前へ目次 次へ 77/999 ネクロポリス その登山口も墓地の中にあった。 町に近い山の場合、登り口が墓地になっていることは結構ある。人が住む場所とそうでない所の接点は、あたかもこの世とあの世の境目の様でもある。 山に登る者でなければその先に進むことは少ないだろう。 無事に戻ってこれる事を祈りながら、境界線の向こうへと踏み出す。 ※ネクロポリスは墓所を表す言葉ですが、語感がかっこいいですよね。ネクロは死や死体という意味で、ポリスは都市という意味なので、『死者の都市』と訳せば小説の題名にでもなりそうです。