第27話 小話3の2 見たくない訳無いけどさ
「モデリングや採寸の邪魔になるなら毛を全部剃ってもいいです。それとも私より由香里姉さんの方が好みですか。それなら悔しいですけれど姉さんに頼んであげますけれど。」
さらに危険な発言だ。
脳内想像図が更に過激に修正された。
「いや、いいからいいから。」
「私の脚って魅力ないですか。」
香緒里ちゃんに攻め寄られる。
そういう問題じゃない。
色々魅力的だから危険なんだ。
だから発言には注意してくれ。
俺の下半身が反応しかけてしまったぞ。
「魅力的だけど上半身にもデザインをあわせなければならないだろ。だから取り敢えずは一般的なモデルで十分。だから折角の申し出はありがたいけれど今はいい。ありがとうな、香緒里ちゃん。」
「うーん、それならまあ納得しました。でも必要な時はいつでも言ってください。」
俺はほっと胸をなでおろす。
なんとか誤魔化せた。
さて、脚の機能的な部分に移ろう。
今回の相手は魔法を使えない想定
だから魔法は香緒里ちゃん式の物に属性をかけるタイプくらいしか使えない。
よって主要な部品は電動か動力なしだ。
いつでも何処でも手軽に使うなら本当は動力なしが一番いい。
電気使用だと充電等の余分な手間がどうしてもかかるから。
でも両足義足で動力なしだと普通に歩く時には杖が必要になる。
やっぱり動力は欲しい。
それと制御機能も。
杖など余分な器具無しで普通に歩いて生活できる。
それが目標の最低限のラインだ。
「修兄何を考え込んでいるんですか。」
香緒里ちゃんが聞いてくる。
「いや、義足の動力源をどうしようかと。電気を使うとバッテリーの重さの割に稼働時間が短くなるし。」
「なら、メインは魔法しかないんじゃないですか。」
「でも使用者が魔法を使えないんだよ。」
「なら私の付加魔法のような持続性のある魔法を使えばいいのではないですか。」
「それだと任意の動作が出来ない。制御によって動作したり動作しなかったりする動力でないと色々コントロールできない。」
「つまり、私の付与魔法で制御できる動作を付与できればいいんですね。」
自分の課題に後輩の魔法を使用するのはほんのちょっと俺のプライドを刺激する。
でも課題作成で他の人の魔法を使うのは禁止行為ではない。
それにその方がいいものが作れるなら使わないほうが間違いだろう。
重視すべきは作成品の完成度と満足度。
ちっぽけなプライドでは無い筈だ。
「電気を流すと回る、モータのようなものが出来ればいいんですね。」
「ああ。出来れば筋肉のように微弱な電流で伸び縮みを制御できるのがベストだ。」




