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神の娘 ~外伝~  作者: 藍


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26/60

虐げられし姫は、咎人に襲われる(1)*

トワの暴行が、はじまってどれ位の時が、立ったのか…


「…………」


リアは、悲鳴も上げる事無くひたすら耐えが、とうとう気を失った。


トワは、息を乱だしていた。


「ハァーハァー(しぶと)い女ね…」


泣いて命乞いでもしたなら、少しは気も晴れるのに、リアは決して屈することはなかった。



トワは、お供の侍女に命じ、バケツの水をリアの顔に掛けさせる。


気を失っていたは、リアは再び目を覚ました。


「ウッッ…」


トワは、目覚めたリアの髪を引っ張りいい放つ。


「そろそろ死んでもらうわ。最後位、その醜い顔を更に苦痛に歪めて死んでちょうだいね。リア様……」


そう言うと、お供の侍女は、リアの首に縄をかけた。


(こ、殺される……陛下 …助けて…)


リアは、目を瞑り体に力を込める。


その時だ。


部屋の扉が、突然開いた。


「リア!!無事か?!」


そこには、リアが、今一番、会いたかったセトがいた。



トワは、ただだだ驚き。


リアの首を絞めていた女は、あっという間にセトによって押し飛ばされ、リアの首を絞めていた縄は『ポトリ』と床へと落ちた。


リアは再び、床に崩れ落ちた。


「陛、下……ガッハ、ゲホッゲホッ」



セトは、そっとリアを抱き寄せると、リアの手や体を縛っていた縄を解く。


「助けに来るのが、遅くなってすまない…」


リアを見れば着物は濡れ、頬はやや赤く腫れていた。


その姿は余りにも痛ましかった。



セトの顔が、余りにも辛そうだったのでリアは、少しでも安心させ様と、そっとセトの頬に手を伸ばす。


「私は、…大丈夫です…陛下……」


自分が、どこに連れてこられたのかも、わからないリアだったが、セトが、そんな自分を探してくれて、助けに来てくれた事がただ嬉しかった。


そして、酷い姿の自分を見て心を痛めさせて仕舞い申し訳なく思った。


だから安心させる様に笑顔を見せる。


だが、すぐに伸ばした腕は落ち、リアは気を失ってしまった。


セトは、気を失ったリアを抱き上げて立ち上がり、トワを強く睨む。


「リアを、拐って一体どうするつもりだった!!」


「私は、何も悪くありません!!!全ては、その女が悪いのです!!

だってそうでしょう?!

こんな田舎娘が、我が国の王妃になるなんて、あり得ません。

だから、私は、間違いを正そうとしただけです!!

お父様もお母様も、宰相様だって、私を褒めてくれます。この国の皆だって、私が、王妃に相応しって言ってます。

それなに、この田舎娘が、突然現れて、私を侮辱するばかりか、王妃の座まで私から奪うなんて…!」


トワは、悪びれもせず平然と言う。


トワは、本気で、自分が王妃に相応しく、自分のやった事は何も一つ間違っていない。全てが、正当だと本気で思い主張した。


酷く歪んだ価値観。


欲しい物は、全て手に入れないと気がすまない性格。


だからと言って、リアに手を出した事は許せる事ではない。


「リアを殺そうとした事は、絶対に許さない!今度こそ、誰も助命が届かないと思え」


「陛下?!どうして分かってくださらないの…」


トワは、泣きながら、セトを引き留め様としたが、セトは伸ばされた手を無視して、そう言い放ち。


トワに背を向け、部屋を出ようとした。


その時だ!!


トワから不穏な空気を感じた。


ただ黙って立っているだけのトワだったが、明らかに様子が、おかしい…?!


「ユルサナイ……コロス…」


そう言うと、トワは、突然上を向き、大きく口を開けた。


すると口の中から、煙の用な、物体が現れて、瞬く間に、塊になり巨大な化け物に変化して建物の天井を突き破った。



そのは、とても醜い人相、乱れた髪、頭には角およそ人とは思えない化け物が現れた。


突然の化け物の出現に、誰もが驚く。


勿論、トワもお供の侍女達もだ。


誰もが、悲鳴を上げ逃げ惑う。


だがセトだけは、落ち着いていた。


「これは、咎人(とがびと)!!取り憑かれていたのか?!さっさと建物を出て、あいつをどうにかしないと不味いな」


そう言うと、リアを抱え廊下を走る。


突然、現れた化け物によって、建物は倒壊しだしたのだった。







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