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マシンナード ~機械オタクと魔女5人~  作者: 於田縫紀
第5章 新しい日常

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第79話 新しい日常

 俺の引っ越しは簡単に終わった。


 そして毎日ちまちま作業したお陰でマンション内の電化製品等の魔法装置化もほぼ終わったし、屋上庭園スペースの改装も工事もほぼ終わった。


 念のため更にアスファルトシートとFRPでコーティングされた防水層の上に、今では木材等で作った浴槽とベンチ、寝転んで休めるウッドデッキまで作ってある。

 一体何処の立ち寄り湯だという感じだ。


 年数回はやってくる台風に備え、全て魔力で固定済み。

 露天風呂用の水は基本的に浄化再利用と雨水タンク併用。

 由香里姉がどこからか手に入れた温泉の元も入っている。


 屋内も給湯や調理は全て魔力仕様に改造した。

 エアコンも冷蔵庫も魔力仕様。

 光熱費でかかるのは照明やパソコン等に使う電気代だけ。


 そして今日は金曜日。


 全裸女子高生どもが窓の外をうろついている。

 風呂入ったりデッキで寝転んでいたり、やりたい放題だ。


 ただ嫌々ながらに作った作品(ろてんぶろ)ではあるけれど、楽しそうに使ってくれているのを見ると、製作者冥利というか嬉しくなってしまうのは我ながら物作り屋だなと思ってしまう。


 そしてこの露天風呂を作ってよかった事がもう一つ。

 バスと違ってこうやって自分の部屋で休めることだ。


 もちろん最初は強制的に参加だが、途中で部屋に帰るのは自由。

 なので今日はさっさと上がって自分の部屋で休憩中。

 風呂はだれも居なくなったら一人で入ろう。


 そう思ったら窓をノックする音。

 ジェニーだ。


「どうした。」

「今日は私が横に寝る番なのでよろしくれす。」


 ええっ。

 俺は窓を開けて由香里姉に確認する。


「今日からはベッドの数もあるしベッド争奪くじ引きの必要ないだろ。」

「でも正規のベッドの数は5つだし修のベッドは大きいしちょうどいいじゃない。今日は残念ながらジェニーちゃんに負けたけどね。」


 家主がそう言うならしょうがない。


「じゃあ窓もドアも開けておくから。」

「ではまた後でくるれす。」


 とジェニーは風呂の方へ戻っていく。


 今の風呂の時間、一番危険なのはジェニーだ。

 何せ体型が一番メリハリに富んでいる上、義足の関係で下の毛を剃っているから色々見えちゃうし。

 後ろ姿はなにげに由香里姉や香緒里ちゃんと似ているんだけど。


 あ、いかん。

 邪念が襲ってくる。


 本当は自己処理したいがこの部屋は窓から丸見えだ。

 カーテン閉めるのも逆に怪しいし。


 こういう時は寝るに限る。

 今週は引っ越しや色々な制作で疲れているし。

 よし寝よう!

 俺はだだっ広いベッドの片側を開け、寝ることにした。

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