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神の娘 ~外伝~  作者: 藍


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35/60

虐げられし姫は、祖国の人々に会う

竜宮から、帰って来ると、確かに陛下の言う通り、一週間以上が立っていた。


そして地上に戻った、その日の夕方。


「気をつけて行ってらっしゃいませ」


「うん。いってくるよ」


まるで散歩にでも行くかの用にいつも通りにセトは、天馬で天界へと行ってしまった。


陛下の姿が見えなくなった後もリアは、ずっと空を、寂しげに見上げていた。


◇◇◇


ー1ヶ月後、リアの祖国から、新しく即位した王が挨拶に来た。


どうやら、陛下は、病気で療養の為、公式の場にも出ないと言う事になっていた。


リアは、そうした公式の場所に呼ばれる事はなかったが、非公式に、祖国から、非公式に面会を、望まれ、会う事になった。


リアは、王宮で歓待の準備をして祖国の王達を待つ。


祖国では、私と陛下の事は、どう思われているのか、リアはずっと気になっていた。


もちろん、貧しい祖国では、大国との友好関係は必要不可欠。


リアが、王妃どころか側室になったって喜ぶだろう。


「リア様、お久しぶりですわ」


そう、最初に声を、掛けた野は、気品の良い老女。


「お久しぶりです。サナおば様」


その老女は、リアの祖国の即位した王の母親でもあった。


「まあ、それにしてもリア様は、すっかり大人にもなられて、本当にお美しいくなられたこと」


「え?いえ//」


リアは、余り気にしていないが、美しく調えられた黒い髪、

透き通るような白い肌、誰が見ても美しいお姫様に見えた。


「正直、リアが、こちらの国王陛下に見初められたと、聞いた時は驚きましたよ。でも、こんなにお綺麗なら納得ですわね」


「///そんなこと」


「母上。長話はその変で、私にもリアに挨拶させてください」


「久しぶりだね。リア」


「お久しぶりでごさいます。この度はご即位おめでとうございます」


新たに王に即位したのはリアの従兄弟だ。幼い頃から、両親に可愛いがられ、リアとは幼い頃から知っていた。


リアは、王宮で働いて傍らで、子供頃から、王宮で楽しく遊んでいる姿を、見かけた事がある。


正直、うらやましいと思った。


両親や周囲に愛され、自分の様に、働かされる事もなく、自由に遊んでいる。


そんな子供の頃を、ぼんやりと思い出していた。


「リアが、こんなに美しいとは思わなかったよ」


そう言って、リアを見る視線はどこか意味ありげで嫌な感じがしたが、リアは、それを表には出さずに笑顔でお茶を続けた。


お茶が終わって2人を、見送って部屋に戻ろうとした時だ。


突然、後ろから声がかかる。


「リア」


呼ぶ声に後ろを、振り向けば、従兄弟がいる。


先ほど別れたのに、なぜ戻って来たのだろう?


「忘れ物ですか?」



「いや、君と2人でゆっくりと話がしたいと思ってね。私も、余り長く滞在出来ないから、明日また時間空いてるかな?」


肩を抱き寄せ、耳元で、突然そんな誘いを受け、リアは正直固まった。


慌てて、少し距離を取り断った。


「申し訳ありませんが、私も忙しので」


「そっか、残念だな…」


そう言ってあっさり引き下がってくれて、リアはホッとしていたが、そんな話をしていた所を運悪く侍女達に見られていた事にリアは、後になって知った。


元々、王宮では歓迎されて以内身の上、それでも陛下がいる時は、皆、陛下の顔色を、伺って表面上、普通に使えてくれていた。


だが、陛下が以内今、リアへの風当たりは、少しずつ強くなって来ている。


更に先程、男と2人で会っていた上そんな場面を、見られたので

陛下留守に男を、引っ張り込んだ等の噂が流れた。


そんな時に、留守を、預かる宰相のガクサンが、リアの元にやって来た。


ガクサンは厳しい表情で話す。


「侍女達が、そなたが、陛下の留守に男を、引っ張り込んだと噂しているが、まことか?」


「その様な事実は、一切ございません」


「なら良いが以後この様な騒ぎは起こさぬ様に。それで無くとも、この王宮では誰もそなたを認めてはおらぬ。例えセトが、強引にそなたを娶ったとて誰も祝福する者はおるまい。我は願わくばそなたが、この王宮を、去る事を挑んでおる」


分かってはいたが、面と向かって言われれば、その言葉は辛く、泣きそうになるのを堪えた。


「……騒ぎを、お越し申し訳ありませんでした。以後気をつけます」


だが、それでも陛下との約束が、あるからリアはどんな言葉にもかかわらず耐えた。



リアは、その日から、体調不良も重なり塞ぎ込日が続く様になっていたった。


そんな時には、リアは貰ったイルカの指輪をじっと見る。


青い美しい石が、優しく輝く指輪は、どこか陛下にも思えてリアに取っては、掛け替えの無いお守りになっていた。


(陛下、早く帰って来てください)


そう、ただ指輪に祈った。


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