100/999
死の商人
人々は彼を死の商人と呼んだ。
武器を売買しているわけでは無い。死そのものを商材にしているのだ。
求められれば死を売りさばく。
医療が進み、病死も減って平均寿命は飛躍的に伸びた。しかし体や脳の耐用年数がついていけない。かといって社会では安楽死も自死も許されない。
売上げは上がる一方だった。
※死の商人と言えば忌み嫌われるものですが、最近は死んだほうがましだと思っても生き続けなければいけない人も増えて来たんじゃないでしょうか?どうしたらいいのか私には今の所正解が見えません。