いちばんの薬(200文字小説)
風邪気味だった私はマスクをして彼との待ち合わせ場所に出掛けた。
「風邪?」
「うん…。ちょっと」
彼がそっと私の額に手を当てる。
「熱はないみたいだね」
彼の咄嗟の行動に鼓動が高鳴る。
彼の顔が近い。
「ねえ?」
「なあに?」
「せっかく可愛い顔なのにもったいないよ。それに…」
「それに?」
彼が私のマスクを外す。
唇が触れる。
「それに、マスクをしていたらキスもできない」
そう言って微笑む彼の笑顔が何よりの薬かも知れない。
風邪気味だった私はマスクをして彼との待ち合わせ場所に出掛けた。
「風邪?」
「うん…。ちょっと」
彼がそっと私の額に手を当てる。
「熱はないみたいだね」
彼の咄嗟の行動に鼓動が高鳴る。
彼の顔が近い。
「ねえ?」
「なあに?」
「せっかく可愛い顔なのにもったいないよ。それに…」
「それに?」
彼が私のマスクを外す。
唇が触れる。
「それに、マスクをしていたらキスもできない」
そう言って微笑む彼の笑顔が何よりの薬かも知れない。
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