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 窓の外では、白いものがチラチラと舞い始めた。


「君と初めて会ったのも雪の日だったね」


 微笑んだままで君は何も答えない。


 お気に入りのコーヒーカップの水気を布でふき取る。使ったあと直ぐに洗っておけばいいのに、次に飲みたくなる時まで放置しておくのは悪い癖だ。


 写真の中の君は今日も笑っている。


※雪もチラチラ降っている分にはいいですが、積もると雪国育ちではない自分にはきついです。子供の頃は訳もなく喜んでいたんですけどね。

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