前へ目次 次へ 3/999 すれ違う女 忘れた頃にすれ違う女がいる。あっと思って振り向くとその姿はどこにも無い。 すれ違う前に認識できたその時は、正体を見極めようとすれ違いざまも彼女から目線を逸らさずに追いかけた。 彼女は前から後ろにかけて、グラデーションをかけたように透明になっていて、後ろから見ると完全に見えなくなった。 ※友人が、「なーんか同じ人と何度もすれ違うきがするんだよね」と言っていたのと、「幸運の女神には前髪しかない」ということわざを組み合わせてみました。