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神の娘 ~外伝~  作者: 藍


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22/60

虐げられし姫は、怪しい神殿に入る

神の子達の後に着いていって、神殿と言われる場所に辿りついた。


そして、神殿の中に入ろうとした時、神殿の入口に立っていた男から声をかけてられる。


「そこのお二人さん、神の子の奇跡、神の世界を見に来たなら、拝観料を払いな」


「は、拝観料?お金取るの?!」


「当たり前だろ。さぁ2人で銀貨1枚だ」


「そんなお金…………無いわよ…」


リアは、そう答えたがセトは懐から財布を出して払う。


「はい。これで2人分。これでいいかい?」


リアは、驚いてしまう。


男は、金を受け取ると2人に、神殿の大広間に行く様に指示する。


大広間には、壇上がありとても広い場所だった。


その大広間にはすでに沢山の人が、神の奇跡を見ようと集まっていた。


リアは、小さな声でセトに話す。


『陛下、お金持ってたんですか?』


『うん。普段は持ち歩いては、いないけど街に行くし必要かなと思ってね』



『そうだったんですね。ありがとうございます。あの王宮に帰りましたら、お金は必ずお返しいたします』


『え?別にいいけど、でも返してくれるなら…体で』


『なっ!!馬鹿言わないでください//』


リアは、また顔を真っ赤にしている。


そうして、話ている内に、神の子が壇上に現れた。


『これから何がはじまるんでしょうか?』


『さあ~』


そうすると広間の明かりは、薄暗くなり、お香に火が付いて、香炉から煙が立ち込める。


広間の中が、お香の甘い薫りで満ちてきた。


他の者達も、そしてリアも、なんだか意識が、ぼんやりとしてくるのを感じた。


「しまった!!不味いこの薬は!!」


セトだけは、意識もはっきりしていて、リアの鼻と口を、塞ぎ抱き抱えると、慌てて神殿の外にでた。


リアは、意識が朦朧としていたが、暖かな光に包まれる感覚と、どこか違う世界に向かう感覚。


そして、今まで味わった事の無い解放感、全てが心地よかった。


だか、セトに神殿の外に連れ出されて、神殿を放れると、今度は段々と体が重くなる。


そして、なぜか気分が塞ぎ目の前のが、グチニャグチニャに歪む。


「気持ち悪い…」


「リア?!大丈夫?!しっかりするんだ!」


(遠くで誰かが私を呼んでる…)


リアは、そこで意識を失った。



◇◇◇◇


目覚めた時、リアは、知らない部屋で寝かされていた。



「こ、ここは??」


セトは、部屋の窓の外を見ながらゆったり座っていたが、リアが、気が付くと、リアの方を見て声をかける。


「リア、目を覚ざめたかい。気分はどう?」


「あ、陛下!!あれ?私は神殿から…どこか違う場所に行ったような」


「それはリアが見た幻覚だよ。ここは街の宿。神殿で薬を吸って倒れたんだよ。すまない、僕が、もう少し早く気が付いていたら」


国境の街だった事もあり、旅人が多く宿が沢山ある街だったのが、幸いしてリアをすぐに休ませる場所が、確保できた。


「幻覚、薬?」


リアには、あれが幻覚には思えなかった。


「そう、あの煙を吸うと体に力が、入らなくなって幻覚を見たりするんだ。それに何度も吸うと、中毒になるし、最後には衰弱死する」


「衰弱死って、そんな、なぜそんな危険な薬を神殿で……陛下は、薬を、吸って大丈夫だったんですか?!」


リアは、自分の事よりもセトを心配する。


だが、セトの様子を見る限り元気そうだ。


「僕に地上の薬は聞かないから大丈夫。とにかく、あの神殿が良からぬ事をしているのは間違い無い。それに神殿の裏には、それなりに大物の貴族がいるだろうね。

こんな事が、王宮や僕の耳に入らない筈が無いからね。王宮に帰ったら色々調べさせるよ」



「そうですか…」


リアは、神の子と呼ばれる子供達が気になった。


悪い大人に利用されていると思ったからだ。


(もし、神殿を、取り調べれば子供達はどうなるのだろう?やはり捕まってしまうのかな…)


リアはそんな事ばかり考えていた。



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