップで代用したスパゲティナポリタンは和食なのだ
まさにメイド喫茶にはふさわしいメニューと言えよう
「ケーキもお茶も美味しいわ。それに、■…… トレイさんにお世話して頂けるなんて夢のようだわ」
姉様は夢見る少女の様になっている
エミーは姉の言葉にひたすらうなずいている
「ナポリタンも美味しいです。むふ~♪」
エミーは今まで出会った事のない味に感激している
本来はチープな味なハズなのに、店長の努力で深い味わいになったナポリタンは絶品になってしまったのだ!
私は店長に姉様とエミーを紹介した
姉妹だと言ったら妙に納得された
まあ、顔立ちも似てるし髪の色が同じなのだから分かりやすいけどな
店長はこれからも宜しくと言ってニコニコ顔だ
お人好しめ♪
「お嬢様方、いってらっしゃいませ」
帰る姉様達をお見送りすると、私は深々とメイドのお辞儀をした
「きゃー、トレイちゃん可愛い」
「姉様ー」
だー、抱き付くなー!
姉様達は相変わらずであった
姉様達が去った後、店に客はいなくなった
特に宣伝していないからである
と言うのも店長と二人だけで切り盛りするには限界がある
それに初めてのお店である
ノウハウを溜めるためにも一度営業しようと言う事になったのだ
前よりフレンドリーな作りで、店に入りやすくなったはずだ
後は料理の味とメイドさんの出来次第だ
特に宣伝はしていません
でもトレイさんがメイド喫茶をやるのは、みんな知っているのでお祝いに来てくれるのです
リピーターになってくれるかは料理の味とメイドさんの質に掛かっています
料理は元から美味しいので、後はトレイさんの頑張り次第です
頑張れトレイさん!




