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#7 ランチデート

二人は会社を出て、先程話していた店に向かった。


「野間、わかる?」

「…わかります」

「今、適当に答えたな?」

綾は貴俊の耳を引っ張る。


「痛い!…すみません、何がですか?」

「これってランチデートじゃない?」


「………昨日、戦闘前にそれを思っちゃったからスキル付け替えを忘れたんですよね」

貴俊はうなだれた。


「あんたから言い出したのに?」

「言った時はそうは思ってなかったんですけど、あれ?って思って。それなら僕が誘ったことになるなぁって…」


「え?後悔してる?」

「それはしてませんけど」


「…けど?」

「不用意だったなぁって…」

「…あれ?私は怒っていいやつ?」

綾は握り拳を作る。


「いえいえ!もっとちゃんとした誘い方があっただろうと、そういう意味です」

「え?何?あんた、私を誘おうとしてたの?」

にやつきながら上目遣いで貴俊に迫った。


「…今日も周りから狙われますかねぇ?ちゃんと対策しないと」

「ちょっと!?」

誤魔化そうとする貴俊に綾は少し不満だった。



「あれ?速水さんが今日綺麗なのって僕とデートだからですか?」

「…自惚れんなよ?」

「ごめんなさい」


「まっ、いつもとは違う格好で行こうとは思ったよ」

「何でですか?」

「何ででしょう?」

綾はにやついた。


「…わからないです」

「それにしても自然と私の事を綺麗って言うようになったわね」

「そう思ってますから、普段も」


貴俊の言葉に綾は顔が熱くなってるのを感じた。


「…ねぇ?あんたの好きな人ってもしかして…」

「……あっ、店ここですね。入りましょう」

「おい!」

貴俊は店に入っていってしまった。


「これ…、確定じゃない?」

綾は笑顔のまま追いかけるように店に入っていった。



店に入り注文をした後、テーブルでは貴俊を笑顔のまま見つめ続ける綾がいた。


「…あ、あの」

「ん?なぁに?」

「い、いえ…」

「遠慮しなくていいわよ、言いなさい」

「速水さんが黙秘してた好きな人って…」

「うん」

「ぼ…、いえ、何でもないです……」

「あんたが私に伝えること伝えたらその答えはわかると思うよ?」


「……少し待ってもらっても大丈夫ですか?」

「…私は待っててもいいのね?」

「はい、必ず伝えますので」

「言ってるのと同じだけどね、それって」

「ちゃんと……、ちゃんと伝えたいので」

真っ直ぐと強い目で話す貴俊に綾はそれ以上何も言えなかった。


「……わかったわ、待ってる。それにしても奇妙な縁ね」

「何がですか?」

「そうでしょ、いつも私とトップ争ってたのが実はあんたで。今はチームを組んでる」

「ははっ、そうですね」


「そして今、一緒にランチ食べようとしてる」

「そうですね」

「そしてあんたは私の事が好き」

「はい。…うぇ!?」

変なリアクションをした貴俊に綾はクスッと笑った。


「いいわよ、待っててあげるから」

「…はい」

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