表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

昼下がりの吉田屋

俺は何処にでもいるごく平凡な高校生で、牛丼の吉田屋でバイトをしている。

……『嘘に事実を混ぜるとリアリティが増す』とよく言われるが、流石に30年の月日は誤魔化すことは出来ないようだ。

まぁ、そんなわけで本当の事は吉田屋でバイトしてるということだけ。オイラの名前はたかし。あと数ヶ月で48度目の誕生日を迎える、しがないサラリーマ……もうやめよう、悲しくなる。はい、そうです、フリーターです。

でもね、これでもがんばった方なんだよ? 自慢じゃないが、半年前はニートやってたからね。しかも、27年間も。大ベテランでしょ!

「なんか自分語りしたい気分になってきた」オイラはこうのたまうと、中二病をこじらせたガキがやりそうなポーズ——左手で顔を隠し、右手は左の方へ突き出す——をしてこう言った。

「それでは聞いてくれ」——今年48になるおっさんがこんなポーズをとっていたら、みんなもつい「シェーーーーーー! 」を期待してしまうのではないか? だが、だてに周り期待を裏切り続けて48年生きてきたオイラじゃない。これでいいのだ。

「富山さつきで『稲城越え』」満足そうな顔でそう言った。そうだ、ここで曲紹介をするのがオイラらしいや。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ