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変わらぬ社会

 男女共に黒髪で黒いスーツを着た大勢の人間が、脇見する事なく正面を見てじっと立っていた。後ろの方にいた自分は、一瞬誰の葬儀だったろうかと錯覚してしまった。


 横に立つ人間をチラッと見る。ネクタイは黒くなかった。


 そうだ今日は入社式だった。葬式では無い。


 …いや、やはり葬式なのかもしれない。


※エッセイの『道楽草』でも同内容を書きましたが

https://ncode.syosetu.com/n8208id/137/

実際にテレビを見ていてそんな感じがしてしまいました。

流石に黒一色は無いんじゃないかと思います。

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