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物語の始まり
最終面接の会場に入ってきたのは、紺色のリクルートスーツを身に纏った、二十年ぶりに会う娘だった。
別れた妻には、自分は死んだ事になっていると聞いた。
ビジネスに私情は挟まない。我社に必要な人材かどうかを見極めるだけだ。
二十年ぶりに聞く声で自己紹介が始まった。その名前を考えたのは自分だ。
※お、この続きはどうなるんだろうという感じで、物語の始まりみたいに書いてみました。最終面接という事は基本的には内定が出ているも同然です。そうして面接官は社長や取締役です。父親が社会的地位の高い立場にあることも分かります。




