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神の娘 ~外伝~  作者: 藍


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【番外】虐げられし姫は、冥府で働く(2)

継母が、リアの姿を見つけると、リアに向かって怒鳴る。


「なぜお前がここに!?なにボケッと見てるの!!この恩知らずが!!」


毎日、朝から晩まで、働かせられ、ちょっとでも、失敗すれば、躾と称して体罰を与えられた。そんな目にあわされて恩を感じている筈もない。


「そうよ。リアちゃん酷いわ。私は、親切に赤ちゃんの面倒を見てあげるって、言ってあげたのに!大国からこんな仕打ちを受けるなんて!!」


「大切な娘を連れ去って、何が親切なのかしら!!ふざけ無いで!!それに大国からの仕打ちって、陛下が貴方に何かしたってってこと?!」


リアは、聞き返したが、リアの話は、隣にいたエリサの夫で、リアの従兄弟によって遮られた。


「喧嘩はよしてくれ。それよりリアは、この鬼達と親しい見たいだが……私達を解放するように取りなしてくれないか?!君は、私に好意を持っているんだろ。私を助けてくれないか?!」


「は??!!好意?!」


「だって、君は幼い頃から、良く私を見ていたじゃ無いか…私の事が好きなんだろう?!」


なぜそんな思い込みをしたのかリアには理解出来ない。


「私が貴方を時々、王宮で見てたのは、両親に愛されて可愛がられて幸せし過ごしていた。子供の貴方が羨ましくて見てただけよ!!好意なんて的外れよ!」


3人の言葉を聞いて、リアは、段々と腹が立ってきた。


幼い頃から、虐げれら、働かされ酷い扱いをした継母。


幼い娘を拐った上にリアの死の原因を作ったエリサ。


そして、この訳のわからない勘違い男が寄りにもよって、陛下の留守の王宮でちょっかいを掛けてくれたせいで変な噂になって、余計に王宮で暮し辛くなった。


もしそんな事がなければ、リアは、今頃、娘や陛下と幸せに暮らしていたかも知れないのだから。



「すみません。ちょっとこの棒、お借りしますね」


そう言って、リアが借りたのは、獄卒の大鬼が持つ金棒だった。


リアは、3人をきつく睨むと


「ここは冥府で、貴方達は、亡者!そして私は、冥府の官吏(雑用)として働いているの!!ちょうど良いわ。官吏とし貴方達に虐げられる痛みを教えてあげるわ!!」


そう言うとリアは3人目掛けて金棒を振り上げてた。


リアは容赦なく金棒を振り下ろした。


「良くも、私や私の母を虐げてくれたわね!母の痛みを思いしるといいわ」



「エリサ!!娘を拐って上、お供の男達に、私を襲わせたわね!ちょっと違うけど恐ろしい目に、貴方も会わせて上げるわ。私がね!!」



「生憎と、私は青い髪で赤い目の美しい男性が好みなの!!貴方なんて陛下に比べたら下よ!!!」


容赦の無いリアの一撃に3人は無残にその場に倒れるのだった。


そして鬼達は、止める事なくリアを行為ただボーゼンと見ていた。


「スッキリしたわ」


ここが地上であればこんな暴力は当然許され無い。

だがここは冥府だ。


その時、廊下をこちらに、向かって歩いて来る足音がした。


「お見事!!素晴らしいです。リアさん。貴方が、叔父上の奥方でなければ、永遠に冥府の官吏をお願いしたでしょう。見ましたか、鬼の皆さん。この様に、亡者には、慈悲や手加減は無用で、罪を責め立てるのです。それが我々、冥府の官吏の在るべき姿。皆さんも見習いなさい」


「はい。エンラ様」


ボーゼンとしていた鬼達は、あわてて姿勢を、ただし、エンラを出迎えた。


「あら、エンラ様!!あの、でしゃばったマネをして申し訳ありません。つい、今までの積もりに積もった怒りが頂点に達してしまいまして……」


「ああ。構いませんよ。ここは冥府、亡者を責めのは、冥府の官吏の役目ですから、それに亡者は、どれ程、痛め付けようが死にませんしね」


「それにしても、この3人がどうして、ここに?」



「こちらのリアさんの、お身内は大変申し上げにくいのですが、地上で、非業の死を遂げました。そして冥府へといらっしゃいました。まあ、他のにもいらっしゃるんですが罪を鑑みて、この者達は、地獄に落ちる前に、父上の気が済むまで、冥府で刑罰を受けていただく為、捕らえました」


「非業の死ですか?」


「ええ。現世で、叔父上が、民の命を助ける代わりに、王族の命を全て差し出せと命じたようです。民の為に進んで自分達の命を差し出す様なら、冥府でもそのまま、裁判にかけて終わりでしたが、見苦しく隣国を巻き込み戦火を広げ、散々逃げ回った揚げ句果てに、結局、自国の家臣に殺されて亡くなりましたからね」



「………それは、まあこの人達の場合、自業自得ですね…」


そうして、3人は、冥府の何処かに連れていかれた。


「あの王族の命というとおば様も?!あの、以前、死者なら会えると言ってましたよね。おば様がもし冥府に居るのなら会えますか?」


リアの身内が、皆、死んでいるのなら、おば様も居るかも知れないと思った。

ましておば様は人質だ。


祖国が、裏切れは命の保証は無い。


「居るかどうかわかりませが探して見ます。冥府に居れば会える様に取り計らいますね」


「ありがとうございます」


こうして、リアは、身内の死を知ったのだった。





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