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トレイマスターの日々  作者: 純菜
第1章 若気の至り 昔はやんちゃしてました
10/38

第10話 学園の妖精捕獲作戦 逃げますよエミー

○月×日


「皆さん、全員集合です」

シャナの号令は何時もの事だ

またなにやら始めるらしい

「学園の妖精さんをゲットしに行きます!」

「ああ、あの子か。可愛いよねー」

うんうん

皆、頷いてます

「くわっ! そんな可愛い子は今まで見た事ありません!」

「あの子を見かけると幸運が訪れるんだって!」

「私が聞いたのは、あの子を見かけると彼氏が出来るって」

「何ですと! そんな子が居たならなおさらゲットしなければなりません! 他に情報は?」

「そう言う事はお姉さんに聞いたら早いんじゃないかな」

「お姉さん? それは一体?」

「■■ちゃん」

皆が私の方へと振り向く

とうとうシャナの耳にも入ってしまったか


私はスカートを摘み、優雅に淑女の礼をすると窓から飛び降りた

「行きます、相棒」

私は相棒を呼び出すとその上に立った

トレイに飛行魔法を掛ける

私はトレイ流魔法闘技の応用でトレイに乗って飛べる様になっていたのだ

立ち乗りの方が機動力が増す

私はそのまま屋上へと飛んだ

この魔法はまだ使い始めたばかりで制御に問題がある

まだ調整が必要なのだ

おかげで長時間使えない

さてどうやって時間を稼ごうか?


 □□□


妹のエミーは2年ほど前に入学した

私は極力シャナの目から隠れる様に言っておいた

あまりの可愛らしさにすぐに学園の妖精と呼ばれる様になった

あちこちに出没しては消えると噂になっていたからだ

その理由は私を探していたのだ

修行の一環として学園内で追いかけっこの様な物をやっていたのだ

気配を殺して人混みに紛れると途端に認識出来なくなるらしい

くろわんこさんの魔法を見て練習した

まだ練習段階なので簡単に解けてしまうが

私のスニーキングとエミーの気配察知、追跡技術の訓練をしていた


あの変態的な嗅覚を持つシャナから2年も隠れられたのだがそろそろ潮時だろう

学園での修行の仕上げと行こうか


「見つけました! もう逃げられませんよ! 皆さん、やっちゃって下さい!」

シャナはヒョコッと屋根の上に顔を出すとそう叫んだ

シャナ達は学園の屋根によじ登って行く

私の周りを取り囲む突っ込み隊

「もう逃げられませんよ! おとなしくお縄に掛かりなさい!」

私はトレイを増やすと四方八方に投げ付けた

「トレイ流魔法闘技、トレイ乱舞!」

ハイスペックな転生組は皆トレイを避けていたが、隙が生まれる

その隙に乗じて囲みを抜ける

そして今度は屋根から飛び降りた

そこへリンスター家メイドの爆発魔法が襲い掛かる

私はトレイに反射魔法を掛けて防ぐと、気配を殺して他の生徒達に紛れる

今までの修行の成果が出ている

これまで学園で修行してきた

地の利は私にある


さて、今のトレイ乱舞と派手な爆発魔法でエミーにも様子は伝わったろう

私達は既にこの事態を想定していた

エミーにはシャナにバレた時の行動は指示してある

後はエミーの自己判断だ

上手くやりなさい、エミー


 □□□


結局、私達は二人とも捕まった

トレイ流魔法闘技はまだ修行を始めたばかりであり、魔法専門の爆発メイドに叶うはずがないのだ

私の魔法の弱点をすぐに見抜き、魔法を次々解除されていった

最後は、隠れていたくろわんこさんに取り押さえられていた

「恥ずかしいわ~ん」

やっぱりステルスは本家には叶わないか


エミーの方はもう少し頑張った

エミーの可愛さに手が出せず、何度か取り逃がしたらしい


「はあはあ、よ、ようやく捕まえました。可愛いです! 確保です!」

「おー!」

皆さんノリが良い


そこへ担任のヘイン先生とディアス先生がやって来た

「またお前達か」

ディアス先生は大きなため息をつき、シャナを捕まえた

「な、なぜ私を捕まえるのです!?」

「騒ぎが起こると何時もお前だ」

「言いがかりです! 冤罪です! 弁護士を要求します!」

「とにかく職員室に来い!」

シャナさんは職員室に連行されて行きました

首謀者の居なくなった突っ込み隊は私とエミーを解放しました

「いったいどういう事ですか? 貴女が騒ぎを起こすなんて」

メイドさんには不可解みたいです

「しいて言うならトレイ流の修行の一環ですね。シャナさんに見つかった時点で最終試験を行う予定だったのです」

「最終試験?」

アリサちゃんにも疑問だったのでしょう

「私達は学園で修行してました。その集大成です。おかげでより実戦的な修行が出来ました。課題も見えて来ましたし、大収穫です」

「もう、人騒がせなんだから。めっ!」

アリサちゃんが私の頭をちょんと叩きます

「反省してね」

「分かってますよ。埋め合わせは最初から予定しています。後日お詫びをさせて頂きます。皆さんもそれで良いですか?」


 □□□


後日、私とエミーで皆さんへの奉仕活動とお菓子とお茶を振る舞いました

勿論、シャナさんもお呼びしています

「妖精ちゃん、可愛いです! ゲットです!」

はぁ、シャナさんは相変わらずブレませんね


エミーちゃんのお披露目ですw


やはり突っ込み隊全員には叶わなかった様です

トレイさんは先生達が来るタイミングでわざと捕まりました

止め時も想定済みです


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