表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の娘 ~外伝~  作者: 藍


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/60

【番外】虐げられし姫は、地獄の研修会に参加する(1)

リアは、今日も冥府で元気に働いていた。


今のリアは、見習いをの期間を終えて正式な官吏(雑用係)として採用されて働いている。


いつも通りに、冥府の掃除をしているとエンラの補佐官をしている小鬼のオウネから書類が渡される。


(あね)さん。エンラ様よりのお知らせの書類を、お持ちしましたー」


「あ、オウネさん。ありがとうございます」



あの件以来、『姉さん』呼びがすっかり小鬼達の間では定着してしまっていた。



何度か、今まで通りにとお願いしたが、小鬼達は態度を、返る事は無く結局、折れたのはリアだった。


リアは渡された書類に目を通す。


「新人研修会のお知らせ?!」


「はい。正式に官吏採用になったばかりの者達を集めた研修会です。どの官吏も採用後、必ず受ける決まりなんです。姉さんも明日は必ず研修会に参加してくださいね」




「わかりました。でも新人研修会ってどんな事をするんですか?!」


オウネは、何故か青ざめながら研修会の内容を語り初めた。


「そうですね~。自分が研修会に参加したのは、だいぶ前ですが、研修会の講師はエンラ様で、冥府の全部署の新人官吏を、集めての研修です。まずは冥府の成り立ちと歴史、官吏としての心得等がありまして、冥府の官吏で、一番多いのは、やはり地獄の獄卒ですから、地獄に赴いての地獄の獄卒からの実技を踏まえた講義です!ここまでは問題は無いのですが……」


オウネは、更に苦しい表情になって…


「そして最後に、講義の内容が問題として、主題され試験(テスト)があります。後は官吏としての自分なりの決意を書いた書類を提出しますが……、その試験が結構大変で………直前まで、どんな問題が出るかわからないので、対策が立てられず、ちょっとでも間違いがあると、後で呼び出されて何回もやり直しさせられます。自分も3回もやり直しやっと満点が取れました。そんな訳で新人官吏の登竜門!

または地獄の研修会と呼ばれてます」


「……………そ、そんなに!」


その話を、聞いてリアもすっかりビビってしまう。


リアの様子にオウネも気が付いて、慰める様にリアに言う。



「ですが、姉さんなら大丈夫ですよ―!何せ、度胸は有るし、腕っぷしもお強いですし…」



(それ誤解、、はい絶対誤解ですから!)


リアは、幼い頃から、ろくな教育を受けてない。


生きていた頃は、少し王宮で勉強する機会があったが、それでも神代文字は難しく完璧には取得していない。


もちろん、官吏として正式に採用されたからには、一生懸命に働くつもりだが、試験なんてリアには難し過ぎた。


(ああ…それでもサボる訳にはいかないし…私、何回やれば満点取れるかしら……)


オウネは性格は少し臆病で、おっちょこちょいな所は有るが官吏として、優秀らしくエンラの補佐官として使えている。


その彼が、試験を3回もやり直したのだ。


リアには絶望しかない。


「あ、それから時間は厳守でと言うか、早めに行った方が良いですよ。エンラ様は時間には厳しい方ですから…では姉さんご武運お祈りします!!」


確かに、エンラは見た目からして厳しそうな雰囲気がある。


「はい。わかりましたわ。頑張って来ます!」



こうして、リアは新人研修会に参加することになったのだった。


◇◇◇


翌日、リアはドキドキしながら、研修会を開催する部屋へと向かう。


オウネの忠告通りに開始時間より5分前には部屋に到着した。


小鬼族、大鬼族、様々な新人官吏の鬼達が研修会に参加していた。



「リアさん。おはよございます」


「エンラ様、おはよございます。今日の研修会、精一杯学ばせていただきます。よろしくお願いいたしますね」



そうして地獄の新人研修会が初まるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ