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無口な彼女と平凡な僕  作者: ユクモ
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第1話

拙い文章ですが読んでいただければ幸いです。


 世の中には類稀なる才能を持っている人がいる。彼女、リアがまさしくそれだ。

剣を握った初日に剣の熟練者を圧倒し、魔法書を読めば普通の魔法使いが数日、数週間で

使えるようになるのを一度で使えるどころか応用までしてしまう。

ただ、そんな彼女にも欠点はある。彼女は極度のコミュ障なのだ。

 僕、ユウはリアとパーティーを組んでいる。リアが才能があるんだ。僕もあると思うだろう?

それが僕は平凡なのだ。剣を持たせれば使えるようになるにはそれこそ何年もかかる。

魔法を使うにも一つ呪文を覚えるのに数週間はかかるだろう。

これを聞くと何故パーティーを組めているのか不思議に思うだろう。僕がパーティーを組めている理由は

リアがコミュ障という部分にある。リアは初対面の人とは顔すら合わすことが出来ないんだ。

そこで僕が依頼人との交渉をしたり、情報を集める。幸い僕には[交渉]というスキルがある。

それが僕がパーティーを組めている理由だ。

 さて、リアとレッドボアとの戦いももう終わるだろう。もう少し眺めるとするかな。

『ブモォォォォ!』

眺める暇もなかったか。レッドボアは首を一刀両断されており断面は惚れ惚れするほど綺麗だった。

「…終わった、よ」

「おう、討伐証明部位を取るから終わるまで休憩しててくれ」

「…手伝う」

「これまでリアにやらせたらこっちの仕事が無くなるから休憩しててくれ」

「…うん」

レッドボアの証明部位は頭部にある赤い魔石だ。魔石というのは人でいう心臓と脳で

魔物はこれを破壊されると基本的には死ぬと言われている。例外もあり、例えばスケルトンだ。

スケルトンには見た目からわかる通り骨しかない、なのでスケルトンを倒すときは火魔法で焼けと

言われている。さて、レッドボアの解体が終わった。マジックボックスに魔石と本体を分けて入れてっと、

「リアー解体部位は取ったから起きろー」

「…朝?」

「何寝ぼけてるんだ…レッドボアとさっきまで戦っていただろう?」

「そう、だった」

「ギルドに行くけど一緒に来るか?」

「うん…」

「よし、それじゃ街に戻るか」

数分後レアリスの街に着き、検問を受けていた。

「あーユウさんどうもっすー」

「ああ、ゴーシュも仕事お疲れ」

「リアさんもどうもっすー」

「……こんにちは」

「通っていいっすよー」

「仕事頑張れよー」

「ありがとうっすー」

無事に検問を通ることができ、早速ギルドを目指す。

 ここ、レアリスの街は冒険者の街として有名で冒険者ギルドの位置は簡単に分かるようになっている。

街に入ってすぐに冒険者ギルドまでも案内看板があり字が読めずとも分かりやすい作りとなっている。

冒険者ギルドに着いた所でふと隣を見ると、深呼吸しているリアがいた。

「すぅぅ、はぁぁ、すぅぅ、はぁぁ」

「大丈夫か?」

「…大丈夫」

「じゃあ入るぞー」

「うん」

カランカラン、ベルを鳴らし僕たちはギルドに入った。



読んでいただきありがとうございました。

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